【孤独の一人焼肉グルメ】山形県米沢市の米沢牛の満喫セット / 焼肉屋「焼肉みよし」
焼肉屋、一人だと入りにくいこともあるが、焼肉を食べたいという食欲に逆らえず、一人で焼肉屋に飛び込んでしまうことがある。老舗の焼肉屋ほど、一人で入りにくかったりする。
一人焼肉グルメができる米沢市の「焼肉みよし」
しかしながら、JR米沢駅前の「焼肉みよし」(山形県米沢市駅前3-2-23)ならば、一人焼肉を堂々と楽しめる。しかも米沢牛で一人焼肉が可能なのである。ファミリーからカップルまで、幅広い客層を受け入れてくれる「焼肉みよし」だが、一人客のために特別なセットを用意してくれているという。
あまりにも魅力的なメニュー! 米沢牛モツ煮込み
今回は、あらかじめ電話で予約をして行ってみた。あまりにも寒い師走の夜。ブルブルと震えながらお店に行ってみると、店頭に、あまりにも魅力的なメニューが掲示されていた。
「米沢牛モツ煮込み」「米沢牛レバー」「みよしカレー」ほか多数、どれもおいしそう。カレーまであるのか……。寒い夜に最適なのでは。
米沢牛の脂で焼く米沢牛の焼肉
そしてなにより心が躍る一文がメニューに書かれていた。「米沢牛の脂で焼いてけろぉ」「米沢牛の肉汁がしみたキャベツと共に」と! これは期待せずにはいられない。米沢牛を米沢牛の脂で焼くってコト!? あぁ、なんと幸せな展開。ということで、孤独の一人焼肉グルメを体験するべく入店した。
店内に入る。
「予約席」のプレートとともにおしぼりとタレがテーブルに置かれていた。
嬉しい。
なんか丁寧に扱ってもらえてる気がして嬉しい。
おしぼりがイイじゃない。
鉄板というか、鉄鍋というべきだろうか。
円形の鉄鍋の中央部にふくらみがあり、ジンギスカ焼肉の鉄鍋にも似ているが、ちょっと違う。
メニューを見てびっくり。
米沢牛メニューが多いのである。
そして、米沢牛を使用したサイドメニューも多数。
これは期待しかないが、今回は一人焼肉。
食べるものを厳選。
ということで、ここはお店が一人焼肉向けとして用意した「満喫セット」をオーダー。
満喫セットは3900円。
その内容は以下のとおり。
<満喫セットの内容>
米沢牛モツ煮込み
米沢牛カルビ
米沢牛ハラミ
豚ホルモンみそ
キャベツ
キムチ
米沢牛みよしカレー(ハーフサイズ)
このままでも素晴らしく魅力的な焼肉体験ができそうだが、今回は少しだけ変更。
価格を4500円にすることで、米沢牛カルビを米沢牛上カルビに変更できるとのこと。
躊躇せず、米沢牛上カルビにアップグレードしたことは言うまでもない。
そして満喫セットスタート。
目の前にやってきたのは、菊のお浸しとキムチ。
キムチは、酸味が穏やかで旨味が深く美味。
これは焼肉の旨味を邪魔しない、打ち消さない、むしろ旨味を際立たせるキムチ。
そして特に感動したのが、菊のお浸し。
引き締まる酸味とともに、菊特有の薫りが嗅覚を包む。
そして次にやってきたのが米沢牛モツ煮込み。
かなり熱い。
店員さんも「熱いです」と言っていた。
確かに熱い。
なのでフーフーしながら食べる。
おぉ、ちょっとこれ、美味すぎる。
味噌と米沢牛の融合がこんなにもディープな薫り高さを生むとは。
これ、米と一緒に食べたい。
そしてやってきたのが、米沢牛の上カルビとハラミ。
そのビジュの良さ。
あまりにも感動しすぎて、何枚も写真を撮ってしまった。
さつそく、鉄鍋に米沢牛の脂を塗る。
よく油を塗ってから、中央部に米沢牛を置いて焼く。
添えられているキャベツは鉄鍋のヘリに置いて焼く。
そうすることで、米沢牛の脂がヘリに流れ、キャベツに浸透するわけだ。
もはや、約束された美味しいキャベツがそこにある。
米沢牛の上カルビとハラミが焼きあがる。
イイ感じにプルプルしているし、ツヤツヤしている。
少しタレに浸して食べる。
……うまい、うますぎる。
なんだろう、この脂のとろけっぷり。
なんだろう、この赤身の旨味の濃さ。
凄まじく上品な肉汁を繊細なタレで食べる。
たまらない流れ。
そして、たっぷりと米沢牛の脂をまとったキャベツも美味。
キャベツが米沢キャベツにメガ進化。
米沢牛は、野菜までも焼肉化してくれるのか。
そしてこれが豚ホルモンみそ。
独自のレシピで仕上げられた豚ホルモンみそ。
早く焼きたい衝動に駆られる。
このまま食べても良いのだが、筆者、我慢できずに「みそミックス」も追加注文してしまった。
みそミックスには、米沢牛カルビ、豚ホルモン、牛ミノが含まれている。
店員さんによると、ホルモンは一気に鉄鍋に乗せて焼いたほうが良いという。
ということで、豚ホルモンみそとみそミックスを一気に焼くことにした。
そして、お店がオススメしている「つのにんにく」も追加オーダー。
このつのにんにくをホルモンを囲むように鉄鍋に置いて焼く。
ドッサァーッ! と一気にホルモンたちを鉄鍋に乗せる。
イイ感じにつのにんにくの置いて焼く。
もはや、なにか神話に出てきそうな生命体みたいなビジュに。
神々しい。
そして、ホルモンと味噌が焼ける良い薫りが広がる。
つのにんにくとともに食べるホルモン。
広がるほのかなニンニクの薫りと、ホルモンの「かめばかむほど旨味が出る」な状態を長時間楽しむ。
もはや神域レベルのホルモン天国。
食欲が止まらなくなり、追加オーダーしまくり状態に突入。
米沢牛の上ロース炙りユッケ、これがもう至高。
卵黄のコクとタレのコク、そしてユッケのコクの三重奏ともいえるコク、コク、コク。
そうか、このユッケは、コクと後味を楽しむものなのだ。
極めてなめらかで流れるようにスルッと消えていくユッケの、なんと甘美なことよ。
ここでワインが欲しい。
ということでお店が推奨するワインを飲む。
そしてこれが大正解。
ユッケの甘美なるコクをワインがギューンと引き締めてくれる。
そう、なめらかで強いコクにワインが合流することで、キレのある後味の良さを体験できるのだ。
そして追加オーダーした米沢牛のレバー、これも極まっていた。
くさみゼロ、そこにあるのはレバーの良い部分だけを強調したかのような肉の旨味。
あぁ、この世にこんなにも素敵なレバーが存在したのか。
そしてついに、満喫セットのシメがやってきた。
米沢牛を惜しげもなく使用したすごいやつ。
焼肉みよしの唯一無二の味「みよしカレー」だ。
かなり濃い茶褐色。
そして粘度も高くて濃い。
その味、たまらなくスパイシーで、たまらなく旨味濃厚。
そうか、米沢牛を使用することにより、まろやかな旨味が強くなるのだろう。
最初から最後まで、まったく飽きずに米沢牛を堪能できる最高の満喫セットだった。
ごちそうさまでした。
<お店の情報>
店名: 焼肉みよし
住所: 山形県米沢市駅前3-2-23
(執筆者: クドウ秘境メシ)
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