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「日本は物価が高い」の意味

「日本は物価が高い」の意味


今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

「日本は物価が高い」の意味

なんかネットを見てると「日本は物価が高い」という意味をきちんと理解してない人が少なからずいるように思う。「日本は物価が高いのにさらにインフレさせるとはどういうことだ?」とかいう人は、意味がわかってない。

「日本が物価が高い」というのは何が何と比べて高いのか?だ。自分の給料と比べて売ってる商品の価格が高いなら、それは物価が高いのではなく、給料が安いのかもしれない。つまりそれを「日本は物価が高い」とは言わない。

「日本は」というのだから、海外と比較して高いといってるわけで、海外の商品の価格や日本人の給料が、為替レートで変換してもなお高いということ。簡単にいえばドル換算した時に、アメリカで売っている同じような商品の価格と比べて日本の商品の価格が高いと言ってるわけだ。

だから簡単にいえば円安にするだけで「日本の物価は高い」は解消される。80円の商品が1ドル=80円の時は1ドルの価格だった。1ドル=100円になれば、80円の商品は0.8ドルになる。1ドルから0.8ドルに値下がりするわけで、日本の商品の値段は(ドルでみて)安くなるわけだ。

この点をわかってない人が多すぎ。円安にすれば海外との比較での日本の物価は下がる。

   *   *   *

一方で、アベノミクスで上げようとしているのは、日本国内の中での物価の上下。我々が店でものを買う時に意識するのはこちらですな。主婦がスーパーで大根をいくらで買うか?という話。

国内の話なのだから日本の物価が(他国と比べて)高いか低いかは関係ない。意識するのは自分の給料と商品の値段の比較だろう。消費者としては、すなわち主婦としては大根の値段は安い方がいい。それなのになぜわざわざ物価を上げるのか?と不満なのは気持ちとしてはわかる。

ただそうしないと日本経済は活性化しない。基本的に国内の物価は商品の価格も給料も長い目で見れば同じように上がったり下がったりする。消費者が買えないほど商品の値段が高くなることはない。商品の価格が下がるか消費者の給料が上がるかして、バランスがとられるはず。

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とはいえバランスがとられるまでには時間が掛かるから、インフレしている間は、基本的に消費者は自分の給料よりも高い商品を買わされ続ける。つまり生活は辛い。庶民の生活の辛さと引き換えに、国の経済は回復していくわけで、楽な道はないってことですな。デフレの場合は逆に庶民の生活は楽になるが、国の経済は衰退していく。

デフレの場合目先の生活は(商品の値段が下がって)楽になるが、経済が衰退していく以上は、長い目で見れば庶民も不幸になる。インフレの場合は辛いが、経済発展すれば結果的に庶民も豊かになれる。

実際、バブルの頃って、確かに豊かではあったけど仕事は忙しくて、それが単純に幸せだったかというと、どうだろうね。

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まあ言いたいことは国内の物価の話なのか、海外との比較での物価の話なのかを混同するとわけがわからなくなるということ。デフレ&円高の場合、国内の物価は下がっていくが、円高だから、日本の物価は(海外と比べて)さらに高くなる。インフレ&円安なら逆。

1ドル=100円の時に、100円の土地があったとする。日銀が金融緩和すると円の価値が下がり国内はインフレになる。たとば100円だった土地が120円になったとする。

でも土地そのものの価値は変わらない。ドルの価値も変わらないとすれば、その土地は相変わらず1ドルのはず。つまり為替相場は円安になり1ドル=120円になる。下がったのは円の価値であって、土地の価値もドルの価値も変わらないのだからね。

このように円の価値だけを下げるのがインフレ政策。何も変わらないのになんでそんなことをするのか?といえば、価値が変わってるものもあるからだ。それは円で持ってる資産。銀行の預金とか。円の価値が下がる一方で預金の金額は変わらないのだから、資産の価値は減っていく。

つまり銀行に預けたままにしておくと、損するだけだからどんどん使いなさいよ、株や土地に投資して資産を増やす努力をしなさいよ、ということ。インフレ政策がマイナス金利政策と呼ばれるゆえんですな。

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