ごちそうさんはキャラが立ちすぎ? ふ久の恐るべき腐女子度
NHK朝ドラ『ごちそうさん』から新たなスターが誕生するかもしれない。め以子・悠太郎夫婦の長女、西門ふ久(ふく)役の松浦雅だ。
『ごちそうさん』のブレイク女優といえば西門希子役の高畑充希が思い浮かぶが、今度は“見えない力”に夢中になるという謎多き女の子。物理に夢中な理系女子だ。
このドラマは個性豊かなキャラクターが多いが、ふ久に関してはそのキャラが際立っている。なにしろ、理系女子というだけでなく、頭の中ではBLな妄想が悶々と展開されている”腐女子”だったのだ。
2月3日は”ふ久”が”腐久”になった日
甲子園を目指してバッテリーを組む弟(泰介)とその先輩(諸岡弘士)。ふ久はそのキャッチボールをする姿を傍らで見ながらも、頭の中では”先輩×弟”のBL(ボーイズラブ)な会話が展開されていく。
泰介「嫌なんです、先輩のタマをほかの誰かが受けるなんて! 」。
先輩「西門・・・」。
2月3日の放送。食事中でさえ本を手放さなかったふ久が、物理以外のことにも興味を示したのだ。この日を境に、ネット上でもふ久は腐女子ではないか? という疑惑が浮上するようになった。
このドラマの凄いところはその脚本にもある。実は、この直前にふ久はめ以子の作ったオットセイカレーを食べていたのだ。”精力”がつくというオットセイの肉。つまり、ふ久はこのカレーを食べたために妄想のスイッチが入ってしまったのだ。
また、他にもふ久はこんなことを弟の泰介に言っている。
ふ久「次の年もピッチャーの子連れてきたやろ?それでまたおんなじ事やろうと思ってんけど、できへんかってん」。
つまり、ふ久は別なカップリングでも妄想していたということ。でも、出来なかった。恐るべきは脚本家の森下佳子。BL妄想の「攻・受」や「カップリング」という概念を重々承知した上で、このセリフをふ久に言わしめたのだ。ふ久にとっては、泰介×諸岡のカップリングは唯一であり、こだわりだったのだ。
今まで、ドラマでここまではっきりとBLな妄想を描写したドラマがあっただろうか。いや、そもそも、ここまではっきりと腐女子を演じた女優がいただろうか。
朝ドラで、こんなにも完璧な腐女子を描くとは。
擬人化の斜め上を行くふ久
別な放送回にはこんなシーンもあった。ふ久がお見合い写真を見せられた時、軍服姿のメガネの青年を見て、ふ久はこう言い放ったのだ。
「地下鉄に似てる」。
つまり、ふ久は擬人化のさらに上を行く妄想までしている。猫や犬を擬人化するのとは訳が違う。人を地下鉄に妄想し、メガネ男子を電車化してしまったのだ。
擬人化の反対語って何?と考えてしまう。ふ久に聞きたいぐらい。いや、森下佳子さんに聞きたいぐらいだ。
色々な複線が散りばめられて描かれた腐女子、ふ久。あまりにキャラが立ちすぎていて、このまま終わりにするのはもったいないぐらいのキャラクターだ。そして、完璧な腐女子を描いた脚本家、森下佳子にも感服だ。
画像引用・参照:
登場人物|NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」
http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/cast/ [リンク]
ふ久ちゃん【腐女子(仮)】が斜め上を行き過ぎ 朝ドラ『ごちそうさん』|腐女子の情報サイトちるちる
http://www.chil-chil.net/compNewsDetail/k/blnews/no/4617/cmt_ord/ASC/ [リンク]
※Melody Talk: ごちそうさんの長女、ふく(松浦雅)はBLな腐女子?!より一部抜粋
http://satusatu.blogzine.jp/melody/2014/02/matsuuramiyabib.html [リンク]
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