阿部寛が“カラダ売る侍”を体当たりで熱演 映画『のみとり侍』は「今までに見たことがない時代劇」

access_time create folderエンタメ
dsc_0721

映画『のみとり侍』(5月18日公開)で主演を務めた阿部寛が21日、鶴橋康夫監督と共に沖縄県内の劇場ミハマ7プレックス(中頭郡北谷町)にて開催された舞台挨拶に登壇した。

dsc_0762

作品の舞台は江戸。真面目なエリート侍・寛之進は、たった一つの失言である日突然左遷されてしまう。新たな仕事はお客の飼い猫の蚤(のみ)をとるサービス業。しかしその実態には裏があった……。侍として必死に積み上げてきた剣術や学問が通用しない世界で、寛之進は男としての生き様を示すことができるのか。

dsc_0690

江戸の浮世を懸命に生きる侍・寛之進を演じた阿部寛は、「濡れ場もありましたから、恥ずかしいですね」と作品を見終えたばかりの観客に挨拶。

「台本を読んだ時にきわどいシーンがあったので、(他の役者が断って)大人の事情で俺になっちゃったのかなと思いました」と不安を口にするも、鶴橋監督の「彼でなかったら成立していませんから」という言葉を聞いて安堵の表情を浮かべた。

さらに鶴橋監督が「のみとり侍っていうけど、裏の顔はカラダを売っていく商売ですよ。脚本を自分で書いて、日本で一番いい役者に出演してくれって、なかなか言えないですよ」と出演オファーの際の心境を語ると、阿部は「最初にお会いした時に、監督からは“童貞やってもらうから”って言われて」とユニークな口説き文句の中身を明かした。

dsc_0700

同じ中央大学出身の二人は、阿部が役者を始めた約30年前から顔見知りだったという。今作でようやく本格的なタッグを組むことになり、鶴橋監督は「たぶん僕が一番のファン。早く一緒に仕事がしたかった。今一緒に立っているのが光栄で嬉しくて」と笑顔をこぼし、「この作品が公開された後、もう一回、時代劇をやりたいね。君(阿部)が嫌でなければ」と再びラブコールを送った。

舞台挨拶の最後に阿部は、「日本の誇る時代劇が今はだいぶ(制作数が)減っているみたいで、昔から時代劇に出ている僕としては悲しい気持ちもあります。この作品は今までに見たことがない時代劇だと思いますし、これをエネルギーにもっともっと時代劇が栄えて欲しいと願っています」と、劇場公開にむけてメッセージを語った。

沖縄県内では4月19日から『島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭』が開催中。最終日となる22日には、那覇市のメインストリートである国際通りでレッドカーペットが予定されている。

『島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭』公式サイト:
http://oimf.jp/

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 阿部寛が“カラダ売る侍”を体当たりで熱演 映画『のみとり侍』は「今までに見たことがない時代劇」
access_time create folderエンタメ
よしだたつき

よしだたつき

PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

TwitterID: stamina_taro

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。