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オリコンランキングが死ぬ日

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「邦楽が終わった」と囁かれるようになって久しい。
要因こそ様々であるが、多チャンネル化によって色んな場所から音楽が簡単に入手できるようになりCDの売上が減った事が大きい。

そもそも音源を入手する方法がほぼCDに限定されていた00年代初頭までは、
音楽を楽しむ手段がCDを購入するかレンタルするかしかなくCDの売上がほぼその音楽を入手した人の人数であった。

だがネットでデジタルデータが扱われるようになり瞬く間にコピーされ公開されるようになってしまった。

前述の通り、それまでのCDランキングはお金を払わないと聞くことの出来ない音楽を聴いている人のランキングであった。

だからこそ、そのランキングには信憑性があったし、調査自体の正当性も担保されていた。

しかし音楽の入手先がCDだけと限定されなくなった今、CDランキングはほぼ丸い物体の売上ランキングということになってしまったのだ。

どこかのアイドルが握手券を入れたり、まるでコンプガチャのようなバリエーションを出したり。
CDとはそもそも綺麗な音源を手に入れたい人の為のものだったはずが、いつの間にか“音楽以外の何か”を求める人の為のものになろうとしている。

もちろんそうではないアーティストはたくさんいる。
磨きに磨いて作り上げた楽曲を、関係各所やレコード屋に頭を下げやっとの思いで数千枚売る。
「音楽に真摯」と呼ばれたりするアーティストがいることは確かだ。

「音楽に真摯」なアーティストのファンは、常にジレンマを抱える。
そのアーティストがランキング上位に入れば我が事のように喜びはするものの、ランキングの首位を走っているのは自分たちが小馬鹿にしているアイドルグループだったりするからだ。

前置きが長くなったが11月19日、そんな両極端に位置する2つのアーティストが新曲をリリースする。
一つはSexyZone、もう一つはMr.Children。

前者はなんやかんやと特典を付けてその種類なんと33種類。コンプリートするのにかかる金額1万3千円オーバー。

後者はいつものごとく、当たり前のように1種類。収録曲はオールタイアップの3曲。

前者にも後者にも連続1位の記録がかかっている。
つまり、どちらかの記録が途絶える。

正直どちらが1位になっても構わないとは思うが、ミスチルが敗れた場合、ランキング自体への終末感は感じるだろう。

アイドルグループ(33種類、特典付き)VSミスチル(1種)。

こんなのに白黒付ける事が果たしてランキングと呼べるのだろうか。
しかも後者に限って言えば、1週間ほど前にご丁寧にYoutube上にフルバージョンを高画質でアップロードしているのだ。

その音楽を聴いて評価する人が何人いるのか。
ランキングというものが、そんな指標になる日が、いつか再び来ることを願ってやまない。

※この記事はガジェ通ウェブライターの「ぶらっくまぐろ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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