【コラム】海外旅行で見つけたエコな気づかい

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このごろは、スーパーで買い物したいときには自前の袋を持っていく人が増えましたね。スーパーなどでも、ポリ袋が別料金になったりと、エコに配慮する機会が身の回りで徐々に増えてきています。そしてこうした動きは日本だけでなく、海外でも増えてきているようです(もともと海外のほうが先なのかもしれませんが)。実際に出張や旅行を通して出会った”エコな場面”を紹介してみたいと思います。

– ペットボトルでワイン?
今年の8月4日に日本航空が「ペットボトルに入ったワインを機内サービスで提供する」と発表しました。このニュースを聞き「えー。ペットボトルワインってどうなのよ・・・」と思った方もいるのではないでしょうか。元来ワインとは瓶に入っていて長い年月をかけて熟成させるものであり、その前提での文化だ、と考えている人には驚くべき話かもしれません。日持ち、あるいは味などの品質に問題がでるのでは?というような主張をしている人もいたりと、ペットボトルワインひとつをとってみても、いろいろな意見を耳にします。

一方、航空会社では旅客機の運ぶ重量を軽くすれば、高騰する不安定な燃料価格に対するリスクの低減と節約になるという発想もあるためか、”地上・機内サービスのエコに対する取り組み”として前面に押し出しているようです。このことについて「航空会社はサーチャージが廃止された期間にインフルエンザの影響で経営の打撃を受けている事もあるから、経費節減のためでは?」とする向きもあります。

– 機内で見つけた
記者は今月、11月17日に中華人民共和国の特別行政区である香港へ取材に行く機会があったため、ペットボトルワインを目にすることができました。少なからずワイン好きの記者としては、実際にJL735便の機内食提供時にいただかない理由はありません。機内食が配られ始め、ワゴンにあるワインを遠くから見ると瓶のように見えたので、「ああ今回のった便では(エコ対応が)まだなのだな」と一瞬考えたのですが、実際にコップとともにもらってみると、瓶のずっしり感はなく、そのペットボトル然とした感触にちょっとした驚きがありました。

ちなみに、行きと帰りでそれぞれ赤と白のワインを頼んでみましたが、いずれもペットボトルでした。味はというと、実は普通においしいワインで、非常に飲みやすいものでした。

実はプラスチック素材そのものがワインに使われだしたのはこれが初めてではありません。イタリア産ワインではコルクがプラスチックの物などもあり、特に手軽なワインにはこれがよくつかわれているのです。また、先日解禁になったボージョレ・ヌーボーでもやはりペットボトルのものがでてきています。今後、エコブームの広がりとともにペットボトルワインは増えていくのでしょうね。

– 海外でもエコバック持参
香港には、日本でもおなじみのセブン-イレブンやサークルKなどのコンビニエンスストア(以下コンビニ)もあり、ちょっとした買い物には日本と同じように利用する人は多いと思います(便利ですからね)。ただし、実際に買い物をしてみると、日本とはちょっとちがった部分があります。

実は、ポリ袋に入れてくれないのです。そのことを知らないでコンビニに入ると、買ったものをむき出しのままで手に持って出てくることになります。記者は中国語はわからなかったため、気がついたのは店員が英語でポリ袋が必要かどうか聞いてくれたときでした。7月7日からコンビニでのポリ袋利用は0.5香港ドルが税金として必要になったとのことでした。日本では一部のスーパーなどが有料ポリ袋の取り組みを始めたばかりですが、コンビニも時間の問題かもしれません。

– まだまだこれから
さて、先の“ペットボトルワイン”はまだまだ生活に浸透しているわけではありません。先日のボジョレー・ヌーボーでもいろいろな議論があり、使い始めたばかりで様子を見ているところが多いと思われます。また、香港のポリ袋に課せられる税金がコンビニやスーパーなどで始まっていますが、ゴミの分別リサイクルまでは至ってないようです。今後、主要排出国会議などで課題となる温室ガスの排出削減の影響で、各国のエコに対する取り組みがまだまだ出てくるだろうと思われます。また、国によってエコに考慮した生活のルールに追加や変更などあると思われます。海外旅行に行ったときなどには、その国がどんなエコ対策をしているかを意識的に観察しても面白いかもしれません。

参考:
アジア初、地球にやさしいペットボトルワインを採用
http://press.jal.co.jp/ja/release/200908/001276.html

空の上から地球を考える「e-flight」~4 年目のe-flight は、「地上・機内サービスのエコ化」を推進します~(※PDF)
http://www.ana.co.jp/pr/09-0709/pdf/09-150.pdf

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