【日曜版】熱き武将の生き様をみよ!! 学習研究社『戦国“漢(おとこ)”絵巻』

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皆さん、戦国武将は好きですか?
毎年、NHKでは大河ドラマが放送されブームを巻き起こしていますね。今年は上杉景勝に仕えた上杉家の家老、直江兼続を主人公にした『天地人』が放送されています。この直江兼続は愛を重んじ義を貫き通した武将として描かれ、主君である上杉景勝はもちろん、師と仰ぐ上杉謙信や友人である石田三成との関係が深く描かれています。
 
そんな漢(おとこ)の世界に目をつけたのが若い女性達。元からの歴史ファンだけでなく、武将や武将同士の関係をアニメや漫画同様に設定付きのキャラクターとして愛する女性達が増えています。
 
このブームの火付け役は、2005年に発売され、2009年春にはアニメ化し第二期の制作も決定しているカプコンのアクションゲーム『戦国BASARA』シリーズだったといわれています。シリーズのヒットによって女性達の間で戦国武将ブームが巻き起こり、今では武将ゆかりの地への旅行や、ご当地グッズの購入などが増えているということです。
 
しかし大河ドラマやゲームなどから最初は“キャラ萌え”としてスタートした女性が、歴史にさらに詳しくなるためいざ勉強しようとしても、書店には無数の書籍が並んでおり、一人の武将の専門書だけでもすごい数があるので迷ってしまうこともしばしば。
 
そこで今回編集部が発見したのがこの一冊。学習研究社(以下学研)から発売されている『戦国“漢(おとこ)”絵巻』です。「乙女のための、乙女による、戦国武将艶舞!」というキャッチコーピーのとおり、織田信長、武田信玄、長宗我部元親をはじめとした有名な戦国武将37人をそれぞれ若く格好良く描かれたイラストや魅力的なエピソードとともに紹介しています。
 

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その紹介内容はというと、年号、合戦、名前の変遷、関係のあった武将など、歴史書から格好いいエピソードを抜粋し、軽く読み進められる文章量でまとめられています。家紋や実際の武具(兜、陣羽織など)が合わせてイラスト紹介され、ゆかりの地や関連書籍もあり、さらに詳しく知りたい人にも非常に親切です。武将紹介の途中には実際の甲冑と旗についてのコラムや重要な合戦、戦国時代全体の流れを読み解いたコラム、あまり耳なじみでない戦国時代用語集など、硬派なページも用意されています。
 
そして筆者が一番注目したのが、戦国時代の代表的な合戦時に主要武将が何歳だったのかが網羅された表です。実は織田信長と豊臣秀吉は3歳しか違いがなかった、明智光秀は信長より6歳も上だったなど、いまいちピンと来ていなかった事に大人になってから今更感動してしまいました。
 
まじめなページを過ぎると後半には女性ゴシップ雑誌を模した「史実や逸話を元に独自解釈した」ページが始まります。夜の関係など、小姓(主に10代の少年が勤める、主君の生活全般の雑用をこなす)と主君の裏事情を小姓へのインタビュー形式で紹介したり、本当の占い師が作った戦国武将占いなどがあり、気楽に楽しめる内容となっています(筆者は伊達政宗タイプでした。ラッキーアイテムはストールらしいです)。最後は戦国甲冑コスプレというすごくコアな内容が戦国ファッション術として8ページも繰り広げられていました。甲冑コスプレがしたい男性にも優しい書籍だと思います。
 
筆者は男性ですが、気軽にどこからでも読み進められ武将のエピソードに触れられる本書についつい没頭してしまいました。これだけの盛りだくさんな内容がA5版、本文128ページにまとめられ、税込1050円で全国発売中です。
 
 

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