新潟の知られざるグルメ「オッチャホイ」を食べてみた結果 →麺が、麺があああぁぁーーっ!
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先日、とある取材で新潟まで行ってきました。いいですよね、新潟って。ウマいものがいっぱいありますから。
言わずとしれた米どころだからご飯はぶっ飛ぶほどウマいし、水だってきれい。ゆえに日本酒がウマいのも必然。魚だってウマいし、たれカツとかへぎそばとかご当地グルメもいろいろある。
だからたまに新潟に行く機会ができると、結構嬉しかったりするわけです。
シンガポール食堂のオッチャホイ
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そんな新潟の新発田市には「オッチャホイ」というご当地グルメがあったりします。ネーミングが最高ですよね。オッチャホイ。謎すぎる。
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そのオッチャホイを取り扱っているのはJR新発田駅から徒歩10分くらいの場所にある老舗「シンガポール食堂」。
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オッチャホイは厳密にはこちらの創業者がシンガポール料理にインスパイアを受けて開発した麺料理で、シンガポール食堂でしか食べられないオリジナル料理。
ですがその歴史は長く、メニュー入りしたのは1950年代とのこと。新発田市民を中心に本当に長いこと親しまれ続けているわけですな。
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そして店頭にはオッチャホイが取り上げられた雑誌の切り抜きのほか、なぜか初孫の写真も飾られていました。良すぎる。オッチャホイだけでなく初孫も街の一部。もうこの写真1枚だけでシンガポール食堂が絶対いい店だと確信できますね。
シンプルで洗練されたメニュー構成
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テーブル席に腰掛てメニューを見ると、その内容は至ってシンプル。オッチャホイには焼きそば風の「皿オッチャホイ」とラーメン風の「汁オッチャホイ」があり、皿オッチャホイの方にはトッピングが3種類。ほかにはタンメン2種類と餃子と酒類があるだけ。
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一般的にはオッチャホイというと皿オッチャホイを指すので、もちろん今回はそちらと瓶ビールを注文。店内で流れているテレビの音に耳を傾けながら昼から一杯引っ掛けつつ、皿オッチャホイができあがるのを待ちます。
それにしても“シンガポール”という店名からは想像できないような、街の定食屋とか町中華っぽい雰囲気。席はしっかり埋まっているけど、緩やかに時間が流れている感じがとても心地いい。
幅の広い平打ち麺を使ったアジア風焼きそば
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気持ちよくビールを飲み進めていると、ついにこちらが運ばれてきました。おお、これが皿オッチャホイ。これがオッチャホイか……!
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もやしや卵、キャベツ、小松菜などが麺と一緒に炒められている、まさにアジアの屋台風の焼きそばのような雰囲気で、めちゃくちゃ湯気が立っててウマそう! でもそんな湯気の中で異質なオーラを放っているのは、幅の広い平打ち麺!
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幅の広さ的には愛知県名物のきしめんくらいですが、厚みはあまりなく、箸で持ち上げるとピラピラ。
そのまま一口食べてみると、独特の食感と味にびっくり。麺自体は割と柔らかいんだろうけど、しっかり炒められていることで表面はかなりこんがりしていて、噛みごたえがあるうえに香ばしい。調理が抜群に上手。
味付けは塩がベースだけどにんにくや唐辛子もあと引く存在感があり、麺に絡む炒り卵もほんのり甘味のアクセント。いやあ、こりゃあウマいぞ。アジアの屋台っぽさも感じられるけど、唯一無二のウマさ!
とにかく麺がウマい! 唯一無二の麺
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麺には炒り卵のほかにももやしやキャベツなどの野菜が絡み、シャキシャキとした食感がまた麺を引き立てて。このバランスも絶妙。オッチャホイはとにかく麺が主役で、脇役たちがみんなで麺を引き立てているんだな。この麺はすごい!!
スープはスープで町中華の王道スープというか、旨味たっぷりの醤油スープでオッチャホイのパートナーにぴったり。最初から最後までずーっと美味しかったな。ごちそうさまでした!
新潟駅から新発田駅までは特急に乗れば20分ちょっと。機会があれば皆さんもぜひ。
(執筆者: ノジーマ)
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