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「あとで確実にやる」ための必須の仕掛け

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後回しにしたタスクが山積みになってしまうことってありませんか。「あとで確実にやるためには忘れることも必要」というのはどういうことなんでしょう。今回は佐々木正悟さんのブログ『佐々木正悟のライフハック心理学』からご寄稿いただきました。

「あとで確実にやる」ための必須(ひっす)の仕掛け

「これは、あとで」

先送りは必要です。もしもあらゆるものを、思い立ったその場で片付けようとすると、仕事が残ってしまうでしょう。デスクを見てデスクを整理し、受信トレイを見ては受信トレイを空にする。

そんなことを繰り返していたのでは、永遠に受信トレイから離れられなくなってしまいます。

しかし、「あとでやる」ということには、本質的な困難がつきまといます。もともと、動物は「あとでやる」ための記憶力にあまり恵まれていないのです。心理学でいうところの“展望記憶”は弱いのです(編集部注:将来の行動についての記憶)。

「いったん忘れる」ことが必須(ひっす)
「あとでやる」はしばしば「あとでやることの山を高くしただけ」ということになりがちです。なぜそうなるか。理由はふたつあります。

1.「あとでやること」を思い出せなくなる
2.思い出してもやりたくないのでやらない

1の問題は記憶の問題、2の問題はモチベーションの問題です。ツールの使いこなしに左右されるとは言え、1の問題は解決できるはずです。適切なタスクリストを用いればよいのです。

その際大事なことは、「いったん忘れる」こと。最低1個は、見返せばいいタスクツールを用意しろと、ほとんどあらゆる仕事術が言っているのは、忘れることができるようにするためです。

忘れることの重要性は、「頭を記憶に使わないため」です。しかしもうひとつあります。忘れるということ自体が大切なのです。ずっと覚え続けておくと、どうでもいいことのように思えてくるからです。

慣れると、飽きる
慣れは軽蔑(けいべつ)を生む」といいます。繰り返される刺激は、陳腐なものに思えてきます。1杯目のビールはおいしく、10杯目には飲みたくなくなる、というのもこれです。

同じタスクが頭の中を占め続けていると、どんどんとその刺激は無益なもの、無価値なもの、味気ないものに思えてきます。噛(か)み続けたガムのようになるのです。

だから、「あとでやるタスク」のことは、しかるべき処理を施したら、即座に忘れることです。やるときまで覚えておくことは、無益であるどころか、有害なのです。

思い出すときには、モチベーションも一緒に
とは言え、「思い出してもやりたくないのでやらない」という、先ほど上げた「2」の問題もあります。こういうことにならないようにするために、「あとでやる」ことは要素ごとに分解し、やりやすいステップに分けておいて、見通しのよいプロジェクトに練り上げておく必要があるわけです。

そのうえで、「モチベーション」も一緒に思い出せるようにしておくことが必要です。もしネズミに展望記憶があったとして、ネズミがチーズを「あとで食べよう」と穴にしまっておいたなら、お腹が空いたときに掘り起こすでしょう。

展望記憶は、思い出すだけでは不十分であり、行動を起こす必要があるのです。そのためには、「あとでやろう」と思った時のモチベーションも、「あとで」想起してやる必要があります。やることだけを思い出したとしても、もう一度「さらにあとでやろう」と思うのでは、何にもならないからです。

執筆: この記事は佐々木正悟さんのブログ『佐々木正悟のライフハック心理学』より寄稿いただきました。

文責: ガジェット通信

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