『Flash』からの書き出しを実現!名作ゲーム『モアイまわし』がiPhoneアプリで登場
神秘の巨石神像、モアイをグルグル回す名作Flashゲーム『モアイまわし』が、『iPhone』用アプリケーションとしてリリースされました。こちらはただの移植ゲームではなく、アドビの『Flash』次期バージョンである『CS5』から実装される、iPhoneアプリの書き出し機能『Packager for iPhone』を利用したもの。FlashゲームクリエーターがiPhoneアプリへ進出していく先陣を切った事例として注目できます。
画面をタッチして指を移動させるとモアイがバラバラに回転するので、20秒以内にすべてのモアイが正面を向く場所を探す、という内容のゲーム。Flashゲームでは2004年に『BroadStar(現BROSTA TV)』で発表され、2005年に『shockwave.com(当時)』でリニューアル版が登場して話題を集めました。クリックも要らないマウス操作のみで遊べる、というユニークな操作感覚が『iPhone』版ではタッチ操作に変わり、また新鮮な驚きをプレイヤーにもたらしてくれます。
FlashゲームがiPhoneアプリ化する事例は今後増えていきそうですが、『CS5』はまだベータ版が提供されている段階です。どうやってリリースできたのでしょう? 国内Flashゲームクリエーターの中でいち早く、iPhoneアプリへの進出を果たした作者のタカヒロウ(宮澤卓宏)氏に、その経緯や苦労などメールインタビューしてみました。
記者 『CS5』は、オープンβが公開されていないですよね。どのように制作されたのですか?
タカヒロウ アドビさんのWindows版『CS5』のベータプログラムに参加させて頂いてます。
記者 今回、このように公開するにあたって、アドビの協力が得られたのでしょうか?
タカヒロウ はい。アドビさんに許諾いただいてアプリを公開させていただきました。
記者 FlashゲームをiPhoneアプリにするうえで苦労したことなどは?
タカヒロウ 縦画面、横画面どちらでも遊べるように工夫するのが大変でした。アニメーション中や、ゲーム中、いつでも画面の向きを変えられますよ。
記者 公開してみて、特にFlash版を知っている方からなどの反響はどうですか?
タカヒロウ 予想以上にコメント頂いてビックリしてます。ガジェ通さんからインタビュー来るなんて思ってもいなかったですし。
記者 次回作はやはりモアイシリーズの『モアイの巣』になりますか?
タカヒロウ 『モ巣』もいつか作りたいですね!その他にもいくつか考えてるのがあるのですが、需要が恐ろしいほどなさそうなのでどうしようかなあと。
記者 今回は無料アプリを公開されましたが、有料のアプリに挑戦される予定はありますか?
タカヒロウ 今のところ予定はありませんが、じっくり勉強してみて、有料で勝負できるコンテンツが作れそうなら挑戦してみたいです。
記者 ありがとうございました。
従来のFlashゲームの移植にとどまらず、今後タカヒロウ氏がiPhoneアプリでもユニークな作品を発表していくことに期待できそうです。iPhone版『モアイまわし』は、『iTunes App Store』から無料でダウンロード可能。Flash版で夢中になった人も、まだ遊んだことがない人も、『iPhone』を持っていたらチェックしてみることをオススメします。
iPhoneアプリ版『モアイまわし』
Flashゲーム版『モアイまわし』
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タカヒロウインタビュー
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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