CMにレディー・ガガを起用して大攻勢! KDDIが『Android au』の新スマートフォン『IS04』『IS05』『IS06』を一挙発表
KDDIは、au向けスマートフォンと携帯電話の冬~春モデルとなる新製品の発表会を開催しました。同社が力を入れるAndroidスマートフォン『Android au』には、10月4日に発表したシャープ製の『IS03』に続く新機種『IS04』『IS05』『IS06』を一挙に発表。今日から放映される『Android au』の新CMでは、陸上競技のウサイン・ボルト選手に代わってポップスターのレディー・ガガ氏を起用することが併せて発表されました。新機種は12月下旬以降、順次発売を予定しています。
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・『REGZA』ブランドの高級モデル『IS04』
『IS04』は、『REGZA Phone IS04』として発売する富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製のAndroidスマートフォン。携帯電話の定番機能に対応し、高画質な映像や写真を楽しめるのが特徴です。Android OSのバージョンは2.1で、『Flash Lite』による携帯電話向けFlashコンテンツの再生が可能。『モバイルレグザエンジン 3.0』を搭載し、4.0インチの画面でワンセグや『YouTube』などの動画を視聴できるほか、フルセグ録画したVGAクラスの番組をmicroSDカード経由で視聴できます。『レグザリンク』機能を利用すると、1220万画素のカメラで撮影した写真やハイビジョン動画をテレビやパソコン(PC)で再生することも可能。
『おサイフケータイ』やワンセグ、赤外線通信、「@ezweb.ne.jp」のEメールといったau向け携帯電話の機能のほか、au携帯電話では一般的な防水機能が利用できます。下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbpsを実現する『WIN HIGH SPEED』にも対応。
タッチ&トライコーナーではモックアップのみが展示され、ワンセグ放送の視聴のみが実機デモされていました。大画面で薄型の本体は、日本の家電メーカーらしい高級感あるイメージ。本体カラーはホワイトとブラックの2色となっています。
『IS04』主な仕様
通信方式:CDMA 1x EV-DO マルチキャリア Rev.A(CDMA 1X WIN)
サイズ:約W62×D12.2×H126mm(暫定値)
重量:約149g(暫定値)
連続通話時間:約310分(暫定値)
連続待ち受け時間:約300時間(暫定値)
充電時間:約200分(AC時)、約200分(DC時)
カラー:ブラック、ホワイト
ディスプレー:約4.0 インチ TFT液晶 854×480ドット
外部メモリー:microSDHCメモリーカード(最大32GBまで)
カメラ:有効画素数1219万画素 オートフォーカス付きカメラ
無線LAN:IEEE802.11 b/g準拠
Bluetooth:2.1+EDR
外部インタフェース:microUSB
主な対応サービス:Eメール、Cメール、デコレーションメール、LISMO!、Googleサービス、au one Market
主な対応機能:おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、6軸センサ、ATOK、φ3.5mmジャック
・女性向けのカラフルな廉価モデル『IS05』
『IS05』は、『IS03』と同じシャープ製のAndroidスマートフォン。両機種の違いが気になりますが、W63×D12.6×H121mmの『IS03』と比べて『IS05』はW55×D14×H112と小ぶりで、カラーはホワイト、ピンク、グリーン×ブラックとカラフルな3色をラインアップしていることから、KDDIによれば「気軽に楽しむ、カジュアルスマートフォン」とのこと。
とはいえAndroid OSは最新版の2.2をプリインストール、『Flash Player 10.1』によりPC用のFlashコンテンツが利用可能なうえ、『IS03』にはないインカメラを搭載するなど、機能面は充実。説明員によるとCPUの違いから動作速度が若干遅くなり、販売価格は『IS03』より安くなるとのことです。単なる『IS03』の廉価版というより、女性ユーザーをターゲットにした端末と言えそう。
ワンセグや『おサイフケータイ』など、携帯電話の定番機能に対応。『AQUOS』連携機能として、ブルーレイディスクで録画したテレビ番組を『IS05』に転送して持ち出す機能を搭載します。HDMIケーブルで『AQUOS』テレビに接続し、撮影した写真やハイビジョン動画を大画面で楽しむことも可能。
タッチ&トライコーナーには、モックアップのみが展示されていました。カラフルな色使いが目を引き、スリムな本体は女性にも扱いやすそうです。
『IS05』主な仕様
通信方式:CDMA 1x EV-DO Rev.A(CDMA 1X WIN)
サイズ:約W55×D14×H112mm(暫定値)
重量:約132g(暫定値)
連続通話時間:(検討中)
連続待ち受け時間:(検討中)
充電時間:(検討中)
カラー:ホワイト、ピンク、グリーン×ブラック
ディスプレー:約3.4 インチ NewモバイルASV液晶 854×480ドット
外部メモリー:microSD/microSDHCメモリーカード
カメラ:有効画素数約800万画素 オートフォーカス付きカメラ+インカメラ
無線LAN:IEEE802.11 b/g準拠
Bluetooth:2.1+EDR
外部インタフェース:microUSB、microHDMI
主な対応サービス:Eメール、Cメール、デコレーションメール、LISMO!、Googleサービス
主な対応機能:おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、ブログアップツール、6軸センサ、φ3.5mmジャック
・軽さが魅力のグローバルモデル『IS06』
『IS06』は、『SIRIUSα IS06』の名称で販売されるPantech社製のAndroidスマートフォン。最新のAndroid 2.2をプリインストールし、『Flash Player 10.1』に対応するグローバルモデルという位置づけ。ユーザーインタフェースもKDDIが独自にカスタマイズしたものとは異なる、3Dアイコンを採用したPantech社独自のインタフェースを採用しています。
『おサイフケータイ』など携帯電話向け機能には非対応ですが、『WIN HIGH SPEED』による高速インターネット接続には対応します。
タッチ&トライコーナーには動作可能な実機が展示されていました。『Flash Player 10.1』により、プレーヤーやウェブページ上に埋め込んだFlash動画を再生できることが確認できます。今日発表になった3端末の中ではいち早く、東京・原宿のKDDIデザインスタジオで10月19日から実機が展示されるとのこと。
手に持ってみると印象的なのがその軽さ。重量は約109gで、他機種とは持った感触がまったく異なります。国内向け携帯電話の機能にこだわりがなく、最新のAndroid 2.2搭載スマートフォンを気軽に持ち歩きたいユーザーには人気となりそうです。
『IS06』主な仕様
通信方式:CDMA 1x EV-DO マルチキャリア Rev.A(CDMA 1X WIN)
サイズ:約W59.4×D11.2×H115.95mm(暫定値)
重量:約109g(暫定値)
連続通話時間:300分(暫定値)
連続待ち受け時間:約190時間(暫定値)
充電時間:約220分(AC時)、約240分(DC時)(暫定値)
カラー:チャコールブラック、ピュアホワイト
ディスプレー:約3.7 インチ TFT液晶 800×480ドット
外部メモリー:microSD/microSDHCメモリーカード(最大32GBまで)
カメラ:有効画素数約500万画素 オートフォーカス付きカメラ
無線LAN:IEEE802.11 b/g準拠
Bluetooth:2.1+EDR
外部インタフェース:microUSB
主な対応サービス:Googleサービス
主な対応機能:6軸センサ
“ギーク”から一般層へ普及拡大狙う
発表会では、これら『Android au』で“ギーク”“アーリーアダプター”と呼ばれる先進ユーザーから、これまでの携帯電話から乗り換えてスマートフォンを“1台持ち”したい一般層のユーザーまで幅広く狙っていくという戦略が読み取れました。
ひとつはデザイン面でのこだわり。スウェーデンのデザイン会社Ocean Observations社が手がけるユーザーインタフェースデザイン、モリサワフォントの採用により、他キャリアのスマートフォンとの差別化を狙うとのこと。
もうひとつは、従来のau携帯電話向けサービスのAndroidスマートフォンへの展開。音楽配信サービス『LISMO!』やナビゲーションサービス『au one ナビウォーク』、スポーツサポートサービス『au Smart Sports』、ニュース配信サービス『au one ニュースEX』、モバイルバンキング『じぶん銀行』といったサービスをスマートフォンへも展開していくほか、ホームスクリーンやアイコンを着せ替える『きせかえtouch』といったサービスの提供が発表されました。
もうひとつは、SNSなどコミュニケーションサービスへの対応の強化。『Twitter』『mixi』『GREE』など16種類のサービスを一元管理できるアプリケーション『jibe』と、KDDI代表取締役執行役員専務の田中孝司氏が10月4日の『IS03』発表時に「禁断のサービス」と予告した『Skype au』の提供が発表されました。
一般ユーザーへの普及にかける意気込みで象徴的なのが、『Android au』CMへのレディー・ガガ氏の起用といえるでしょう。発表会の最後に上映されたCMでは、「ポップスの新しい時代を開いたのは、ガガのド肝を抜くパフォーマンスだった」のコピーに続いて、前回のCMでも使われた「未来へ行くなら、アンドロイドを待て」のコピー。これまでAndroidに関心のなかった携帯電話ユーザーや女性ユーザーにも、レディー・ガガ氏の存在感が強く『Android au』をアピールする内容となっています。
同日には携帯電話の新機種やAndroidタブレットなど、数多くの製品が発表されましたが、それらについては追って別の記事で紹介します。
会場の雰囲気はこちらの動画からご覧ください。
KDDI新製品発表会2010年秋冬、コンパニオンさん動画(ニコニコ動画)
http://www.nicovideo.jp/watch/1287392468
KDDI新製品発表会2010年秋冬-発表会の模様(1) – Android端末など(ニコニコ動画)
http://www.nicovideo.jp/watch/so12477662
KDDI新製品発表会2010年秋冬-発表会の模様(2) – Skypeとの提携など(ニコニコ動画)
http://www.nicovideo.jp/watch/so12477665
KDDI新製品発表会2010年秋冬-発表会の模様(3) – 質疑応答(ニコニコ動画)
http://www.nicovideo.jp/watch/so12477674
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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