iPhoneを紛失した私から、iPhoneを紛失する予定の方へメッセージ

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iPhoneを紛失する人は多い

最近も、知人が仕事中にiPhoneを外出先のトイレに置き忘れて紛失したという話を聞いて呆れた事がある。
どうして大切なiPhoneをトイレの中に一時的にでも置くという愚かな行為をしてしまうのだろうか。
そう、その時にはまさか自分がiPhoneを紛失する当事者になるとは夢にも思っていなかったのだ。
今回紹介するのは、自分が実際にiPhoneを紛失した当事者として紛失から発見までのフローと、行った事をまとめたレポートだ。
“これからiPhoneを紛失する予定の方”は、ぜひ参考にして欲しい。

10:25JR大崎駅でiPhoneを置き忘れる

3月29日は日曜日だった。
前日から所用で逗子に泊まっており、逗子から武蔵小杉を経由して自宅のある新宿へ向かう電車に乗り込んだ。
途中、腹痛のため大崎駅で降り、駅構内のトイレで用を済ませ、新宿へ行くためにホームへ降りる。
最短で新宿まで行くにはどうしたらいいか乗換案内アプリを立ち上げようとした時に、iPhoneを持っていないことに気がついた。
そう、iPhoneを紛失したのだ。
“これからiPhoneを紛失する予定の方”も、「まさか自分が」と思わずにこれから先を読んで欲しい。

10:30思い当たる場所へ行くが見つからず

半分パニックになりながらポケットやカバンを入念に探すが、見当たらない。
自分を落ち着かせながら、最後にiPhoneを触った記憶と、この数分の行動を思い出してみた。
最後に触ったのはトイレだ。確か知人にLINEを送って、トイレットペーパーホルダーの上に置いた事を思い出した。
そう、先日小馬鹿にした知人と全く同じ過ちを犯してしまったのだ。
急いでそのトイレまで戻り中を見渡すが、iPhoneは無い。
この時点で、私はiPhoneを紛失してしまったこと、もう戻らないかもしれないということを受け入れた。
“これからiPhoneを紛失する予定の方”も、まずは冷静になること、そして最後に使った記憶と行動で絞り込むことをオススメする。

10:35JR大崎駅の最寄りの改札へ紛失を届け出る

紛失した場所から一番近くの改札へ、現時点での届けではないとのことでその場で紛失届けを書いた。
1点驚きだったのが、見つかった場合の連絡手段が“電話”しかないこと。
電話を無くしたのに、見つかったら電話するというのだ。こんな馬鹿げた話があるだろうか?
駅員さん(親切)は、自宅の番号や知人の携帯などでも大丈夫だと言うが、自宅には固定電話を設置していないし、知人の電話番号など記憶していない。
なにしろ、電話帳もiPhoneの中なのだ。
仕方なく、日曜で繋がらないとわかっていながらも自分の名刺に記載されている会社の固定電話番号を記載する。
これで、発見されても無人の会社へ連絡が行くだけだ。こんな虚しい届出があるだろうか?
“これからiPhoneを紛失する予定の方”は、紛失時の連絡受付用に誰か1人分の電話番号をメモって財布に入れておくことをおすすめする。

11:10とりあえず自宅へ戻りパソコンからicloudへアクセス

大崎駅を離れて新宿近辺の自宅へ戻る。
自宅はwifiを飛ばしているのでMacbookProから“iPhone 紛失”と検索。
google先生の答えは、icloudからGPSで位置を特定しつつ紛失モードにしろとの事だった。
icloudへアクセス
https://www.icloud.com/

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icloudIDは、@icloud.comのメールアドレスで、パスワードはアプリを購入するときのパスワードなので落ち着いて思い出すといい。
ログインすると、“iPhoneを探す”というメニューがあるのでそちらをクリック

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地図が現れるので画面上部の“すべてのデバイス”をクリックして、紛失したiPhoneを選択するとiPhoneの現在地が表示される。

11:20おおよその場所を発見し、紛失モードへ設定

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地図を見るとやはり大崎駅だった。ということは拾ってくれた人が私が訪ねた改札以外の改札や駅前の交番などへ届けてくれたのかもしれない。
または、拾った方がまだ持ったまま駅周辺にいるのかもしれない。
iPhoneの所在地が表示されると、右上に“サウンド再生”“紛失モード”“iPhoneの消去”という3つのボタンが現れる。
例えば部屋の中で紛失したなどの場合には“サウンド再生”でiPhoneから音を鳴らすのは有効だろうが私には関係なさそうだ。

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iPhoneの消去は最終手段に取っておくとして、まずは“紛失モード”をクリックする。

11:25また“連絡先電話番号”の壁が

「連絡先の電話番号を入力してください。番号はこのiPhoneの画面に表示されます」
という案内と共に番号を入力する画面が出現

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駅と同じ対応だ。電話を無くしたのに、見つかった時に電話して欲しい電話番号を書けというドSっぷり。
仕方が無いので日曜日に繋がらない会社の電話番号を入力する。
「電話番号とともにこのiPhoneの画面に表示されるメッセージを入力してください。」
おお!フリーテキストが入力できる!

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電話は日曜で取れないので、gmailまたはfacebookmsgで連絡が欲しい旨とお礼をさせて欲しい旨を書き込む。

12:30祈りつつも親族の結婚式へ

駅へ紛失届けを出し、iPhoneは紛失モードにした。

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紛失モードになったことは、メールでも通知してくれた。
パソコンからfacebookを開いて、iPhoneを紛失したのでLINEや電話は止めてくれとの旨を投稿し、結婚式へ出席するために汐留へ向かう。
MacbookProを持ち込み、ホテル内のwifiを利用してgmailやfacebookをチェックするが反応はない。
幸い、icloudから確認するiPhoneの位置がずっと変わっていなかったことから、誰から持って移動している訳ではないことはわかった。
JR大崎駅付近にある。式が終わったら駅付近のカフェでwifiに繋ぎ、場所を確認した上で駅や周辺の交番をあたることにした

16:00大崎駅へ向かう

iPhoneが無いと乗換案内も調べられない。汐留から大崎まではどうやっていくのか?
直感で新橋から山手線に乗ろうとするが、東京方面なのか品川方面なのかわからない。iPhoneが無いと自分なんて電話移動一つまともにできない存在なんだと実感。
大崎駅へ到着、数時間前に聞いた先ほどと同じ改札で「iPhoneの落し物が無いか」聞いてみると、この改札には無いが駅の落し物は事務室にまとめられるのでそちらへ行くように指示される。
指定されたホーム上の事務室へ行き、午前中にiPhoneをトイレに置き忘れたが、落し物で届いていないか聞いてみる。
すると、届いてますよとの回答!そして、「白ですか?」いいえ、ゴールドです。
「特徴は?」裏面にバンカーリングという指輪のような輪っかがついて、アルファベットのAみたいなシールが付いていますなどと数回やりとりしたあと、ビニル袋に入った1台のiPhoneを出してくれた。
祈りながら恐る恐るそのiPhoneを受け取ると、間違いなく私が先ほど入力したメッセージが表示された私のiPhoneだった。

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その場で免許証を提示し、受け取り用の書類を記載して無事奪還。
紛失してから約6時間、私の憂鬱な戦いは終わった。

これから“これからiPhoneを紛失する予定の方”へ3つのアドバイス

1.誰かの電話番号をメモしておく
紛失して発見された時用に、連絡を取り継いでくれる知人のケータイなど番号をメモって財布などに入れておこう。
JRも、icloudも、なぜか電話を紛失したのに発見連絡を電話でしたがる。
私の場合も、駅で届けられた時にiPhoneに表示されていた電話番号へ駅員さんが電話したらしい(もちろん繋がらなかった)。
きちんと繋がる電話番号があれば、発見が早まることは間違いない。

2.icloudのメアドとパスワードは記憶
普段icloudのメアドを使うことは私の場合少ない。
@icloud.comというメールアドレスはiPhoneを使っていると絶対に発行されているので、記憶しておこう。
そして紛失した時には、漫画喫茶や自宅や会社、友達のスマホなどから“icloud”で検索してログイン、紛失設定を行う。

3.とにかくGPSに従って実際に動く
icloudでおおよその場所がわかったら、まずはそのエリアに行ってみよう。
地図はそこまで正確に場所を特定できないので、私の場合も駅前の交番かと思ったら駅構内に保管されていた。
また、電話で問い合わせなどではなく、実際に現地に足を運び色んな人に聞くのが一番効率が良いと思う。

今回はまさか自分が、と思って何の対策もしていなかったがなんとか発見することができた。
“これからiPhoneを紛失する予定の方”も、上記123だけは今のうちに読んで覚えておくことをオススメする。
※写真は全て筆者撮影のもの

※この記事はガジェ通ウェブライターの「荒木賢二郎」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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