話題の作曲家、佐村河内守の密着ドキュメントをNHKで3月31日放送

 

 

2011年7月に発表した作品『佐村河内守 作曲 交響曲第1番《HIROSHIMA》』の出荷枚数が10万枚を突破するなど、大きな注目を集めている作曲家、佐村河内守(さむらごうち まもる)。彼に密着したドキュメンタリー番組「魂の旋律~音を失った作曲家~」が、3月31日21:00からNHK総合で放送される。

現在49歳の佐村河内は、幼いころからピアノの英才教育を受けて作曲家を志し、楽式論、和声法、対位法、楽器法、管弦楽法などを独学していたが、17歳のときに原因不明の偏頭痛や聴覚障害を発症。聴力の低下を隠しながら活動を続け、映画「秋桜」やゲーム・ソフト「バイオハザード」「鬼武者」などの音楽を手掛けて脚光を浴びたものの、14年前に完全に聴力を失うことに。その後も、病苦に苦しみながら絶対音感を頼りに作曲を続け、クラシック作品の中で最も困難とされる交響曲を書き上げたことから、〈現代のベートーヴェン〉とも呼ばれている。

〈NHKスペシャル〉としてオンエアされる「魂の旋律~音を失った作曲家~」では、広島で被爆した両親を持つ佐村河内が東日本大震災の被災者に向けたピアノ曲“レクイエム”を、実際の被災した人々と交流しながら作り上げる日々に密着。音のない世界に生きる佐村河内が“レクイエム”を完成させる過程や、宮城での演奏会に向けた制作現場の様子、彼の交響曲に救いを見いだした被災者への取材などを通して、作曲家・佐村河内守の実像に迫るという。4月7日の再放送もアナウンスされているので、気になる人はぜひ視聴しよう。

★〈intoxicate〉93号に掲載された佐村河内守のインタヴュー記事はこちらから

★〈intoxicate〉96号に掲載された『シャコンヌ ~佐村河内守:弦楽作品集』のレヴューはこちらから

 

〈NHKスペシャル「魂の旋律~音を失った作曲家~」〉
放送チャンネル:NHK総合
放送日時:
【本放送】3月31日(日)21:00~21:49
【再放送】4月7日(日)24:10~24:59
番組URL:http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0331/

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