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「おバカ」だけど幸せ オーストラリアという国の幸福度の秘密

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 オーストラリアという国にどのようなイメージを持っているだろうか。旅行や留学先に選ぶ日本人も多い。AFCアジアカップやワールドカップのアジア予選でサッカー日本代表が対戦相手として登場する国でもある。
 そんなオーストラリアは「おバカ」な国という一面もあるという。町を見渡せば、基本的に庭の犬は放し飼いのため、トラブルが多発。赤信号が見えたら車はとりあえず加速。交差点の食前で急ブレーキ。歩行者は赤信号でも道路をどんどん渡っていくので事故だらけ。
 その一方、実は「幸福度」がナンバーワンでもあるのが、オーストラリアなのだ。

 本書『「おバカ大国」オーストラリア』(沢木サニー祐二/著、中央公論新社/刊)では、おバカと幸福、相反する2つが同居する秘密を在住18年の沢木サニー祐二氏が紹介する。

 OECD(経済協力開発機構)が毎年発表している「より良い暮らし指標」という、言わば幸福度が高い順にランキングしたものがある。
 この指標が2011年に定められて以来、4年連続で1位なのがオーストラリアだ。ちなみに2014年度の調査で日本は20位。「おバカ」と揶揄されるオーストラリア。でも、世界で一番幸せな国でもある。なぜなのか。この秘密を解き明かすキーワードが「強さ」だ。

 国民全体のイメージを考えると、日本人は国際的なイメージとしては、背広にネクタイ、メガネをかけているサラリーマンが描かれるかもしれない。そして、オージーの場合は「トレーズマン」が描かれる。
 トレーズマンと呼ばれる彼らは、作業靴を履き、ヘルメットをかぶって、スコップか、つるはしを肩にのせて無精ひげをはやした、いかつい男たち。大工、配管工、電気屋など、諸々のトレーズマンこそがオージーの典型的なイメージであり、この国の中枢や根幹、国家基盤を力強く支えている。

 トレーズマンの存在に象徴されるように、この国では「強さ」に価値が置かれている。それに気づいたとき、沢木氏は、オーストラリアを別の視点から捉えることができるようになったという。彼らは単純に「おバカ」な人たちではない。心底「強さ」を求める人たちだったのだ。
 オーストラリアにおけるデートスポットとして、映画やビーチももちろんあるが、2人で仲良く並んでジョギングをしたり、一緒に腕立て伏せをしたり、公園での「運動デート」は当たり前なのだそうだ。フィトネスジムはたくさんあり、年間市場規模は10億豪ドルと言われている。会社が従業員向けにジム無料利用券を与えるケースも多く、会社自体にジムを設営しているところもたくさんある。屋外の公園に無料のジムが設置されているところもあり、とにかくどこにでもランニングマシンや腹筋台があるのだ。

 「生涯学習」と称して日本人が一生勉強し続けるように、オージーは体力重視で筋肉を鍛え続ける。実はここにオーストラリアが幸福である理由の1つがある。一般的には勉強よりも運動のほうが、目指す到達点にたどり着くのは容易だ。
 運動は自分の納得いく範囲でできるもので、プロスポーツ選手でもない限り、ある程度は満足できる。何より自分で目標を定めることができる。そういった理由で、運動に重きを置くオーストラリア人のほうが、幸せや満足度は手に届きやすいところにあると、沢木氏は解説する。

 世界一幸福な国民であるオージーはどんな人たちで、どんな生き方をしているのか。他の国と比べれば、経済的にも安定していて、平和な日本だが、幸福度では20位。オージーの考え方など、日本人が見習うべきところは多いのかもしれない。
(新刊JP編集部)


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