会津若松で合宿!? “意識低い系ライター”がリーダーシップ研修でアイデンティティを探求した結果…
2泊3日、逃げ場はない。
2025年12月3日、鶴ヶ城や白虎隊で知られる歴史の街・福島県会津若松市に到着。
今回の取材は、合宿型のリーダーシップ研修「Leadership Quest – Ignite(LQI)」。
「会津にいってみたい」という素朴すぎる理由で参加してしまった、意識の低い筆者。
場違い感マックスな予感です…( ^ω^)汗
みんなでフルーツバスケット!肩書なき対話
今回で4期目の開催となるこの研修は、オンライン(DAY0・DAY4)と会津若松での2泊3日(DAY1〜DAY3)を組み合わせた全5回構成。
主な対象は管理職や、課題解決力・意思決定力を高めたい人たち。居住地や業種を問わず、幅広い参加者に門戸が開かれています。
会場は、会津若松市にある中小企業のオフィスなどが集まる複合施設「スマートシティAiCT(アイクト)」。
木を基調とした、開放感のある内装が印象的でした。
2泊3日をともに過ごす24名の参加者が集まり、円形に並べられた椅子に着席します。
この研修では、肩書にとらわれないコミュニケーションを大切にしており、参加者同士は「ニックネーム」で呼び合うのがルール。DAY1が終わるまでは、会社名や役職、本名も非公開です。
少し緊張した空気の中、ファシリテーターのニックネーム・D(ディー)こと藤原大輔さんが登場。
アイスブレイクとして提案されたのは、懐かしのフルーツバスケット。
鬼が「東京から来た人!」などのお題を出し、当てはまる人が席を移動。さきほどまで真面目な表情だった参加者たちも、童心に返って楽しんでいる様子でした。
DAY1:アイデンティティの探求・仮説思考の実践
4人組のチームに分かれ、挨拶を交わします。
そこで登場したのが、知育玩具としても人気が高い「LEGO(レゴ)」。
「無心で手を動かし、ひたむきに楽しんでください」そう話す、ファシリテーターのDさん。お題を基に手元のLEGOブロックを組み立てていきます。お題は、「最悪の上司」に「私らしい私」そして、「私らしくない私」。
チームメンバー同士で各自が組み立てたLEGOブロックに対して「赤を使った理由は?」など疑問を投げかけていきます。LEGOブロックを形にして眺めるうちに、無意識の思考のクセが見えてくるのが面白いポイント。
それぞれが作り上げたLEGOを基に、チームメンバーが感じた“その人らしさ”を付箋にメモ。
LEGOを通して内面的な個性をとらえた「アイデンティティ・シート」が出来上がりました。
こちらは筆者の作品(パペット〇ンスン風のモチーフがポイント)。
チームメンバーからはもらった付箋には、【地球に生きてる・異文化に触れる・自由に楽しむ】などの印象が記載されていました。
地球に生きてる………( ^ω^)ソリャソウダ!
一致団結!チーム名を決めよう
続けて、チーム名を決めていきます。
チームメンバー・やまちゃんの目標が「目立つ」だったことから、
チーム名は「一番星☆」に決定!!!
フルーツバスケットをやって、お菓子を食べながらレゴで遊んで、「小学生に戻った気分♪」と余裕ぶっこいていた筆者でしたが、ここまでは序章。
研修の本番は、ここから始まっていきます。
非日常環境で、“生きた課題”に挑む
このリーダーシップ研修では、会津若松に実際に暮らす市民を“生きたペルソナ”として設定し、その人が抱える課題の解決策をチームで考えていきます。
壁に貼られた「ペルソナシート」には、実在する会津若松市民・長澤香代さんのプロフィールがずらり。
家族構成や1日の過ごし方などの情報を手がかりに、行動や感情、さらにはその裏にある思考を想像しながら、「ジャーニーマップ」に書き込んでいきます。
朝5時起きで家事をこなし、8時には自営業の仕事を開始する——ペルソナシートからは、なかなかハードな日常が見えてきました。
「この生活の中で、長澤さんは何を感じているのか」「本当の課題はどこにあるのか」。そんな問いを重ねながら、LEGOを使って状況を可視化していきます。
私たちのチームが立てた仮説は、「真面目で責任感が強く、タスクを抱え込みがち。その一方で、心から休める“憩いの場”を求めているのではないか」というものでした。
DAY2:仮説の検証としての“フィールドワーク”
2日目は、ペルソナとして設定した市民本人に会いに行き、インタビューを行います。
「寒い中、来てくださってありがとうございます!」そう明るく迎えてくれたのが、職業訓練校など求職者支援を行う「株式会社わーくすたいる」代表取締役社長の長澤さんでした。
インタビューが始まると、「私、若い頃は尖ってたんですよね」と笑いながら、20代の頃に当時勤めていた会社の社長から突然300万円の通帳を渡され、新規事業を任されたという、なかなかパンチの効いたエピソードが飛び出します。
キャリアコンサルタントという仕事を「天命だと思っている」と語る一方で、女子プロレス大会の実行委員を務めたり、漫才教室を企画したりと、仕事の枠を超えた地域活動にも積極的。
好奇心旺盛でエネルギーに満ちた“リアルな長澤さん”を前に、私たちが前日に立てた仮説は、またたく間に崩れ落ちたのでした。
「イチからやり直し!」新しい長澤さん像と課題を再考
インタビューを踏まえ、私たちはLEGOを組み替え、「責任に押しつぶされそうな女性像」から、「責任を乗りこなし、楽しんでいる女性像」へと長澤さん像をアップデート。
そのうえで、改めて課題と向き合います。
長澤さんが語っていた「会社の後継者を見つけたい」という言葉をヒントに、私たちのチームが提案したのは「後継者マッチングサービス」でした。
会場には長澤さん本人も登場。目の前でプレゼンテーションを行い、率直な意見や感想をもらう時間となりました。
DAY3:改めて自分と向き合う。日常課題への対峙
「何をやるんだ?」と思いながら迎えた3日目は、再びチームメンバーと自分自身のアイデンティティを振り返ります。
一緒に研修を受け、感じたチームメンバーの長所をLEGOにして伝え合ったり、自分の信条ともいえるキーフレーズを決め共有していきました。
こちらは、チームメンバーが決めた輝くフレーズ―“歯車になるな、歯車を作れ”。
そして終盤。ファシリテーターのDさんが、おもむろに「志」と書かれた一枚の紙を床に置きます。
「あなたと“志”の距離は、どれくらいですか?」そう問いかけられ、参加者それぞれが自分と志の“距離感”を模索しました。
最後には、感謝されたい人が椅子に座り、感謝を伝えたい人がメッセージを贈る形式で修了書授与式が行われました。
終了証もらえて、ほっとひと安心。こうして、会津若松を舞台としたリーダーシップ研修は幕を閉じました。
“意識低い系ライター”がリーダーシップ研修でアイデンティティを探求した結果…
初日のフルーツバスケットで、鬼役になった筆者が「時間にルーズな人!」と声を上げた瞬間、場の空気がフリーズ。
「場違いなところへ来てしまった…」と震え上がるワンシーンもありましたが、参加者は終始穏やかで、運営スタッフの方々もお菓子の差し入れや観光スポットの案内、雪道で困っている参加者の送迎など、細やかで温かいサポートをしてくれました。
「ゆるふわに生きたい」というアイデンティテイの主軸はブレていませんが、この研修を通して、普段関わることのない人たちの考えや行動に触れ、視野が広がる新しい経験となりました。
■異業種交流型 人財育成プログラム Leadership Quest – Ignite –
目的:課題解決に向けた仮説構築から実証のステップの実践による生成AI時代に求められるリーダーシップやチームワークの習得、およびプログラムを通じた異業種ネットワーキング
主な対象者管理職や次期管理職、 課題解決スキルや意思決定能力を高めたい方
形式:会津若松での合宿形式で、フィールドワークグループディスカッションなど実践的な内容を想定
※DAY0およびDAY4はオンラインで実施
内容:DAY0/AI活用×アイデア創出 ※オンラインセッション
DAY1/アイデンティティの探求・仮説思考の実践
DAY2/フィールドワーク(市民インタビュー)
DAY3/日常課題への対峙
DAY4/行動変容の内省・志の言語化 ※オンラインセッション
場所:福島県会津若松市
参加費用・プログラム参加費(税込)
AiCT会員:100,000円/非会員:お問い合わせください
・宿泊費、交通費、飲食費(※応相談にて宿泊+交通手配付プランもございます。)
※最新の情報は、公式サイトをご確認ください。
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