政府がブログやサイトに規制開始か!? 「いわゆる自演乙禁止に」

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いよいよ、情報や言論の自由に政府の手が入ろうとしてきている。つまりそれは自由の崩壊であり、政府が市民の意思や情報を規制する、“言論の死” への一歩である。近未来を舞台とする映画には、政府に制御・支配された市民たちが登場する作品があるが、まさにその第一歩ともとれる発表が米紙『ワシントンポスト』よりされた。

米政府が、ブログやサイトに書かれている情報に関して連邦取引委員会(FTC)が介入することを可能とするガイドラインを提案しているという。このことに関してサイト『ブログヘラルド』では、「例えば、株式会社XYZに勤務し、個人のブログにログオンして、“株式会社XYZが作った製品Aは今まで使ってきた製品のなかで最高だ” とエントリで綴るなら、従業員であることを自ら素直に認めるべきである」とコメントしてている。

つまり、自作自演で自分や自社の製品を持ち上げるような記事を書いた場合、連邦取引委員会からなんらかの介入がある可能性が出てくるということになる。いわゆる、“自演乙” な行為ができなくなるというわけだ(自演乙とは、あきらかに自作自演の書き込みをしているものに対して発する言葉)。

つまり、読者が自作自演の記事であることを知らずにその記事を鵜呑(うの)みにし、製品に対する正当なレビューを得ることができないことが問題ということになる。ということは、自分や自社が作った製品であることを打ち明けてからブログで商品をオススメする紹介すれば、「自社の製品だからオススメしているんだな」という判断材料が加わった上で、読者は正当な情報を得ることができる。

現在、日本ではブログやサイトの内容に対して、個人がどんな内容のものを書こうと政府が介入してくることはなかった(犯罪情報などは除く)。もしこれが日本でも適用されるようになれば、まさに自作自演ができない世の中となる。はたしてそんな状態になっても、あなたはブログや掲示板に情報を書き続けることができるのか?

ある意味、インターネットの情報が健全となってむしろ良くなるという考え方もできるが……みなさんはどうお思いだろうか(このニュースの詳細記事はこちら)。

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