コナミサイト『KOJIMA PRODUCTION』が他サイト画像を無断使用か

コナミの人気作品といえば『メタルギア』シリーズだ。監督である小島氏はすでにゲーム界のカリスマと化しており、世界中に多くのファンが存在する。そして小島氏のゲーム作りの才能とセンスは、他のクリエイターの追随を許さないほど素晴らしいものである。

そんな小島氏の次回作を発表する場としてコナミが特設サイトを公開。『KOJIMA PRODUCTION NEXT…』と題されたそのサイトは5月19日現在、寂しい草むらの風景にカウントダウンの数字が表示されているだけで、ゲームタイトルは表示されていない。

インターネットで「もしかすると『メタルギア』の発表サイトになるのでは?」と噂されているだけに、期待が膨らむところだ。そんなこのサイトだが、「映画サイトの画像素材を無断で使用しているのでは?」という疑惑が浮上している。無断使用されたとされる画像は、映画『グラインドハウス』(デスプルーフ / プラネットテラー)の海外サイトで、壁紙としてダウンロードできる素材だ。もう少し、その根拠となる部分を解説しよう。

映画『グラインドハウス』の公式サイトからダウンロードできる壁紙は、古びたチラシのようなデザインをしているのだが、その壁紙の枠の部分がまったく『KOJIMA PRODUCTION NEXT…』と同じなのだ。また、この映画の公開日である「APRIL 6 2007」という文字が壁紙に書かれているのだが、『KOJIMA PRODUCTION NEXT…』のページにも「APRIL 6 2007」が書かれており、ついでに「TRUBLEMAKER STUDIOS」「DIMENSION FILM」という配給会社の名前も書かれている(それらの文字は画面がフラッシュしたときにだけ見える)。

つまり、確実に『KOJIMA PRODUCTION NEXT…』サイトは映画『グラインドハウス』の公式サイトからダウンロードできる壁紙を使用しており、その理由として考えられるのはふたつ。ひとつは、無断使用。もうひとつは、映画『グラインドハウス』のゲームを発表するべく画像を使用。もうひとつあるにしても「素材として許可を得て使用した」という理由くらいだろう。

また、この映画『グラインドハウス』の素材の使用について、『KOJIMA PRODUCTION NEXT…』をはじめとしたコナミサイトに告知やコピーライトは書かれていない(両サイトの画像比較・検証はこちら)。

実は5月19日の時点で、映画『グラインドハウス』の素材はすべて『KOJIMA PRODUCTION NEXT…』サイトから消されており、完全にオリジナルの素材のみになっている。そうなると、「無断使用に気がついてデザインを修正した」という可能性が高い。このことについてコナミ広報部に取材をしたところ、後日、返答をいただけることになった。コナミファンや映画ファンとしては映画『グラインドハウス』のコナミによるゲーム化という結果がイチバン望ましいのだが……(このニュースの詳細記事はこちら)。
 
イラスト: ピョコタン
 

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