その健康食品、本当に飲んでも大丈夫? 健康食品と医薬品の危険な関係

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その健康食品、本当に飲んでも大丈夫? 健康食品と医薬品の危険な関係

健康食品の市場がますます拡大している。健康食品は名前の通り、健康な身体づくりに役立つものとしてコンビ二やドラッグストア、インターネットの通販などでも幅広く販売されている。しかし、健康食品の中には医薬品の効果を変質させて身体に有害な効果をもたらす「相互作用」をもたらす品もある。ここでは、相互作用をもたらす可能性のある健康食品と医薬品の組み合わせについて紹介していきたい。

1・特定保健用食品と医薬品の相互作用

CMなどでよく目にする黒ウーロン茶などの「トクホ」商品などは臨床試験を経た上で消費者庁より許可される商品である。なので、トクホは一般の健康食品よりは科学的根拠のある健康食品と考えられる。ただし、このトクホにも医薬品との間に相互作用はあるので注意していただきたい。

【血圧が高めの方のトクホ】

ラクトトリペプチド含有のトクホ、杜仲茶配合のトクホ⇒高血圧治療薬の効果を強めてしまい、最悪の場合意識を喪失してしまう可能性があるので高血圧治療薬との併用は避けた方が望ましい。また、カリウム保持性利尿薬の効果も強めてしまうので注意が必要である。

【血糖値が気になる方のトクホ】

グァバ茶ポリフェノール(番爽麗茶)、難消化性デキストリン配合のトクホ⇒糖尿病治療薬(スルホニル尿素剤、αーグルコシターゼ)と併用すると薬の作用が強くなり低血糖や腹部膨満感を起こす可能性があるので注意が必要。

2・栄養機能食品と医薬品の相互作用

栄養機能食品はある一定量のビタミンやミネラルを含有する食品に対して消費者庁が承認するものである。トクホと違い、臨床実験の必要性はない。

【ビタミンAの栄養機能食品】

ビタミンAの栄養機能食品⇒トレチノイン(抗がん剤)、エトレチナート(角化症治療剤)と併用するとビタミンA過剰症(頭痛、吐き気、皮膚の乾燥)などが現れる可能性がある。

【その他】

その他のビタミン含有食品でもビタミンB6、C、D、E、葉酸、カルシウム、鉄、マグネシウムなどには医薬品と相互作用をもたらす危険性があるので注意が必要。

③健康食品と医薬品の相互作用

トクホや栄養機能食品ではないが、健康に貢献する謳い文句で発売されている健康食品は臨床試験の必要が無い上に消費者庁で承認を受けていないため、食品というくくりになっている。しかし、食品といえども相互作用をもたらす製品もあるので注意が必要である。

【健康被害が報告されている健康食品】

クロレラ⇒ワルファリン(血液をサラサラにする医薬品)の作用を弱める可能性がある。

ゲルマニウム⇒腎機能障害による死亡例あり。

スギ花粉含有食品⇒アナフィラキシーショック

上記以外にも相互作用をもたらす可能性のある製品はある。健康食品を愛用している方で相互作用が気になる人は医師や薬剤師、登録販売者に相談してみることをおすすめしたい。

※写真は写真素材足成より引用 http://www.ashinari.com/2009/04/26-017743.php

※この記事はガジェ通ウェブライターの「浅川 クラゲ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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