【レビュー】Macで使える小さく速いビデオキャプチャ『Blackmagic VIDEO RECORDER』
– 「ビデオキャプチャしたいんだけどさぁ」
「昔のビデオを、DVDとかパソコンで残しておきたいんだよね」と友人や恋人に相談されたらどうします?かつては“パソコンオタク”のものだったビデオキャプチャも一般的になってきたため、ちょっと大きなショップへ出向けば選ぶことができるほど(いい時代です)。そして、そのいずれもが接続して簡単に使えるすばらしさなんです。
ただユーザー数の関係か、多くのビデオキャプチャユニットはWindows対応なのです。Macの場合は公式の発売を待つか、それ以外になるとサードパーティー(純正ではないもの)の対応に待たされがちな点、そして商品の選択肢が若干限られてしまう点などが困ったところ。そんな中、Blackmagicdesignから発売された『Blackmagic VIDEO RECORDER』の登場はMacユーザーにとって朗報かもしれません。
– どんな製品?
『Blackmagic VIDEO RECORDER』は、手のひらサイズのUSB接続型のビデオキャプチャユニットです。その大きな特徴はなんといっても、リアルタイムで高画質圧縮(H.264)を行うことが出来る点でしょう。映像ファイルに取り込んだら、iPod、 iPhone、 Apple TV、 YouTube、 およびフル解像度の映像、と日常で使用するであろう映像フォーマットにほぼ対応しています。
対応している映像入力の形式は、コンポーネント(赤青緑の端子)、Sビデオ、コンポジットビデオ(黄色の端子)の3種類。可能であれば赤青緑のコンポーネント入力が理論上一番きれいに取り込めるはずですが、対応機器の数を考えると通常はSビデオやコンポジットビデオでの使用が多いかもしれません。
– 実際に使ってみよう
内容物は本体、接続用の補助ケーブル、そしてアプリケーションCD。まずはCDをドライブに入れると、アプリのインストール画面と説明書が表示されます。クリックをすると、アプリケーションフォルダに『Blackmagic Design VIDEO RECORDER』アプリケーション(以下Blackmagicアプリ)がコピーされて、インストールが一瞬で終了です。ちなみに筆者はほとんどMacを触らないので、こうしたMacの作法のシンプルさに少々感動。あとはUSBに本体を接続するだけで準備完了です。映像はソニーのハンディビデオカメラ(HDR-CX500V)で録画したものをSビデオで取り出してみました。
「Blackmagicアプリ」を立ち上げると、アイコンつきのわかりやすい画面があらわれます。先ほどの「映像入力」をSビデオに合わせて、まずはiPod(small)用を試してみます。「Enter a File Name」のところには希望のファイル名を入力。あとはビデオを再生してから、真っ赤に目立つ「録画ボタン」を押せば録画開始。「ここでいいかな」というところで再度「録画ボタン」を押して、録画終了。簡単すぎます。
「あれ、ファイルはどこだろう」とデスクトップを見ると、さっきのファイル名のついたムービーが。うーん、やっぱり簡単すぎる。続けてiPhone用、フルサイズビデオも試してみましたが、何の問題もなくファイルだけが増えていきました。ちなみに録画のビットレートも画面下部で調整可能です(最大3.5Mb/sでの取り込みが可能)。
手持ちの録画ライブラリをハードディスクに収めたいと考えているMacユーザの方は『Blackmagic VIDEO RECORDER』、いかがでしょうか?メーカーサイトならびに国内代理店にて、希望小売価格15,980円で発売中です。
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