ラーメン二郎とは無関係と主張する「ラーメン裏二郎」に行ってみた / 店員に話を聞いた
ラーメン二郎に酷似したラーメン屋がインターネット上で注目を集めつつある。店名と店舗カラー、そしてトッピングサービスがラーメン二郎に酷似したラーメン屋『ラーメン裏二郎』(神奈川県横浜市港北区日吉本町1-20-5)である。
ラーメン二郎によく似た看板
ラーメン裏二郎に行ってみると、家系ラーメン屋『銀家』(神奈川県横浜市港北区日吉本町1-20-5)と店舗が繋がっていることがわかる。ラーメン裏二郎の経営者が銀家と同じか、関係者の可能性がある。
ラーメン裏二郎「ラーメン二郎 三田本店とは一切関係ございません」
ラーメン裏二郎の店舗には、大きく店名が掲げられていると共に「お知らせ(重要)」と題して、「ラーメン二郎 三田本店とは一切関係ございません」と大きな文字で注意書きが記されていた。
店名にも近い文字サイズで書かれている。店舗に行けば必ず目に入るであろう文字の大きさである。
ラーメン裏二郎は11月中旬オープン予定らしい
ラーメン裏二郎は、筆者が出向いた時点でグランドオープンしておらず、ドアに「ラーメン裏二郎 11月中旬OPEN予定」「ただいま準備中です」と書かれた紙が貼られていた。
ラーメン裏二郎「WE RESPECT JIRO」
また、ドアには「NO URAJIRO NO LIFE」「WE RESPECT JIRO」と書かれたシールが貼られており、ラーメン二郎を意識したラーメン屋であることが見てとれる。
ラーメン裏二郎の店内には、ラーメン二郎でおなじみの「ニンニク」「ヤサイ」「アブラ」「マシ」「マシマシ」などのワードが使用されている。
「ニンニク入れますか?」の決まり文句も掲示されていた。
ラーメン二郎インスパイアと呼ばれるラーメン店もある
すでに世の中には「ラーメン二郎インスパイア」と呼ばれているラーメン店が存在する。ラーメン二郎の大将や店主たちがどう思うかは別として、彼らをリスペクトしながらラーメン二郎っぽさを出している店舗である。
ラーメン二郎インスパイア店では「ニンニク」「ヤサイ」「アブラ」「マシ」「マシマシ」「ニンニク入れますか?」などのワードが使用されているケースも多々ある。テーマカラーが黒と黄色のところもあるが、店名だけは「二郎」と混同しないよう差別化されている。
「ラーメン二郎」のブランドに関する過去のトラブル
かつてラーメン二郎では、これまでにもブランドをめぐるトラブルに見舞われた過去がある。「ラーメン庄二郎」では酷似した看板に加えてラーメン二郎創始者に似たイラストを掲載したことが発端となり炎上。「宅二郎」では商標異議申し立てにまで発展した。騒動後、どちらも実店舗では類似した名前を取り下げている。
これらは前述の「インスパイア店」とは異なり、店名や看板などのカラーリングなど、見た目でラーメン二郎と混同させているように見えていたため、ファンやラーメン二郎そのものからの反発を買ったと見られる。
「ラーメン二郎 三田本店とは一切関係ございません」と明記した理由は
そうした経緯も踏まえてのことなのか、ラーメン裏二郎では「ラーメン二郎 三田本店とは一切関係ございません」と大きく掲げている。
ただ、ラーメン二郎に店舗名を似せておきつつも「ラーメン二郎 三田本店とは一切関係ございません」と大きく掲げている点が、物議を醸しそうな一番のポイントと言えそうだ。
もしかしたら注目を集めるために、あえて「ラーメン二郎 三田本店」の名を掲げているのではないか、という考え方もできなくはないが、そこまで勘ぐるのは少々意地悪だろうか。
今回、ラーメン裏二郎と店舗が繋がっている銀家に行き、ラーメンを食べつつ店員さんに話を聞くことにした。
ラーメン裏二郎と店舗が繋がっている銀家で食べてみる
今回オーダーしたのは、普通のラーメン。麺の硬さやスープの濃さなどはすべて普通にしてもらった。ライスももらえるようだが、今回は食べないことにした。店内には店員さんが2名おり、テキパキと調理を進める。
旨味で勝負している感があって美味
待つこと数分、ラーメンがやってきた。「ラーメンの写真撮っていいですか?」というリクエストにも愛想よくニッコリして「いいですよ」とのこと。ラーメンは太麺で、スープのコッテリ系でありながら、塩気がほど良く、しょっぱさで誤魔化さず、旨味で勝負している感があって美味だった。
店員さんにラーメン裏二郎について話を聞いた
ラーメンを食べ、店員さんにラーメン裏二郎について話を聞いた。オープン時期に関して11月中旬と曖昧だったため、明確にいつオープンするのか聞いたところ「まだ決まってないです」とのことだった。内装は完成しているように見えたが、味の調整や食材の調達に時間を要しているのだろうか。
ラーメン裏二郎はラーメン二郎とは関係があるのか?
いちばん知りたいことは「ラーメン裏二郎はラーメン二郎とは関係があるのか?」である。
筆者が気になったのは「ラーメン二郎 三田本店とは一切関係ございません」と掲げられている点。「ラーメン二郎」ではなく「ラーメン二郎 三田本店」と書いている点だ。もしかすると、言葉のからくりで、三田本店以外のラーメン二郎店舗(またはその関係者)と関係しているのか。それとも一切無関係なのか。
ラーメン二郎で修業された方が関係しているのですか?
店員さんに「ラーメン二郎で修業された方が関係しているのですか?」と聞いたところ、「わからない」とのこと。ラーメン二郎と関係があるかどうかについても、教えてもらうことはできなかった。
ネタだとしてもかなりリスクが大きい
先にも述べたとおり、過去には悪質なタダ乗りをしたラーメン屋がインターネット上でバッシングされてきた。
現時点でラーメン裏二郎を悪とも善とも言わないが、炎上要素を含んでいると感じるのは筆者だけではないはずだ。「ラーメン二郎 三田本店とは一切関係ございません」と掲げる行為は、もしネタだとしても、そこそこリスクが大きいと思うのだが、皆さんはどうお思いだろうか。
ラーメン二郎ならぬラーメン裏二郎を取材しに行ったのだが、これは約束された炎上案件だろうか とりあえず店員さんに話を聞いてみた。 pic.twitter.com/Y1zc8VDXCj— クドウ秘境メシ (@kudo_pon) November 3, 2024
(執筆者: クドウ秘境メシ)
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