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日本の最北端から最西端までiPhone片手に徹底検証! 『エリアフリーTV』で本当に東京の地デジがどこでも視聴できるのか

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インターネット経由で、外出先のどこからでも『iPhone』でテレビ番組が見られるチューナーが発売されました。ワンセグではなく地上デジタルのフルセグ放送を視聴でき、たとえば東京の自宅にチューナーを設置したら、日本のどこにいても東京のテレビ番組を見られるのだとか。日本のどこにいても? では、日本の端っこに行っても見ることはできるのでしょうか。2泊3日で日本の最北端と最西端を旅してその実力を検証してみることにしました。製品レビューの枠を超えて壮大な旅となった検証レポートをお届けします。

インターネット経由で自宅のチューナーの映像を視聴できる


『エリアフリー 録画対応デジタルTVチューナー(以下『エリアフリーTV』)』は、ソフトバンクBBが“SoftBank SELECTION”ブランドで1月に発売したピクセラ製のテレビチューナー。自宅に設置したチューナーから家庭内LANやインターネット経由で地デジ映像を配信、Wi-Fi環境に接続した『iPhone』や『iPad』(Androidには非対応)から視聴できます。外付けハードディスク装置(HDD)をつなげば番組録画にも対応。『iPhone』『iPad』で番組表から録画予約したり録画番組を視聴できます。


チューナー本体には付属のminiB-CASカードを挿入するスロット、ネットに接続するLANポート、地上デジタル/BSデジタル/110度CSデジタル混合のアンテナ端子、外付けHDDを接続するUSBポート2基を装備。ネットへの接続は有線LANを使う「APモード」と無線LANに接続する「STモード」のいずれかを利用します。今回は安定したネットワークのパフォーマンスが期待できそうな有線LANの「APモード」で自宅にチューナーを設置しました。

利用開始時の設定は簡単。番組視聴にも利用する専用アプリ『エリアフリーTV』を端末にインストールして、端末をWi-Fi経由でチューナーに接続してからアプリを起動。チューナーのプロダクトコードを設定して最初にチャンネルスキャンしたらすぐに利用できるようになります。

従来製品は家庭内の無線LANで、家の中のどこでも『iPhone』『iPad』から視聴できるという製品だったのですが、今回の『エリアフリーTV』は、インターネット経由で外出先からも視聴可能になったのが最大のポイント。まさに“エリアフリー”になったわけです。その実力を検証しに行きますよ!

最北端の空港で東京のテレビを見る


まず目指したのは日本の最北端。北海道の稚内から宗谷岬を目指します。羽田から2時間弱のフライトで日本最北端の空港、稚内空港に到着。



3月に入ったとはいえ、暴風雪の翌日に着いた北海道は一面の雪景色。「北に来たな~」と実感します。空港の外には巨大な雪だるま(かまくら?)が作られていました。



稚内空港の建物内ではフリースポットのWi-Fiが利用できるので、アプリを起動して早速“東京の”地デジ番組を見てみることにします。『iPhone 5』でJ:COMの台東区のお知らせ番組を見てみると……映りました! 北海道で台東区のお知らせを見るという、なんともシュールな状況です。『iPad mini』でも「地上・NHK Eテレ1東京」の視聴に成功。当たり前ですがワンセグと違ってフルセグなので画質がいい!


チャンネルの切り替えは横方向のスワイプ操作で可能。縦方向にスワイプすると地デジ、BS、CSの切り替えができます。「番組表」のボタンをタップすると番組表を表示。チューナー本体が取得・更新した番組表が表示されます。『iPad』の大画面だと番組表が見やすい。



事前に東京で録画しておいた番組も見てみます。TOKYO MX『5時に夢中!』を『iPhone 5』で視聴成功。『iPad mini』では関東の天気予報を視聴できました。最近はどこも無線LANが整備されている空港内なら、待ち時間などにゆっくりテレビや録画番組を視聴できそうです。

さらに最北端の宗谷岬へ!


せっかく北の果てまで来たのですから、さらに日本最北端の宗谷岬へ行って東京のテレビを見てみることにします。海岸沿いの道路を走って向かいますが、流氷が海岸までびっしり漂着しているので、雪の平地を走っているみたい。


車に揺られること約20分……着きました! 宗谷岬! 日本最北端の地! 周りは流氷だらけです。


寒暖計を見るとマイナス1℃。この日は暖かい方ですが東京から来たら寒い! 観光バスのお客さんも記念写真を撮ったらさっさと引き上げてしまう場所で検証を続けます。



屋外の、しかも岬の突端ですからWi-Fiなんてありません。スマートフォンのテザリングを使って擬似的にWi-Fi環境を作り、視聴してみることに。『iPhone 5』『iPad mini』ともに視聴に成功! 3G回線のテザリングなので回線速度が出ないせいか、チューナーへの接続に時間がかかったり、映像の途切れが発生します。そんなときには、アプリの設定から画質を4段階に変更できるので、低速回線用に画質を落として表示すればOK。

「iPhone本体でネットにつながるのに?」と疑問に思う人もいるかもしれません。『エリアフリーTV』によるテレビの視聴は転送データ量が多いため、『iPhone』や『iPad』を3GやLTEで接続してもアプリが起動しないように制限がかけられています。このため、Wi-Fiスポットがない場所では裏ワザ的に、スマートフォンやモバイルルーターをアクセスポイントにして擬似的なWi-Fi環境を作れば視聴が可能になります。ただし、テザリングで利用するスマートフォンやモバイルルーターのデータ転送量が非常に多くなるため、データ利用の上限(例えば7GBなど)の制限に達しやすくなってしまう点には注意しましょう。テザリングやモバイルルーターの使用はあくまで補助的手段と考えた方がよさそうです。



近くのお土産屋さんで「日本最北端到着証明」(有料)をもらって、記念撮影して日本最北端の検証完了! それにしても、こんな場所で東京のテレビが見られるってインターネットすごい。普通こんなところで見ないですけどね……。

稚内のホテルや市内では?


この日は稚内市内のホテルに宿泊。ホテルのWi-Fiで『iPhone 5』『iPad mini』ともにテレビ番組と録画番組が視聴できることが確認できました。無線LANが整備されたホテルも増えてきているので、出張の多い人は重宝しそうです。地方に行くとチャンネル数が少ないうえに、既に東京で放送した番組が流れていたりしますからね。


夜は近所の居酒屋で食事。お店にはWi-Fiがなかったのでテザリングで試したところ、視聴できました。たこしゃぶとホッケとカニおいしかったです!

南へ まずは沖縄


翌日、今度は日本の最西端を目指して南下します。まず稚内から羽田を経由して那覇空港へ。13時30分の便で稚内を出て、那覇に到着したのは19時15分……1日がかりの大移動となりました。


那覇空港ではソフトバンクWi-Fiスポットが利用できるので、『iPhone 5』と『iPad mini』をWi-Fiにつないで検証してみます。


TOKYO MXの番組がどちらも見られることを確認。やはり空港では快適にWi-Fiが利用できるので、安心して視聴できます。



この日は那覇市内で1泊するため、モノレールの“ゆいレール”に乗って那覇市内へ。夕食に国際通りへ出てみました。夜なので思ったより涼しいですが、薄着で歩けて快適!


居酒屋で沖縄料理を食べながらTOKYO MXの番組を視聴。やはりWi-Fiがないお店だったのでテザリングで検証しました。チャンプルーと泡盛おいしかったです!


那覇のホテルにはWi-Fiはあったのですが、テザリングでないと視聴できませんでした。大量のデータ転送をホテル側の回線で制限していたのかもしれません。

いよいよ日本最西端の与那国島!


翌日は朝8時発の便で那覇から与那国島へ移動。この航路はRACが運営しているのですが……プロペラ機! しかもちっちゃっ! 1時間40分のフライトで与那国空港に到着。



あったかい! 空が高い! 異国情緒あふれる作りの空港が、離島ムードを盛り上げてくれます。空港の周りにはお店も何もありません。


そんな日本最西端の空港にWi-Fiはあるはずもなく、テザリングで番組視聴と録画番組視聴ができることを確認。今から移動する最西端の地は電波が通じるのでしょうか……ちょっと不安になります。


島には3台しかないというタクシーに乗って移動。すれ違う車もなく、道端で馬が草をはむのを眺めながら30分ほど走ります。

日本最西端で東京のテレビは見られる?


ついに! 日本最西端の地、西崎(いりざき)に到着! 天候がよいと海の向こうに台湾が見えるという日本の西の端っこにたどり着きました。


寒暖計を見ると気温は27℃。気温差30℃近い距離を移動してきたと思うと胸が熱くなります。



もちろんWi-Fiはないのでスマートフォンを確認したところ、3Gの通信はできるようです。早速テザリングでアプリを起動してみました。回線の影響で起動後にテレビ画面が表示されるまで待たされましたが、『iPhone 5』『iPad mini』のいずれも視聴できました! もうこれは日本のどこにいても東京のテレビが見られると言っても問題ないでしょう。



記念撮影して検証は終了。空港では「日本最西端の証」(有料)を発行してもらいました。3000km近く離れた宗谷岬から西崎までの検証の旅はついに終わりを迎えます。


「完」……といっても、この後そのまま4時間半かけて東京へ戻ることになったのですが……。このように、日本全国どこでもWi-Fiが使えれば自宅に置いたチューナーのテレビ番組や録画番組が見られる『エリアフリーTV』。日本国内だけでなく、ネットがつながってWi-Fiが使えれば海外にいても自宅のテレビが見られてしまうのです。もう一度言いますよ。インターネットすげえ!

SoftBank SELECTION エリアフリー録画対応デジタルTVチューナー
http://www.softbankselection.jp/product/detail/005195.html

地図画像:『Googleマップ』より引用

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記者:

宮原俊介(編集長) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

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