Sony Mobile Xperia X(F5121) 開封の儀&ファーストインプレッション

6 月上旬に海外で発売された Sony Mobile の新型スマートフォン「Xperia X」を入手したので、早速開封の儀を執り行います。Xperia X は、2 月の MWC 2016 イベントで発表された Xperia Z シリーズに代わる新しい Sony Mobile のスマートフォンシリーズのスタンダードモデル。日本では発売されていません。国内で発売された Xperia X Performance と同じ 5 インチディスプレイを搭載したスマートフォンで、性能に関わる部分を除き、デザインやスペックは Xperia X Performance と同程度の仕上がりです。今回入手したのはドイツで発売されたシングル SIM 版「F5121」。色は 4 色あるバリエーションの中でも個人的にグッときた「ライムゴールド」を選択しました。価格は日本円で 7 万円前後です。それでは開封していきます。Xperia X シリーズからパッケージのデザインが新しくなりました。箱はこれまでのスクエア型から多くのスマートフォンで採用されているコンパクトな形状です。同梱品は、Xperia X 本体、Micro USB 充電器、インイヤータイプのヘッドセット、取説などの書類。Xperia X シリーズの特徴は、次世代の “デザイン” や “カメラ”、“バッテリーテクノロジ” を採用したところで、この中でも筐体のデザインは刷新されて Xperia Z シリーズから外観がガラリと変わった印象を受けます。カラバリ名が「ライムゴールド」だったのでグリーンっぽい色合いを予想していましたが、実物を見るとグリーンっぽさはほとんどなく、シャンパンゴールドのようでした。筐体の形状は Xperia Z シリーズの伝統とも言えるフラットなデザインを踏襲していますが、2.5D 仕様のガラスパネルを採用したほか、バックカバーの表面仕上げも変更されており、Z シリーズよりもオシャレさが増したように感じます。各種ボタンのは配置は Xperia Z5 と同じ。右側面に指紋リーダー付きの電源ボタン、ボリュームボタン、シャッターボタンがあります。ボタンの形状もほぼ同じです。 左側面には SIM カードスロット(Nano SIM) + Micro SD カードスロットのトレイがあります。USB 端子は Micro USB で、MHL は非サポートです。Xperia X は 5 インチ端末なので、Xperia Z5 よりも一回り小さくなっています。このため、UI の表示サイズはやや小さくなった一方、片手での操作性は改善されました。Xperia X のディスプレイは 5 インチ 1,920 x 1,080 ピクセルの Triluminos 液晶で、X Reality エンジンや Super Vivid モード、手袋モード、ホワイトバランス調節機能などに対応。液晶の発色の良さは Xperia Z5 と同等かそれ以上で、タッチパネルの感度や屋外での視認性も良好でした。Xperia X の上位版として Xperia X Performance が存在します。なので、Xperia X に対して性能面に疑問を感じる方は多いと思います。Xperia X は Snapdragon 650 1.8GHz 駆動のヘキサコアプロセッサ、3GB RAM、32GB ROM を搭載しています。Antutu のテスト結果は 72,570 点で、これは Xperia Z5 Premium に匹敵するレベルなので、体感的な性能は昨年のフラッグシップ相当だと言えます。Xperia X の 2 つ目の特徴はカメラです。Xperia X には背面に 1/2.3 型で 2,300 万画素の Exmor RS を採用しており、新たに Hybrid AF を進化させた「Predictive Hybrid AF」機能が追加されています。これは最短 0.02 秒でピントの合う Hybrid AF で追尾フォーカスを実現したもので、Xperia X には「追尾フォーカス」として実装されています。残念ながら、Xperia X は 4K 撮影には対応していません。撮影可能な動画サイズは最大 1080p@60ps です。フロントカメラには 1/3 型で 1,300 万画素の Exmor RS(F2.0 レンズ)を採用。自撮りの性能や画質も良さそうです。Xperia X のァームウェアは Android 6.0.1 ベースなのですが、はっきり言って 中身は Xperia Z5 シリーズと大差ありません。もちろん変更された部分はあります。例えば、ブートアニメ、ロック画面、Xperia ホームのテーマはいずれも新しくなっており、設定メニューの「ストレージ」セクションには「スマートクリーナー」という新機能が追加。LDAC の音質オプションは「自動」と「音質重視」の 2 択に変わったりしていますが、全体的には Xperia Z5 のファームウェアに少し手を加えた程度の変化だと言えます。よく言えば、操作性は Xperia Z5 とほとんど変わらないので短時間で使い慣れるでしょう。Xperia X の 3 つ目の特徴はバッテリーです。Sony Mobile は Xperia X でも Xperia Z5 のように “2 日持ちバッテリー” を約束しています。これは、STAMINA モードや Ultra STAMINA モードを併用した場合の時間なので現実的な使用可能時間だとは言えませんが、テストでは予想以上の結果が得られました。Xperia X のバッテリー容量は 2,620mAh と、5 インチスマートフォンの中では平均的な容量です。実際にテストしてみたところ、午前 10 時にフル充電を終えて放電を開始し、(個人的に)いつも通り使ったところ、当日の 22 時 36 分の時点で残量は 15%。ここまでで 12 時間以上使用できたことになります。Xperia X には Qnovo 社のアダプティブチャージングテクノロジが導入されており、バッテリーの残量に応じて電圧を細かく調整して充電することから、従来よりも電池パックの寿命が長いと言われています。Xperia X はこのほか、Wi-Fi a/b/g/n/ac、Bluetooth v4.2、NFC、Miracast、Wi-Fi Direct、DLNA、GPS / GLONASS、ハイレゾ音源の再生、デジタルノイズキャンセリング、ClearAudio+、DSEE HX、LDAC、指紋認証などにも対応しています。この点は Xperia X Performance と同じ。ただ、VoLTE には対応していません。

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