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ある韓国人青年の兵役 ~その他編~

2009.01.16 10:00:25 記者 : olo カテゴリー : ガジェ通 タグ :


韓国の兵役生活の内側を書いた「ある韓国人青年の兵役」。最終回の今回は、これまでの内容で触れなかったその他雑多なことに関してお送りする(第一回~導入編~ / 第二回~軍隊生活編~ / 第三回~レバノン編~)。


 
Q. 軍隊生活の中で一番印象に残っていることは?
「これは私が退役した後の話ですが、私の後輩が同性愛者になったという話を聞いて驚きました。後輩の一人にちょっと女の子っぽい性格の子がいたのですが、別の後輩と恋人のような関係になったそうです。誰も見ていないところでキスしたりしていたとか。男しかいない社会なのであり得るのかもしれませんが……」

Q. 軍隊生活の中で良かったことは?
「仲間と助け合ったことでしょうか。たとえば訓練で40kmの道を歩くとき、身体があまり丈夫でない人もいるわけです。そんなとき、周りの仲間が手分けしてその人の荷物を持ってあげたりしました」

Q. 軍隊生活で一番大変だったことは?
「夜間勤務で警備をするのが辛かったです。夜10時に寝て、2~3時間寝ただけで起きて、凄く眠いのに外に出て警備をしなければいけませんでしたから。夏は暑くて汗まみれになるし、冬は-20℃にもなります。それでも外で警備をしました。あと、外出できなかったことも辛かったです。休日は2年間で30日しかなくて、その間しか施設の外に出られませんでした」

Q. 軍隊生活で予想に反して楽だったことは?
「ほとんどがそうでした。やはり学校だったからかもしれません。夜間勤務は大変でしたが。あと、先輩と後輩の関係が非常に厳しいというイメージがありましたが、実際にはそうでもなかったです。私が周りの人より年上だったということもあってか、年下の先輩たちも私に対して遠慮しているところがありました。やはりヒョン(※直訳すると『お兄さん』)に対しては先輩風を吹かすのは遠慮していたようです。学歴が高い人たちが多かったこともあってか、性格もみんな優しい人が多かったです」

Q. 軍隊生活で楽しかったことは?
「ないですね。ただ、当時の状況下で楽しく感じたことはありました。例えば運動会などです。今思ってみれば別に何でもないことですが、単純な生活の繰り返しだった当時としては楽しく感じました。分隊同士で競い合って、勝った分隊には休暇が与えられるといった特典もありました。だから、みんな血眼で頑張っていました」

Q. 軍隊生活で悪かったことは?
「人生の2年間を無駄にした、ということです。もちろん学ぶこともありますが、同じ事を外で学ぼうとしたら1、2ヶ月で十分です。軍隊にいる間に大学で勉強したこととか色々忘れるし、外の人たちとは連絡が取れないし、人間関係が狭くなってしまいます。外に出られないことも良くないことだと思います。定期的に外に出られるようにする必要があると思います」

Q. あなたは兵役についてどう思っているか?
「国防のために必要なものだと思いますが、他の国みたいに志願制にしたほうが良いと思います。韓国の人口の多くを兵役に割かなければいけないのは国にとってもマイナスです。その間、何も生産的なことができないわけですから。他の国のように、ちゃんと給料をあげて(※韓国では、兵役の間にもらえる月給が80,000~100,000ウォン程度で、いわゆる給料扱いではない)、やりたい人がやるようにすればもっと良いと思います」

Q. 一般論として、韓国の一般人は兵役に関してどう思っているか?
「半分半分だと思います。半分くらいは行くべきだと思っているし、半分くらいは『もっと変えた方が良い』と思っているでしょう。兵役に関する議論もよく行われます。新聞やテレビの討論番組で、政治家が兵役の問題についてよく議論しています」

Q. 一般的に、退役後はどのような道に進むのか?

「元々学生だったという人が多いので、学生に戻ったり、社会人の人は社会に戻ったり、普通の生活に戻ります。本当に普通です。特別なことはありません」

Q. あなたはどのような道に進むのか?
「3月から投資証券会社でインターンとして一ヶ月働く予定です。その後はミシガン州立大を卒業するのですが、ミシガンには行かず、延世大学(※韓国の有名私立大学)に入ってそこで単位を取り、ミシガン州立大に単位を振り替えて州立大を卒業する予定です。その後は、7月か8月に投資証券関係の会社に入りたいのですが、現在金融関係の労働市場が芳しくないので、その時期に雇用があるかどうか分かりません。でもできればそのくらいの時期から社会人として働きたいです」

多くの韓国人男性が一度は経験する「兵役」。部隊によって仕事の内容に差はあるようだが、「軍隊」という響きから想像されるような厳しい面ばかりでないのは事実のようだ。この連載が、韓国文化の理解の一助となれば幸いである。


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