体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

Amazonレビューをお金を払って書いてもらうのが大問題になりつつある件

Amazonレビューをお金を払って書いてもらうのが大問題になりつつある件

今回はzonさんのブログ『きんどるどうでしょう』からご寄稿いただきました。

Amazonレビューをお金を払って書いてもらうのが大問題になりつつある件

この記事はKindle作家の”七夕賢”さんからゲストポストいただきました。

Amazonレビューをお金を払って書いてもらうのが大問題になりつつある件

kindleストアで自著「きっと世界でいちばんやさしい組織論」と、その英訳版を出版しています七夕賢と申します。現在は英訳版を世界に向けてプロモーション活動中です。

アメリカではKindle本の「レビュー」をお金で買うことができます。しかし、この行為はガイドライン違反であり、そのことで、いま向こうで議論が巻き起こっています。

そこで今回は、自著のプロモーション活動の中で実際に私が経験したことについて書きます。

海外ではAmazonレビューをお金で買える

今月の十三日から三日間、私がkindleストアで出版した英語の本の無料キャンペーンを行います。そのための準備として、kindle本の情報を扱う海外のサイトに対しての告知を行っているところです。無料で載せてくれる所も多いですが、評価の高いレビューがたくさんついていなければ門前払いとなることも多いそうです。

また、最近では5$程度の料金を払えば、ブログやFacebookページに確実に掲載してくれるというサービスも増えています。Facebookの規約などに違反していない限り、このようなサービスを利用することに問題はありません。私も合計で三千円ほどを広告宣伝費として使っています。

レビューを引き受けるサービスが存在する

今、海外ではfiverrというサイトが人気を集めています。5$を支払うだけで世界中の人が提供する多様なサービスを受けられるというものです。電子書籍関連では上記のような広告サービス以外にも、質の高い表紙のデザインを作成してくれたり、面倒なファイルフォーマットの変換を代わりに行ってくれるなどのサービスがあります。そしてその中に、「kindle本のレビューを書いて投稿します」というものが複数ありました。

例えばあるサービスは、5$+実費を払うことでアマゾンのkindleストアから実際に本を購入し、それを読んでレビューを投稿するという内容です。「必ず5つ星のレビューを書きます」あるいは「複数のアカウントで大量のレビューを投稿します」と言った内容であれば明らかに不正行為ですが(実際にそういったものも一部にありました)、本を読んで正直な感想を書くだけなら問題のないサービスとして受け入れられているのだろうと考え、私はそのうちの一つを実際にオーダーしました。

7日に私の本のアドレスを伝えると、8日の朝にはAmazon.comとAmazon.co.ukの商品ページに、同名のアカウントで5つ星のレビューが掲載されていました。レビューの内容は私の本を読んでいなければ書けないものでした。またKDPのアカウント画面で確認すると、たしかに本が一冊購入されていました。

しかし、その後にいろいろ調べていくと、そのような行為はアマゾンのガイドラインに違反するものだとわかりました。たとえばepubファイルやワード形式の文書として相手に無償で本を提供して、正直なレビューを書いてもらうという行為はアマゾンが認めています(ただし作家同士のレビュー交換は禁止)。

しかしそれ以外の金銭・物品の受け渡しが伴うものは違反となります。そこで私はサービス提供者と連絡を取り、8日の夜にレビューを削除してもらいました。この人は純粋に善意でサービスを行っているようで、事情を説明するとすぐに対応してくれました。

すでにアメリカでは「レビューを買う」は大きな問題になっている

ガイドライン違反について調べる過程で知ったのですが、海外では今年の9月ごろから、「レビューを金で買う」という行為の是非について激しい議論が起こっています。あるブログがfiverrからの内部告発と称して「五百件以上のレビューを捏造している有名作家のリスト」を公表しましたが、その作家たちやfiverrはそれに反論しており、真偽の程はわかりません。

1 2次のページ
寄稿の記事一覧をみる

記者:

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。