テンパったときに心を落ち着かせる方法
いつも焦っていて、落ち着かない。そのためか、凡ミスが多くなってしまう…。
何かと毎日が忙しいビジネスパーソン、心に余裕を持たない毎日を送っている人も多いのではないでしょうか。そうした様子をよく「テンパる」という言葉で表現しますが、仕事の確実さや質を求めていくのであれば、いつまでもテンパっていられないのは事実。また、そのテンパりは周囲に悪影響を及ぼしてしまうこともあります。
では、テンパったとき、どのように対処すればいいのでしょうか。精神科医の西多昌規さんが執筆した『「テンパらない」技術』(PHP研究所/刊)は、テンパらないようになるための様々な方法を教えてくれる一冊ですが、その中から、すぐに使える「応急処置」を3つ、ご紹介します。
■テンパったときの自分を撮影しておいて、それを見る
「あ、自分、焦っているな」と思ったまさにその瞬間に、自分をクールダウンさせる即効薬があります。それが、「テンパっている自分の姿を見る」ということ。つまり、自分を客観視するのです。
でも、自分の姿を自分で見ることはできません。そういうときは、事前にテンパっているときの自分を撮影してもらっておき、その写真を見るのです。テンパると不機嫌なオーラを周囲に振りまき、表情も険しいものになりがちです。そんなとき、写真を見て「自分はこんな醜態を晒しているのか」と気づけば、テンパりは幾分か解消されるはずです。
■トイレで一息入れる
どうしてもテンパってしまうときは、一休みするのが一番です。しかし、修羅場ともなると、なかなか一息入れることは難しいもの。
そんなときは、「お腹が痛くなったのでトイレに行ってきます」といった、相手が断りにくく、なおかつ自分が一人になれる理由で中座しましょう。わずか15分ほどのトイレ休憩が、自分をクールダウンさせ、さらに修羅場と化している現場にも良い変化を与える可能性があります。
「テンパり」は伝染するものですが、「落ち着き」も伝染する要素をもっています。落ち着いていた方が良い結果は出やすいもの。「あ、やばい」と思ったら一息入れてみてはいかがでしょう。
■お腹に力を入れてゆっくり息を吐く
また、お腹に力を入れてゆっくり息を吐く「バルサルバ法」も、テンパったときに効果的だといいます。
緊張や不安は、人間のからだのアクセル役である交感神経のはたらきを強めます。ところが、交感神経の働きがフル回転を通り越すと、オーバーヒートしてしまい、動悸や過喚気(過呼吸)など、いわゆるパニック発作の状態につながります。「バルサルバ法」は脈拍を減らしたり、血圧を下げたりする効果があり、不整脈治療に用いられることもあるといいます。
その方法は、息を吸ったまま止め、腹部に力をぐっと入れます。胃や肝臓など、内臓全体に圧力をかけるイメージです。この動作を繰り返すと副交感神経が活性化するといいます。
本書ではこうした応急処置のほかに、なぜ人はテンパるのかの説明や、普段からテンパらないために生活習慣改善法などが収録されています。
普段の忙しい日常の中で、だんだんと失われていく心の余裕。それが自分や周囲にマイナスの影響を与えてしまい、現場全体が悪循環に陥ってしまうこともあるでしょう。そうならないために、まずは自分がテンパらないで仕事をすることが大事です。少しでも「あ、自分、テンパってるな」と思ったら応急措置を試してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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