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mixiの「足あと機能」を愛する17000を超える実名の要望署名、ミクシィ社に手渡される

「足あと機能」を愛する17000を超える実名の要望署名

ネットコミュニティ史に残る出来事

8月10日、コミュニティサイト『mixi』に昔からあった「足あと機能」をこよなく愛する人達の手による「足あと機能」の改修に反対する署名がミクシィ社に手渡された。「足あと機能」の改変に抗議するコミュニティには25万人以上の人が参加。そして署名の数は17000を超えた。署名は実名で、住所とコメントも添えられているもの。ネットサービスの機能改変に対してこれだけの数の署名が集まったのは前代未聞だろう。しかも「実名」である。ネットコミュニティ史の中でも特筆すべき歴史的な出来事と言える。ガジェット通信も署名受け渡しの様子を取材させていただき、ミクシィ社側のコメントをいただこうとしたが残念ながら取材は断られ、コメントをいただくことはできなかった。

mixi本社

SNSの一機能が消えただけなのに……なぜ25万人が抗議するのか

署名の受け渡し方法は当初ミクシィ社側から郵送を指定されたそうだが、ユーザー側からの交渉により署名の手渡しが実現した。ただし、手渡す側は単身でミクシィ社を訪問するという形がとられた。ちょっとした映画の受け渡しシーンを彷彿とさせる設定だが、率直に言えばこれはまるでクレーム対応のように感じた。そんな中、署名手渡し担当の宮越氏は単身でミクシィ社へ入っていった。ミクシィ社側は3名で対応がおこなわれたが、名刺交換もなく、名札もはずした状態だったため、どのような立場の人が対応してくれたのかはわかっていないという。署名の受渡しはミクシィ社内の会議室でおこなわれたそうだ。社内での撮影は一切禁止とのことで受け渡しの様子の撮影もできず、受渡し書にサインしてもらうわけにもいかず、署名受け渡し担当の宮越氏が「ちゃんと受け取っていただいたことをコミュニティメンバーに証明するにはどうしたらよいでしょうか」とミクシィ社側にきいたところ、「メディアからの取材があれば受け取った事を伝えます」との回答をいただいたとのことだ。

mixi社が入っているビル

ユーザー署名はクレームなのか?

早速翌日ガジェット通信から電話で取材をしてみたが「担当者不在」とのことで、折り返しお電話いただくお約束をしたものの、記事執筆をしている現在、連絡はいただけていない。ここらへん、どうにも対応にぎこちなさを感じる。そもそも巨大コミュニティサイトであれば、このような重要な機能の改変に際してはしかるべき期間をとってユーザーの納得を得ながら進めるのが通常のやり方だし「無難」な気がするのだが、なぜmixiのサービス改変ではこのようなユーザーとの対立が起きてしまうのだろうか。たいへん興味深い事例だと思う。取材させていただいた率直な感想を言えば、明らかにミクシィ社側は署名を持ち寄ったユーザー側を「警戒している」ともとれる対応だったと言えるだろう。しかしこのようにユーザーの気持ちをまとめ、実名署名17000という前代未聞の規模の「意見」を届けに来たユーザーって、そもそもミクシィ社からしたら警戒するべき対象なのだろうか。それって、クレームなのだろうか?

ミクシィ社は受渡しの席で署名を「全部読む」と述べたとのことだが、ミクシィ社からの「回答」はいつおこなわれるのだろうか。さすがに17000の署名を受けて無回答というのは難しいのではないだろうか。

署名提出まで20m 署名提出まで15m 署名提出まで10m 署名提出まで5m 署名提出まで0m 署名提出中
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深水英一郎(ふかみん)

記者:

見たいものを見に行こう――で有名な、やわらかニュースサイト『ガジェット通信』発行人。トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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