【ホラー通信セレクト 今週公開の映画】2018/5/4号:理想の暮らしには裏がある! 『サバービコン 仮面を被った街』

ホラー通信がセレクトする今週公開の映画をご紹介します。

ゴールデンウィーク真っ只中、ホラー映画とはひと味ちがう怖さの映画が公開になりますよ。1950年代のアメリカを舞台に、理想的なニュータウンと幸せな住人たちの化けの皮がベロンベロンに剥がれていく様を描く人間不信エンタメ『サバービコン 仮面を被った街』でございます。
監督・脚本を務めるのはジョージ・クルーニー、そしてクルーニーと長い付き合いであるコーエン兄弟が共同脚本を担当しております。

ニュータウン“サバービコン”に、街で初めての黒人一家が越してきたことでザワつく住人たち。一方で、幸せに暮らすロッジ家には強盗が押し入り、幼い息子を残して妻が殺害されてしまいます。しかし一家の主ガードナーと、殺された妻の姉の様子がなんだかおかしい……? ミョーに淡々と進む物語が突如、怒涛の勢いで毒気にまみれていく様は寒気を感じると共にどこか痛快ですらあります。しかしながら黒人一家をめぐるエピソードは実話がベース。「“理想的”なアメリカの闇の部分に焦点を当てた」物語だという今作、“Make America Great Again”な今の時代にはさらなる悪寒がしてしまいますねぇ…。

それでは今週も行ってらっしゃい!

『サバービコン 仮面を被った街』 5月4日公開

<ストーリー>
明るい街、サバービコンへようこそ!そこはアメリカン・ドリームの街。

しかし、そこに住むロッジ家の生活は、自宅に侵入した強盗により一転する。足の不自由な妻ローズ(ジュリアン・ムーア)が亡くなり、幼い息子ニッキーが遺される。仕事一筋の一家の主ガードナー(マット・デイモン)と妻の姉マーガレット(ジュリアン・ムーア 二役)は、ニッキーを気づかいながらも前向きに日常を取り戻そうとするのだが・・・。

時を同じくして、この白人だけのコミュニティに紛れ込んできた黒人一家の存在が、完璧なニュータウンのもうひとつの顔をあらわにする。街の人々と家族の正体にただ一人、気がつくニッキー。事件は、想像を超える結末へと急展開する。果たして、幼いニッキーの運命は?ロッジ家は幸福な暮らしを取り戻せるのか!?

上映館:TOHOシネマズ日比谷ほか全国
リンク:映画公式サイト

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レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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