CDを超える高音質! 手のひらサイズのリニアPCMレコーダー『PCM-M10』をソニーが発売へ
ソニーは、CDやDAT(Digital Audio Tape)の音質(44.1kHz/16bit)を超える96kHz/24bitの高音質で録音できる、手のひらサイズのリニアPCMレコーダー『PCM-M10』を10月21日に発売します。内蔵のフラッシュメモリーに加えて、『メモリースティック マイクロ』、microSD/SDHCにも対応しており、フラッシュメモリーとメモリーカードを併用すると、CDと同じ音質で30時間以上の連続記録が可能になりました。
リニアPCM(Pulse Code Modulation)は、音楽CDなどで使わている音声などのアナログ信号をデジタル化する変換方式のひとつで、データを圧縮しないため高い品質での録音が可能。2008年秋に、リニアPCM形式を追加したICレコーダーなどが発売されて以来、その市場を拡大し続けています。
今回、発売される『PCM-M10』は、音楽録音のための機能性と操作性を徹底的に追求。リニアPCM方式とソニー独自の高音質・低ノイズ設計により、ボーカルの息づかいやギターなどをつま弾くときのかすかな弦の響きさえも忠実に記録します。また、楽器演奏やコーラスなどさまざまな音楽シーンを想定し、低域から高域まで均一に集音できる全指向性マイクを採用しています。
4GBの内蔵フラッシュメモリーを搭載するほか、使用可能なメモリーカードには『メモリースティック マイクロ』に加えて、microSD/SDHCカードにも初めて対応。内蔵フラッシュメモリーとメモリーカード(16GB)を併用する『クロスメモリー録音』機能では、CDと同等の音質(44.1kHz/16bit)で、録音モニターを不使用の場合、30時間以上の連続記録が可能です。
サイズはW62.0×H114.0×D21.8mm、重さ約187gとポケットに入るコンパクトさ。上位機種『PCM-D50』と比べて、体積約60%、重さ約50%の小型軽量化を実現しました。また、操作性に優れた大型液晶を搭載し、録音レベルやピーク値などを一目で確認することができます。スピーカーも内蔵しているので、録音した音声はその場で再生して聴き直せます。
録音フォーマットは、リニアPCMのほかMP3もサポートしています。再生では、リニアPCM、MP3、WMA、AACに対応。USBでパソコンにデータを転送して、同梱されるサウンド編集ソフト『Sound Forge Audio Studio LE』で音源を加工したり、オリジナルCDの作成を手軽に行うこともできます。
カラーは、ブラック、レッド、ホワイト(ソニースタイル限定)の3色。発売に先立って9月29日より、銀座・ソニーショールーム、ソニースタイル 銀座、ソニースタイル 大阪にて先行展示されます。価格はオープン、予想実売価格は3万円前後です。
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京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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