『20km歩いても疲れないパンプス』は本当に疲れないのか検証してきてと言われ、実際に歩いてみました[ガジェ通新人記者]
ある日、ガジェット通信発行人『ふかみん』から、不思議なメールが届いた。
白濱さん、歩くのは得意ですか?
20km歩けるパンプスがあります。
重要な部分を繰り返しますね。
『歩くのは得意ですか?』
……。人生で初めて聞かれた質問である。
わたしは、運動神経はゼロに等しいが
歩く事くらいはできる。
得意かどうかわからないが、不得意ではないはずだ。
というわけで気軽に返信。
『得意です。』
20キロとか余裕でしょ!
20キロ歩けるパンプスって書いてあるし!
というわけで、『ふかみん』からパンプスを入手!
かなりかわいい。
カラーの組み合わせが絶妙にかわいい。
そして、中敷きを触ってみると
『ぷにっ。』
やわらかい(はぁと)
パンプスの裏はラバー製。
これは期待できそうだ!!疲れなさそう!
20キロ歩くので、パンツスタイルにしようかなーなんて思っていた私、白濱優子。
しかし、パンプスに合わせてブラウスとスカートにしちゃいました。
えへ
出発の記念にジャンプ!!空高く舞うのも、着地もバッチリである。
なぜなら私には、このパンプスが私のボリューミーな体重を受け止めてくれるのだから!
とはいえ、準備体操はする。アラサー女子は健康が大事なのである。
念入りに屈伸。『いっちにっ。さんっしっ。』
ご近所さんが不思議そうな目でこちらを見てくる。
みなさん、屈伸は家の前でやるのをおすすめしません。ご近所さんに不審がられないように注意しましょう。
歩数計もつけて準備万端。
出発!!!!!
てくてくてく。
歩いて15分。
近所に、恋愛によく効くという神社があるらしい。
その名も『今戸神社』
早速、寄り道である。
じゃんっ。今戸神社。
たたたっ。ダッシュ。
はいっ 『にゃー。』
アラサー女子、白濱優子の猫ポーズ。
誰にも喜ばれないことくらいわかってますよ、はい。わかっています。
そんなわけで、神社を歩く。
みなさんの恋愛の願いが、みっしり。
結ばれてる!
お礼を書くなんて素敵だね。
AKB48への川栄ちゃんへの愛を書く人も。
愛の形は自由!
とにかく彼女がほしい!という気持ちが伝わってきます。
いいんです。
愛の形は自由だと思うんです……。
白濱優子、おみくじをひきました。
完全に寄り道を楽しみ中。歩くことを忘れかける。
な・ん・と!!!大吉!ひゃっほーーーーい!
喜ぶのもつかの間。
~千里に道も一歩から~
なんということでしょう。
神は私を見ているのでしょうか。
歩きますよ。歩きますとも。
寄り道してごめんなさい。
てくてくてく。
スカイツリー発見。
はしゃぐ田舎者、白濱優子。
東京へ出てきて2ヶ月の私。
お母さん、私はスカイツリーと写真を撮りましたよ。
あなたの娘は、20キロ歩く仕事をしていますよ。がんばっていますよ。
そんなこんなで浅草に到着。
人力車のお兄さんがいっぱい。
足袋って歩きやすいのかなぁ。石とか足の裏にあたって痛くないのかな?
わたしのパンプスをお兄さんに貸してあげたい。
雷門の前の前でポーズ。
まったくの疲れ知らず。余裕が垣間見れるポーズである。
お店がいっぱい!
寄り道したい気分。いやいや、今は仕事中!歩かなきゃ。
が、しかし誘惑には勝てない。
もなかを食べる。もぐもぐもぐ。
『おいしい。』
また、てくてくてく。
不思議な物体に出会う。
にょっ。
つまんでみる。
にょにょっ。
どうやら、あの金色の『もにょもにょしたやつ』は、アサヒビールのモニュメントらしいです。
アサヒビールさんのセンス斬新!
てくてくてく。
このあたりで途中経過。
10789歩。
1万歩超えてる!
歩数計さんも喜んでいることでしょう。
嬉しかったので、はしゃぐ。
近くにいた5歳児より、はしゃぐ白濱優子。
ここまでが前半。かなり楽しんだ。
足も疲れてない!
素晴らしい仕事である。
『ただ20キロ歩くだけの簡単なお仕事です。』と求人を出したら
人気殺到しそうである。
しかし
時間は進むのである。
この時、後悔した。
『寄り道しすぎた……。』
そんな時に雨が降り始める。
容赦無い。
足はね、疲れてないよ?
でもね、心は折れるよ?
だって夜だもん、もう。
でも負けない!!
江戸川区の中心で愛(じゃなくて意気込み)を叫ぶ。
『20キロ歩ききってみせる!』
夜でも暑いので、ひんやりスカーフくんを購入。
激安の殿堂、ドン・キホーテさんで30円。
『マジで激安。』
この時24874歩。
てくてくてく。
あと7キロあることを知り絶望する。
てくてくてく。
通り過ぎるわけにはいかない看板発見!
ハッスルラーメンでハッスルする私、白濱優子。
若干、元気を取り戻す。
てくてくてく。
あともう少し!!!
というところでね。
なぜかね。
神様がいじわるするの。
通りたい道がね。
立ち入り禁止なの。
絶望。
この時、深夜1時。
スタートは昨日の15時。
もう10時間は歩いている。まじで。
(歩くの遅すぎじゃない?っていうツッコミは無視します。)
『もう歩きたくない』と駄々をこねる。
足が疲れなくとも、心は疲れる。
とかなんとかいってる間に千葉県にはいりました!
東京都台東区を出発して千葉県まで来ましたよ!
お母さん!やりましたよ!わたし!
そうです、目的地は千葉県だったのです。
43606歩。
20キロ(以上歩いていると思う。)
午前3時半。(出発は昨日の午後3時。)
12時間半かけて……
とうちゃーーーーーーーーーーく!!!!!
到着したのは、ただの土手。
テントがはってある、ただの土手。
そこで爆睡する白濱優子。
なんとも、あっけないラストだと思った皆さん!
これを見よ!!!
じゃじゃんっ!
花火ーーー!!!
寝倒した私が、その日の夜見たのは、
今までで一番綺麗な花火でした。
ここで感想。
20キロ歩いたわりに、足はあまり疲れなかったです。これほんとに。
その証拠に、歩くのをストップしませんでした。
ずっと、てくてく歩き続けれました。
(飲み物を飲むために、休憩とかはしたけどね。)
(途中寄り道したけどね。)
実は私、
ぺたんこのスニーカーは、踵が痛くなってしまうから苦手で
でもヒールの靴はやっぱり長時間歩けないし……。という悩みを抱えていたのです。
しかも、かわいくない靴は履きたくない!というワガママ満載のわたしに
神(ガジェット通信発行人ふかみん)は、このパンプスを与えてくださったのです。
神よ、ありがとう。
『20キロ、ちょっとずつ分けて歩いていいからね。』
『暑いから気をつけてね。』
とちょこちょこメールをくれる、ふかみん。優しい。神である。
でも私は怯えている。
次、また神からどんなムチャぶりメールがくるのでだろうか。
『白濱さん、体当たり取材、やれるよね?』
初対面で言い放った、ふかみんの言葉と笑顔が頭から離れません……。
ちなみに、20キロ歩いても疲れない靴。は、
UNITED COLORS OF BENETTON (ユナイテッドカラーズオブベネトン)の商品です。
種類だってこんなにあります!
なぜ疲れないのか?
白濱優子。コミュニケーション・デザイナー。名古屋生まれ。29歳。 ファッションデザイナー、法律事務所勤務を経て、アプリ制作会社の広報担当に。ある日、ふと思い立ち「会いたい人に会いにいく10日間」を実行するために休職し、名古屋から全財産4万円を持って上京。金もコネもないところから10日間で30人のスペシャリストに会い、インタビューを敢行。その体験を出版する為に目下準備中。現在は、独立しクリエイター系シェアハウス「TOLABL」の広報を担当。 http://shirahama.ourworks.info/ http://www.tolabl.com/
ウェブサイト: http://shirahama.ourworks.info
TwitterID: @hapilypapily
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