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逆襲のシャアにおける、ミライの重要性についての考察。

逆襲のシャアにおける、ミライの重要性についての考察。

今回はおはぎさんのブログ『失われた何か』からご寄稿いただきました。
※すべての画像が表示されない場合は、http://getnews.jp/archives/298226をごらんください。

逆襲のシャアにおける、ミライの重要性についての考察。

機動戦士ガンダム逆襲のシャアにおける、ミライさんについての考察をしたい。

まずミライ・ノア(旧:ミライ・ヤシマ)は、逆襲のシャアの中において、主役のアムロ、シャアは別として、脇役のクエスやナナイと比べても登場数やセリフ数がキャラに比べて少ない。
しかしミライは作品内において、極めて重要な役割を握ったキャラクターといえる。
その理由を解き明かしていきたい。

母親を求めたシャアと母親になったミライ

シャアは最後の最後でアムロに

「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。
そのララァを殺したお前に言えたことか」

という告白をする。今まで道化を演じ本音を隠してきたシャアの本当の意味での最初で最後の本音だといえるだろう。

ではこのシャアが言った「母親」について考えるとき、誰が宇宙世紀ガンダムで母親なのか/なったのかと考えた場合

母親に該当する女性がミライだけ

だからである。

確かにミライ以外にも、逆シャアまでのガンダムシリーズにおいて登場した母親には、アムロやカミーユの母親がいる。
確かに彼女たちは母親ではあったが、主人公達にとって決して良き母親という側面で描かれるわけではなく、主人公達への境遇に対する無理解や別離の象徴として描かれ、ネガティブなイメージの母親像であった。

(※ただ1stガンダムにおけるアムロの母の話はザンボット3から続く、乳離れの継承もあるのは留意しておきたい。)

さらにハヤトと結婚し、カツ達を養子として引き取ったフラウ・ボゥがいるが、子供を身ごもった段階までしか描かれていないので、本当の意味で母親になる直前までの姿しか描かれていない。

その中で逆シャアの段階までは、きちんとハサウェイ達を育て夫のブライトとも良き関係を築いたであろうミライ。
シャアが求めていた母親像とは違うかもしれないが1stから逆シャアまでの宇宙世紀ガンダムで結婚・出産を経て母親になったことを体現していたのはミライなのである。

ミライとララァの比較において

ミライの重要性は、ララァと比較するとより明確になる。
例えば、以下のセリフ。

母親になったミライは、いつまでも子供なシャアの事を

「シャアならやるわ。母さんも昔、戦った事があるからわかるの。地球の人は荒れるだけでしょ、シャアは純粋すぎる人よ」

と評している。

一方でシャアにとって母親になってくれるかもしれないララァも

「彼は純粋よ」

とアムロの夢の中で言っている。

母親になったミライと母親になってくれるかもしれないララァ。
その二人から同じ「純粋」という言葉を使うが、もしかすると意図するニュアンスは違うのかもしれない。
ミライが母親目線からシャアを純粋と評したのはおおよそわかるがララァが自分をどこの目線/ポジションにおいてシャアを純粋と評したのだろうか。

ここでララァとの対比の意味でミライの存在がより明確化されてくる。

地球のミライと宇宙のララァ

ミライとララァの関係についてより掘り下げる上で、キャラクターの居場所という枠組みで考える。

それはシャア、アムロ、ブライト、クエス、ハサウェイ、ナナイ、ギュネイ、チェーンなど主要キャラの殆どが宇宙に全ているのに対して、ミライだけが地球にいる点。
これは戦いの舞台は宇宙なので、主要キャラが宇宙にいるのは当然なのだが、この事の意味をララァという観点から考えていきたい。

この事については、機動戦士Zガンダム15話「カツの出撃」でアムロとシャア(クワトロ大尉)のやり取りを抜粋する。

クワトロ「君も宇宙に来ればいい」
アムロ「行きたくはない、あの無重力帯の感覚は怖い」
クワトロ「ララァに会うのが怖いんだろう」
クワトロ「死んだ者に会えるわけがないと思いながら、どこかで信じている。だから怖くなる」.
アムロ「いや」
クワトロ「生きてる間に、生きている人間のすることがある。それを行うことが死んだものへのたむけだろう」.
アムロ「喋るな!!」

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