ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

教室から「脱出」せよ! リアル脱出ゲームに参加してきた

DATE: BY:
  • ガジェット通信を≫

6月の半ばに『世田谷ものづくり学校』で開催されたイベント、『廃校脱出シリーズ2 ~図工室からの脱出~』に参加してきました。このイベント、flashで作られ一大ブームを巻き起こしたアドベンチャーゲームがベースになっており、なんとそのゲームを“体験”できるという貴重なモノなのです。そんなわけで早速、三軒茶屋駅から徒歩15分ほどの場所にある開催地へと向かいました(脱出ゲームの説明はこちら)。

教室の中央に並べられた机と椅子、そしてそこに座る選ばれた参加者達。室内には意味ありげなアイテムの数々が散らばっており、集まった22人は期待と興奮の入り混じった目でそれらを物色しています。しかし圧迫感や息詰まる感じはまったくなく、若い女性が多いせいもあってか雰囲気は和らいだもの。
すると突然、歓談が続く教室に大きな音が鳴り響きました。その音とともにゲームの進行役が姿を見せます。そして告げられたのです、我々はこの教室に閉じ込められたことを。


進行役が状況やルールを説明し終えると、22人は手近な“謎”へと一斉に手を伸ばし始めました。部屋の隅のほうに目をやると、天井からぶら下げられたカゴ、そしてそれに関連しているかのように「KNOCK」と記されています。


机と椅子をどかした床には「ケンカキ、アエイ、ツサイ、ンタイコウニ」など適当に配列されたかのようなカタカナが。しかしそれが何を示しているのかは、開始から間もない現時点では判じることができません。


壁に並べられたインテリアを物色していると、天板の裏に貼り付けられたコインを発見しました。他の方々も定規、ドライバー、ブロックなどなど、様々なアイテムを発見していきます。体を動かし、何かを期待し、発見して喜ぶ。こういったことを教室で繰り返していると、童心に返ったような気持ちに。


大小さまざまなイラストが散りばめられたボードを発見するも、どのように扱っていいのか分かりません。そのため、22人で手分けしながらあらゆる可能性を思考し、試していきます。


根気よく、一つ一つ丁寧に謎を解いていくと一歩先が見える。そしてまた謎が立ちふさがり、全員で頭を悩ませ、体を使い、そしてまた一歩進むのです。これが本当に簡単すぎず、しかし飽きさせないタイミングで解決してくのです。


机の上で声をかけあいながら作業をする人、後ろから黒板を眺めてその文字に何か隠されていないかチェックする人、全ての情報をまとめている人など、自然と役割が分担されていくところが興味深いです。


そう、そして謎はどんなところにでも潜んでいるのです。作業の手順が書かれていた黒板の文字を消すと「ます、ク、ま、ん、がヒントです」の文字が浮かび上がりました。そしてそれに気付いた我々に、マスクをした男性がそっとヒントを差し出しました。


それらのヒントを元に、入室した当初からその姿を誇示していた“宝箱”にようやく到達。しかし入っていたのはこの教室を脱出するための鍵ではなく、謎を解くためのヒント。脱出のための謎解きはまだまだ続くのです。


制限時間まであと10分といったところで、色々な情報が1つの結論に向け加速していきます。そして集まった情報を元に最後の謎が解かれ、ファンファーレが脱出できたことを告げました。


天井中央に吊るされていたボードが下りてくると、そこには大きな鍵が。そう、脱出するためのアイテムは既に視界の中にあったのです。

さて、この“リアル脱出ゲーム”なのですが、何が素晴らしいかというと大きくわけて2点。1つは物語りの当事者になれるということと。そしてもう1つは、この室内でうごめく人間模様を観察できる、ということです。開始からしばらくすると痩身の男性が他の21人をリードし始めたのですが、彼を中心にゲームがすすんでいくわけではなく、全体の動きを滑らかにする潤滑油といった印象でした。見知らぬ間柄ではあるものの、声を掛け合いながらすすんでいくのは不思議な気分で、日常においては体験できない感覚といえるでしょう。だからといってチームに必ず打ち解ける必要はなく、何もしないという選択肢もアリだと思います。傍観者だったとしても十二分に楽しめるのです。
今回のシリーズは終了してしまいましたが、既に次の東京公演を目論んでいるとのこと。今回参加できなかった方はぜひ、参加されるべきです!(この記事の全画像を見るにこちら)

『廃校脱出シリーズ2 ~図工室からの脱出~』
主催 : recommuni
企画製作 : SCRAP
会場 : 世田谷ものづくり学校
 

■関連記事はこちら
『脱出ゲーム』は5歳から思い描いていた夢の場所だった 【会って訊いた No.01】
廃校の図工室から“脱出”してきた

T Tojoの記事一覧をみる ▶

記者:

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事をシェアしよう!

TOP