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プロカメラマンに“ホタル撮影のコツ”を聞いてみた

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ホタル前線がじわじわと北上しています。すでに先週には九州地方などではホタルが見られるようになり、今週はいよいよ本州でもホタルの季節が幕開けです。ホタルを鑑賞しにいくなら、写真を撮ってブログや日記にアップしたい人も多いのでは? 

でも、ホタルの写真を上手に撮るのはなかなか難しいもの。暗いところでの撮影なのに人工の光が苦手なホタルにはフラッシュやライトを使うことはご法度。見に来る人が多いと撮影のセッティングがしづらくなりますし、天候によってホタルの出現数が左右されるうえ、ホタルがどのくらい元気に光るのかも行ってみないとわかりません。技術的にも状況的にもハードルの高いホタルを、きれいな写真に撮るコツはないのでしょうか? ホタルの撮影経験もあるプロ・カメラマンさん(匿名希望)に“ホタル撮影のコツ”をアドバイスしていただきました。

撮影の基本は“時間帯”と“三脚”
暗いところでの撮影では、シャッタースピードが遅くなるため手ブレの可能性が高くなります。「なるべく三脚を立てたほうが良いですね」。ホタルの出現する場所に合わせて高さの調整や移動がすばやく出来るように、三脚の扱いにも慣れておくようにしましょう。

また、撮影時間帯も大きなポイントのようです。「おすすめは夕闇から夜に変わるギリギリの時間帯。真っ暗になると風景と絡めての撮影はほぼ不可能になるので、わずかに光が残っていて景色が見える時間帯を狙うのが良いと思います」とのことでした。

絵になる構図の選び方
大きく分けて「空に飛んでいる状態」と「葉っぱなどに止まっている状態」のどちらかを狙うことになるようです。「空に飛んでいる状態の場合は、ホタルの光の軌跡が暗闇に描かれる“人魂(ひとだま)”的な写真になります」。なるべくホタルが多数飛んでいるほうが絵になるので、ホタルがたくさん光っている場所をチェックして三脚を設置して撮影に入りましょう。

「葉っぱなどに止まっている状態」の場合は、ホタルが止まって光っているところにある程度近づいて撮影します。「ホタルは、あまり近づくと少々グロテスクに見えるタイプの昆虫なので(笑)、昆虫として撮影したい場合を除けば、近づき過ぎずにホタルの光を構図にうまく配置して撮影すると良いと思います」。

ホタルの光を大きく撮りたい場合は、マクロレンズを使用してそうっと近づいて撮影する方法もあります。ホタルは「人嫌いの猫よりはのんびりしている」ので、意外と近くまで寄れるそうです。でも、光を大きく撮ろうとすると、必然的にホタルの体も大きくなるし「赤く光る目で見つめられると怖い」ので、虫が好きじゃない人にはお奨めできません。

ちなみに、カメラマンさんが撮った写真のなかでは「葉っぱに止まっている状態のホタルを風景にからめて撮ったものが一番絵になりやすかったと思う」とのこと。水辺にある形のいい葉っぱに止まっているところを静かに狙うのがコツだそうです。

撮影設定について
カメラによってスペックが違うため標準設定を出すのは難しいのですが、参考となる基準を教えていただきました。一眼レフでもコンパクトカメラでも良いですが、絞りとシャッタースピードをマニュアル設定できることが前提になります。フラッシュはホタルのために良くないので使わないようにしてください。

「近ごろのデジタルカメラは、ISO感度を3200や6400まで上げられるものがありますが、画像のなめらかさをある程度保つためには、ISO800~1600に設定することが望ましいです。とりあえず絞りを最大限に開いて、シャッタースピードを60分の1秒に設定。撮影した画像をモニターで確認しながらシャッタースピードを調整していきます。どうしても暗いようなら、ISO感度を3200まで上げてみてください」。撮影しているうちに、日が沈んで暗くなってきたら設定を調整することも必要です。

とにかくたくさん撮りまくろう
明るさの不足する環境で、不確定要素の多い生き物であるホタルを撮影するには、完璧なコツがあるわけではないようです。でも、最後の一手に何かひとつ教えてください! 「数打てば当たる、でしょうか。デジタルなら思いっきりたくさん撮ってもコストはかかりませんし、夢中で撮っているうちに奇跡の一枚が現れるかもしれません。構図さえよければ撮影後にフォトショップなどで修正・加工するという手もあります。」とのこと。準備と心構えを万全にして、あとは現場に賭けるのみ!ですね。

これからホタルを見に行く予定のある人は、ぜひこのアドバイスを参考にしてホタル撮影をしてみてください。実際に撮影してブログなどにアップした人はコメント欄でレポート、またはトラックバックをお願いします。また、「こんなコツがあるよ」というアドバイスも歓迎です(このニュースの元記事はこちら)。
 
ホタル写真素材協力:wineさん
 
 

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記者:

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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