論文や参考文献に次々にコピペや画像流用が発覚の“STAP細胞”騒動 ネットでは小保方氏への揶揄も
新型万能細胞“STAP細胞”について疑念が噴出している。ここ最近はネット上で「論文のここが怪しい」「この画像が怪しい」と検証されては、その後に新聞などが「○○について、○○と酷似しているいうことが○日わかった」「○○について不自然な点があるいうことが○日わかった」というパターンが繰り返されている感じである。ざっとまとめてみると……。
1月30日、“STAP細胞”の論文が英の科学雑誌ネイチャーに掲載。
“iPS細胞”よりはるかに簡単で安全というふれこみで理化学研究所(理研)がマスコミ発表(28日)。“リケジョ(理系女子)”の小保方晴子さんフィーバー。
2月中旬、ネット等で論文に不自然な画像データがあると指摘され検証され始める。理化学研究所も確認のための調査を開始。
2月18日、科学誌ネイチャーが調査を始めたと報じられる。
2月21日、共著者のバカンティ・米ハーバード大学教授「ささいな誤りにすぎない」
2月24日、共著者の若山照彦・山梨大学教授「単純ミスによる画像の誤掲載があり、論文を修正すべき」「研究の成果自体に問題はない」
若山氏によると、筆頭著者の小保方(おぼかた)晴子・理研研究ユニットリーダーは「指摘されて初めて(ミスが)分かった。全く気付かなかった。研究そのものを疑われるのは悔しい」と話しているという。
論文では、異なる実験で作ったはずのマウス胎児の画像2点が酷似していた。
若山氏は「不作為の単純ミスだと思う。画像は数百枚あり、小保方さんが勘違いで同じものを使ってしまったようだ。私を含め、共著者全員のミス」と話した。
この問題をめぐっては理研とネイチャー誌が調査を始めている。
参考:『STAP論文、修正へ 共著者の教授「単純ミス」』
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140225/scn14022508010000-n1.htm[リンク]
3月5日、理研が「STAP細胞」の詳細な作製法を公開。
3月6日、産経新聞が下記の記事を掲載。誤報?
『STAP細胞 小保方さん、再現実験に成功 論文発表後初めて』
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140306/scn14030609000001-n1.htm[リンク]
“STAP細胞”の論文の画像と、小保方さんが早稲田大学大学院で執筆した論文の画像が酷似しているとネット上で指摘が相次ぐ。
3月10日、若山教授が論文を撤回するように他の著者らに呼びかける。「画像が転用されている可能性があり、信用できなくなった」
3月11日、バカンティ教授「論文を撤回する理由はない」
理研「取り下げを含めて検討する」
……という感じだろうか。理研は3月14日に調査状況についての報告会を行うとのこと。
渦中の理化学研究所の小保方晴子さん、現在は博士論文の文章や参考文献もコピペだったのではという疑惑が持ち上がり、ネット上では「小保方貼る子」「おおかた貼る子」などと揶揄されてる始末。アスキーアートも次々に作られているようだが果たして。
※画像は理化学研究所のサイト(http://www.riken.jp/)より
元インターネット雑誌編集者。 2013年5月よりガジェット通信にて記事を書いております、よろしくです。
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