【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.36「2024年総集編〜紹介アーティストのその後」

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.36「2024年総集編〜紹介アーティストのその後」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。

そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。

「2024年総集編〜紹介アーティストのその後」

この連載は4月下旬にスタートし、毎週関西のライヴハウスシーンで活躍する若手アーティストや、それを応援するイベントやトピックを紹介してきました。今年最後の連載ということで、これまでに紹介してきた一部アーティストのその後について、今回は書きたいと思います。

連載1回目は4月に開催された下北沢の登竜門的サーキットフェス・KNOCKOUT FESに多くの関西アーティストが出演したことを取り上げました。大きく取り上げた夕方と猫はその後のサーキットフェスでも入場規制をかけたり、9月・12月と自主企画をSOLD OUTさせるなど勢いは加速しています。来年3月には初ワンマンライヴも開催します。

同じくレポートした606号室も規模感を大きくし、BIGCATやSpotify O-EASTの大きな会場でもしっかり30分、成長した姿をライヴで見せつけました。他の出演した関西バンドの中には残念ながら解散を選んだバンドもいますが、上記2組やタワレコメンにも選ばれた三四少女のように飛躍したバンドも数多くいます。来年の全国のサーキットフェスにも、何組の関西若手アーティストが選ばれるか楽しみです。

その今後多くイベントに選ばれるバンドになりそうなのが、7月に紹介したドミノンストップです。8月の自主企画以降も精力的にライヴを行い、11月にはオーディションを勝ち抜き、山口県で行われたフェス・Kaikyo Fest2024にも出演しました。12月には先述の夕方と猫も出演した自主企画「ROCK ‘N’ ROLL FACTORY」を行い、さらに来年2月26日に大阪、4月21日に東京で初の東阪企画「BEAT CAMP」の開催も決定しています。止まらない彼らの2025年に注目です。

多くの関西アーティストが目標としているMINAMI WHEELの出演アーティストについても5組取り上げました。その中でも奈良のバンド・フィラメントは出演2日前にドラムが肺炎によって、当日参加できなくなるというアクシデントが発生し、緊急募集で集まったサポートドラマー3名の力を借りてライヴを行うことに。ただ、それまでの懸命かつアイデアに溢れた宣伝も実を結び、見事初出演にして、入場規制を達成しました。緊急体制の中、中身もしっかりとした良いライヴになっていました。その後も12月18日の自主企画も盛況となり、来年1月からは1st Full Albumの発売を記念したリリースツアーも開催決定しました。さらに照度を増して、またMINAMI WHEELに帰ってくることでしょう。

毎週発信していますが、まだまだ伝えたい関西アーティストやトピックは沢山あります。少しでも身近になった関西アーティストは見つかったから幸いです。来年もよろしくお願いいたします。

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