『PSP go』が目指しているものは第二の『iPhone』

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完全に光ディスクカートリッジ(以下、UMD)を取り払った携帯型ゲーム機『PSP go』(発売元: ソニー・コンピューター・エンタテインメント / SCE)。日本では2009年11月1日に発売される予定だが、UMDが使用できなくなることに関して小売店やユーザーが不満の声を上げているのは事実だ。

『PSP go』ユーザーはゲームソフトをダウンロードで入手してしまうため(それしか入手する手段がないため)、小売店に足を運んでゲームソフトを購入することはない。また、ユーザーも今まで購入してきたUMDを『PSP go』で使用できないわけで、新たに買い替えとして『PSP go』を購入するという意欲がわかない。しかし、そんな不満の声が上がることをSCEは重々承知のうえで『PSP go』を開発したものと思われる。それはなぜか?

小売店やユーザーからの反発は、SCEが目指そうとしている『PSP go』の未来と、ユーザーや小売店が考えている『PSP go』の未来が違うのが原因と思われる。ガジェット通信ゲーム班が実際に『PSP go』を手にして実感したことは、『PSP go』はゲーム機としての未来を目指していないということだ。

SCEは『PSP go』を、第二の『iPhone』を目指す布石にしていると考えられる。『PSP go』のプレイ感覚はまるで『iPod touch』であり、ある意味、ゲームアプリケーションを強化した『iPod touch』と言われれば納得できてしまうようなハードとなっている。音楽、動画、写真、インターネット、スカイプ、ゲームやアプリケーション、すべてにおいてそっくりだ。

思うに、『PSP go』の次世代機『PSP go2』が出るとするならば、SIMカードを搭載するかたちでドコモやauと組み、『iPhone』のライバルとなる可能性があると考える。第二の『iPhone』誕生というわけだ。

しかし、そうなった場合でも『PSP』シリーズはゲームファンを見捨てることはないだろう。『iPhone』の仲間として音楽や動画に特化した『iPod』シリーズがあるように、『PSP go』にはゲームに特化した仲間として『PSP』シリーズがある。そう、『PSP』はゲーム機としての道を、『PSP go』の未来はケータイとしての道を歩むと思われる。

SCEの計画として、まずは『PSP go』でダウンロード販売にユーザーに慣れてもらうことが第一の目的としてあるように思われる。そして将来は、ケータイとしての機能がついた『PSP go2』が出ると予想する。

そもそも、『iPhone』は音楽配信による楽曲販売に関して、CD小売店からそれほど強いバッシングを受けることはなかった。しかし、『PSP go』は強いバッシングを受けている。それは『PSP』というゲーム機名の冠を付けているからであり、SCEが『PSP』と『PSP go』の方向性の違いについてコメントしていないからでもある。そろそろ、公式に『PSP』と『PSP go』の向かうべき道が違うことをコメントしてもいいのではないだろうか?

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