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「事業仕分け」で凍結されていた「公務員宿舎」が野田新首相(当時財務相)了承のもと着工していた

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了承した野田総理(当時財務大臣)は凍結解除について説明を

2009年11月。政権交代した民主党の目玉イベントとして注目された行政刷新会議による「事業仕分け」がおこなわれました。そこで財務省管轄の「国家公務員宿舎」が税金の無駄遣いであるとして事業仕分けの対象となり、緊急を要する建て替えを除いては「凍結」という結論が出ました。しかしそこで凍結されていた公務員宿舎建設はいつの間にか凍結解除。埼玉県朝霞の米軍基地跡での公務員宿舎建設は、2011年9月1日あっさりと着工してしまいました。凍結解除を了承した時の財務大臣は、このたび新しく総理大臣となった野田佳彦氏です。

民主党が主導した「事業仕分け」は無意味だったのか

事業仕分けの評価は「凍結し、政務三役で議論せよ」ということだったのですが、つまるところ「議論したら建設していいよ」という形になっており、事業仕分けというもの自体が無意味化している感があります。どのような議論がおこなわれたかすら、行政刷新会議はチェックしていないようです。それじゃなんのために仕分けしてるのかすらわかりません。そもそも「公務員宿舎は不要なのではないか」というのが議論すべきポイントなのに、公務員宿舎建設を推進する立場の財務省に再度議論しろと言っても同じ答えが出てくるに決まっています。また、野田総理は、財務大臣当時どのような判断でこの事業にGOサインを出したのか、説明すべきです。財務大臣のチェックがザルでは、これまた意味がありません。

埼玉県朝霞市の国家公務員宿舎について

朝霞市に800戸を超える国家公務員のためのマンションを建設し、3LDKで4万円程度の家賃、礼金敷金更新料ナシなど破格の条件で住めるようにするというこの事業。総事業費105億円と言われています。ちなみにここに住むことができるのは国家公務員だけなので、建設地のすぐ隣にある「朝霞市役所」で働く公務員の方々はここに住むことはできません。

埼玉県朝霞市の国家公務員宿舎の建設地に行ってみた

どのような場所なのか、工事が始まった9月1日、実際に建設予定地まで行ってきました。行ってみておどろいたのですが、建設予定地は駅から徒歩10分程度、市役所の真横というかなりの好立地です。朝霞市の中心部一等地に広大な森のようなエリアがあり、土壌ごと入れ替えて建設がおこなわれるそうです。

以下、たくさんの写真がありますが、全ての写真をご覧になりたい方はガジェット通信サーバー上の記事ページで御覧ください。


建築予定地は森のように木々が茂っていました。


左側が建設予定地。よくある工事現場と同じように壁でおおわれており、中は見えない。


建設予定地の中をのぞくと、それほど手が加わっていない様子だが、びっしり木が生えているわけでもない。どのように管理されていたのだろうか。


この土地は財務省が管理している。朝霞市では土地の買い取りも検討したそうだが、これだけの広さの一等地をすべて買い取ることは難しいと結論したとのことだ。


実際、建設予定地内にはすでにプレハブが立ち、粛々と建設準備が進んでいるとのこと。


「公務員宿舎朝霞住宅」というのが今のところの正式な名称らしい。


実際の建設を担当するのは株式会社大林組。そこへ注文をおこなっているのが「PFI朝霞住宅株式会社」。大林組の人とも話したが、かなりピリピリしていた。

今回は、朝霞市役所にもお邪魔してお話をきいてきました。「国家公務員宿舎問題」は引き続き注目していきたいと思います。

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記者:

ニュースサイト『ガジェット通信』発行人。未来検索ブラジル代表。東京産業新聞社代表。ハリウッドエンターテイメントビジネス誌『Variety Japan』Senior Editor。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラクターに興味がある。好きな食べ物はシュークリーム。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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