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【レビュー】いよいよ発売!『LEICA X1』 実写インプレッション

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ライカ、というメーカーをご存知でしょうか?正式にはライカカメラ社という名称でドイツに本社を置く、世界的なカメラメーカーのいわば老舗(しにせ)です。

ライカという名前がどれほどの重さを持つのか、という問いは、世代によっても大きく異なるかもしれません。カメラに詳しい年配の人ほど畏敬(いけい)の念を持って接するメーカーである、とも言えるでしょう。「自分のお気に入りのメーカーに関してはうるさいカメラ好きの人たちも、ライカに関しては一目置く」ほどに歴史と影響力を持っているのです。

今回はそんなライカから発表されて間もないデジタル機、『LEICA X1』のレビューをしてみたいと思います。「初ライカ体験」となる記者によるレビューであるため、ライカ通の方には物足りないものになるかもしれませんが、ご容赦ください!
実写サンプル含め、すべての写真を見るにはこちらからどうぞ

- コンパクトサイズながらも、APS-C CMOSセンサーを搭載

『LEICA X1』の大きさは女性の手にも収まりやすいきわめてコンパクトなサイズですが、内蔵の映像素子(センサー)はハイアマチュア、セミプロ仕様のデジタル一眼レフカメラと同じ大きさである「APS-C フォーマット CMOSセンサー」を搭載しています。これはどういうことか、というと、フィルムに相当する部分が(ボディサイズに対して)大きめに作ってあるため、扱える情報量が多い、ということでもあるのです。

『LEICA X1』クラスのボディサイズのデジタルカメラの場合、センサーの大きさは、APS-Cサイズの4分の1以下のものを用いることがほとんどです。相対的に小さなセンサーの場合、書き込める情報量が多くとも画質が犠牲になってしまうこともあるのですが、『LEICA X1』では余裕のあるセンサーサイズのおかげで、一定水準以上の画質保持に成功していると言えそうです。

- ライカエルマリートf2.8/24mmの採用

『LEICA X1』で採用されたのは『ライカエルマリート(ELMARIT) f2.8/24mm』というやや明るめで広角のレンズで、(このカメラの撮像素子がAPS-Cサイズですから、)35mmライカ版フィルム換算ですと焦点距離36mmに相当します。

実際に手にしてみると、このわずかに広角よりの焦点距離はなかなか融通が利くことに気づかされます。そしてなにより「これがライカレンズの性能なのか」と感じるのはさまざまな物体の質感の表現力。雨上がりの道路や、人間の肌、植物の表面など、これまでのコンパクトデジタルカメラにはなかった表現力と体験でした。

極端に寄ったマクロ撮影は難しいのですが、その十分すぎるディテールの描写ゆえか、撮っていて不自由さは感じませんでした。

- 明快な操作性と、ライカフォルム
本体上部には電源スイッチ、絞りダイヤル、シャッタースピードダイヤル、といたってシンプルなデザインです。


背面もディスプレーの周囲に規則正しく用途別に配置されたボタンとピント用のダイヤルがあるのみです。この無駄を省いたフォルムのおかげか、操作は直感的に行うことが出来ました。今回はスナップ中心に、絞りを固定してシャッタースピードをオート(A)にしながら撮る事がほとんどでした。欲を言うとISOダイヤルがあると更に嬉しかったところですが、ライカのシンプルな外観を考えるとここは致し方ないところかもしれません。

オール金属外装の程よい重さと、高級感のある合成皮革の手触りは、シャッターを構えていない時でもそこに意識が向くような存在感があります。

- 『LEICA X1』がもたらすもの
コンパクトボディに大型のセンサーという意味では、シグマから発売中の『DP-1』や『DP-2』などが思い浮かびます。先行モデルに対して『LEICA X1』が掲げた特徴はやはり、ライカブランドとして継承している堅牢かつシンプルなボディ、デザイン、そしてライカレンズの描写力であるかもしれません。ライカブランド足りうるモデルとして登場しつつも、操作性は非常に簡単で高品位な撮影が行える点では、(古くからのライカファンはもちろんですが、)カメラ初心者の方にもお勧めできる製品ではないかと感じました。

『LEICA X1』、日本では2月20日(土)に発売。店頭小売予想価格はおよそ21万円。ただしその強烈な人気のため、予約が初回入荷数を大幅に上回ってしまったそうです。発売日に手に出来た人はラッキーかもしれませんね。

ライカにあこがれているあなたも、カメラを楽しんでみたい!というあなたも、これを機にライカオーナーになってみる?


■サンプル写真など

マニュアルフォーカス用のダイヤルは程よく重みがあり、調整が容易だった

マニュアルフォーカスを行うときだけ、自動的に焦点部分がクローズアップされる。そのため、普段はフレーミングに集中できるのもうれしい。

USBとHDMI端子

SDカードと充電池は底面部から挿入

専用充電池

フィルム選択として、発色やコントラストのプリセットを選択可能

フィルムモード:標準 ※クリックで拡大します

フィルムモード:ナチュラル ※クリックで拡大します

フィルムモード:ビビッド ※クリックで拡大します

フィルムモード:白黒ナチュラル

フィルムモード:白黒ハイコントラスト ※クリックで拡大します

ISOは100~3200が選択可能

ISO別サンプル(一部) ※クリックで等倍相当に拡大します

夜の濡れた路面 ※クリックで拡大します

町並み ※クリックで拡大します

つたと壁面 ※クリックで拡大します

風景 ※クリックで拡大します

信号

ポートレート1 ※クリックで拡大します

ポートレート2 ※クリックで拡大します

樹木 ※クリックで拡大します

夜の街 ※クリックで拡大します

風景 ※クリックで拡大します

ギター ※クリックで拡大します

風景 ※クリックで拡大します

※今回のレビューにて用いた機材はプロトタイプのため、実際の製品と一部異なる可能性がございます。ご了承ください。
※撮影されたデータは画像編集ソフトでトリミング・縮小されております。

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記者:

「予備校生のような出で立ち」で写真撮影、被写体(スチル・動画)、記者などできる限りなんでも、体張る系。 「防水グッズを持って水をかけられるのが好き」などの特殊な性質がある。 好きなもの: 食べ物の写真、昔ゲーム(の音)、手作りアニメ、昭和、穀物

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