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企業に体罰を与えれば良くなるのか?

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今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

企業に体罰を与えれば良くなるのか?

イジメとか体罰を批判している人が、一方で平気で企業叩きをするのって、不思議なんだよね。発想は同じだよね。不利益を与えれば、相手は自主的に改善に努力して、すべてが良い方向に向かっていく、みたいな発想。逆境に直面すると、頑張って復活してくるとか?

パクリをするゲームメーカーを叩けば、パクリをしなくなるのだろうか。あるいはそういうメーカーが潰れれば、オリジナリティ豊かなメーカーが勃興してくるのだろうか。

俺はそんなことないと思うけどね。まず何かが盛んに発展している分野というのは、優れた作品が生み出される一方で、それ以上に劣悪な作品も生み出されてきた。駄作でも出せば儲かる時代に、そのなかから良策が生まれる。

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1970年代、名作といわれる特撮やアニメが作られた時代、よく見ればつまらない作品もたくさん生み出された。きっと興味のない人には「なにが違うのかわからない」という作品ばかりだったことだろう。まあ当時イマイチだった一部の作品は再評価されているけど。

8bitパソコンのブームだった頃も、はっきりいって粗製濫造だったと思うよ。ちょうどその頃、パソコン関係の出版社でバイトしていたけど、レビューをしてカタログを作る作業を手伝っていた。つまんないゲームがたくさん。もうイヤw

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よく馬鹿の一つ覚えのようにオリジナリティとかイノベーションとかいう人がいる。もちろんそれは大事だ。しかし毎回イノベーションを生み出すような作品が作れるわけがない。

基本的にたいした作品でないものを売って日銭を稼ぎ、その一部を戦略的・野心的な作品の開発資金に回す。そういうものだと思うけどね。クオリティの高い作品だけ作ろうとすれば、資金が枯渇してしまう。まあそういう神業ができるのはほんの一握りの人やメーカーだけだろうし、それとてゼロからそういう域にいきなり到達したわけではないだろう。

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駄作で儲ける土壌が、クオリティの高い作品を生み出す。いいかえれば、儲かっている分野、儲かっているメーカーでなければ良い物は作れない。これは家電も同じ。

儲かってる分野に新たな開発資金を投入してもっと儲けようとするのであって、儲からない分野には開発資金は投入されない。当然よい製品も作られない。当たり前のことだけど、なんか勘違いしている人が多いんじゃないの?

駄作であれなんであれ儲けているメーカーが、もっと儲けようと、他のメーカーと差別化しようと、よい製品を作ろうとするのであって、儲かってないメーカーがなんとか儲けようと良い作品を作るのではない。

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良い作品・製品を望むなら、まずはメーカーを儲けさせることが大事。儲からないとわかれば金は別な分野に投資される。結果さらにクオリティの低い作品・製品しか作られない。

逆境に追い込まれると、起死回生で良い作品を作ろうとするってのは所詮アマチュア。いや、そういうメーカーも中にはあるとお思うよ。というよりも起死回生を狙うしか選択肢がない状況になったら、最後に一発やるだろう。でも勝率は奇跡的な確率だろう。

でもみんな「シゴキ」が良いスポーツ選手を作るとかいうのには反対なんだよね?なのに相手がメーカーになると、逆境をバネにしろとか言い出すのっておかしくね?

質の悪い作品・製品を作っているメーカーを叩いて、仮に潰せたとしても、それで良質の作品・製品を作っているメーカーが儲かるようになるわけではない。たぶん変わらないか、むしろその業界全体の活力が失われ、よい作品・製品を作るメーカーも一緒に潰れてしまうかもしれない。

繰り返しになるが駄作が粗製濫造される状況で、良策が生み出される。駄作が売れるから良作が売れないというのは、錯覚。世の中すべて「金」w 金こそが良い作品を生み出す。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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