【東京モーターショー2013】日産が示す二つの新たな未来
日産は今回のモーターショーの目玉として、3台のコンセプトカーを公開した。詳細な予定スペックは発表されておらず、いわゆるデザインコンセプトといった3台だが、そのデザインにはとてもユニークな試みが盛り込まれていた。
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三角形の流線型フォルムが美しい
未来からタイムスリップしてきたかのようなフォルムが特徴的な『ブレイドグライダー』。空力を強く意識したという非常にシャープなデザインは、スピードだけでなくハンドリング性能にも気を配っているとのこと。効率的なフォルムの中には、CO2排出量ゼロを表す“Zero Emission”の文字もある。そうこの車、電気自動車なのである。市場に出た場合は、比較的高価になる(かも知れない)そうで、趣味で楽しむ2台目向きの車だそうだ。
実は運転席+後部座席2席といった3シーターという珍しいレイアウトになっており、お子様を乗せてドライブといったファミリーユースも十分に考慮されているとのこと。スポーツ性能、環境性能、そして快適性能といった、自動車に必要な実用性をトコトン追求し具現化した1台である。
ゲームのCGのような、大胆なデザイン
まるで最新ゲームから飛び出してきたようなデザインの『アイディーエックス ニスモ』。車に詳しい人であれば、誰しもが旧スカイライン(ハコスカ)や旧フェアレディZ(30Z)を想像することだろう。しかし『アイディーエックス』は、若者の意見を取り入れたコ・クリエーション(共同創造)によりでき上がったデザインだという。
近年たしかに若者は車から離れているが、実はゲームでは車好きで、しかも昔の車を好む傾向があるのだという。そしてレーシングカーのようなカラーリングもまた、若者の人気に基づきデザインされている。つまり単純に過去の人気に基づいた復刻ではなく、現代の若者のニーズを形にした結果なのである。
こだわりぬかれたファッション性
そしてどこか懐かしい雰囲気の漂う『アイディーエックス フリーフロー』。フォルムは『アイディーエックス ニスモ』同様に、若者のファッション性を意識したモデルとなっている。例えば、アプリ内課金や高価なデニムパンツなど、趣味にはいくらでもお金を使うが車は買わないといった若者を想定し、ビンテージ加工されたデニム生地やステッチ(縫い目)の色使いなど、インテリア(内装)の素材にこだわりが詰め込まれているのだという。
日産の描く未来とは
『ブレイドグライダー』は、“技術”の未来。『アイディーエックス』は、市場への“アプローチ”の未来。カルロス・ゴーン氏も強くアピールしていたこれらのコンセプトカーには、単に技術力を示すだけでなく、日産のものづくりの“未来”が凝縮されている。
日産自動車ホームページ
http://www.nissan.co.jp【リンク】
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