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クビ宣告された役人「古賀茂明」VS「海江田経産大臣」異例の直接対決、結果は?

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「古賀茂明」VS「海江田経産大臣」

7月28日におこなわれた古賀茂明さんと海江田経産大臣の直接会談。結果から言えば、会談はおこなわれたものの大臣は20分弱しか時間を準備しておらず、話の肝心の部分は次回に持ち越し、となりました。大臣からは「また何回も会って話そう」と声をかけられたそうですが、次回の日程について大臣の方から何も話はなかったそうです。

異例の会談までの経緯

古賀さんは経産省より「退職勧奨(たいしょくかんしょう)」というものを受けました。これは「あなたは辞めたほうがいいんじゃないですか?どうしますか?」ということですが、普通に考えるといわゆるクビ宣言です。通常は天下り先の紹介とセットでこれがおこなわれるんですが、公務員改革をおしすすめた古賀さんの場合、当然ながらそのような話とセットではなく、単に辞めてくれという話のみです。「そもそもなんでクビ宣告?」ということですが、要するに古賀さんは「官僚は国民の生活を第一に考え、国民のために働くべき」と考えており、また実際にそのように行動しているために、省益や自らの利益の確保に奔走する官僚達からすれば煙たい存在なのです。そしてまさに正論の人であるが故に「経済産業省」という組織から排除されようとしていると言えます。詳しくはガジェット通信の他の記事や関連著書を御覧ください。

「霞が関は“人材の墓場”」“戦う官僚”古賀茂明氏が覚悟の証言『官僚の責任』をPHPより発刊
http://getnews.jp/archives/129985 [リンク]

孤高の官僚・古賀茂明 – ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/127574 [リンク]

『古賀プラン』で東電批判したらクビ ? 経産省の古賀茂明氏が受けた「退職勧奨」とは何なのか? – ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/126487 [リンク]

この「退職勧奨」の件を疑問に思った有志議員が国会で海江田大臣に質問したところ、大臣は「私の部屋のドアは開いている」との回答でした。不思議な回答ですが、要するに「話し合いをする余地はあるから、いつでも来ていいですよ」ということなのでしょう。それを受けて古賀さんの上司にあたる次官は、「早く大臣に会って辞めろ」と迫り、会談をセッティングしてくれたそうです。会談にあたって古賀さんは大臣に「フルオープンでの会談」を希望しますが、それについては拒否されたまま当日となりました。

古賀茂明さん

会談オープン化の話

さて、古賀さんと海江田経産大臣の直接会談当日。といっても昨日の話ですが、経産省内は取材に来たメディアで騒然となりました。多くのメディア人が部屋を出た古賀さんと共に廊下や階段を団子状態となって移動し、会談のおこなわれた部屋の前には人だかりができました。部屋の前には警備員がいて、取材に来たメディアを制止し、撮影を止めるように命じ、それに対して「何故撮影できないんだ」という声もメディア側からあがっていました。

結局マスコミは部屋に入れず、そのまま会談はスタートしました。部屋の中には大臣と古賀さんだけだったそうです。古賀さんは部屋に入り、まず大臣との会談をフルオープンにして欲しいと大臣に再度要請したとのこと。しかし大臣は「なんでそんなことを言うの」と、とりあってもらえなかったそうです。しかし人事の話とはいえ、今回の話はかなり特殊な事例といえます。古賀さんはその点も配慮していただいた上で再考して欲しいと再度会談の公開を迫りましたが「そういうことはない、人事の話はオープンにしないのが普通だ」ということで、会談のオープン化の話は平行線で終わったそうです。

退職の勧奨については断った

古賀さんは「退職の勧奨」を受けていたのですが、それについては上司に「辞めない」と返答し、そう返答したと大臣に伝えたところ「わかった」と大臣は述べたらしいです。ただし大臣は「君は外でも色々と発信しているし、物も書いているし、外で自由な立場でやっていく方があなたの為にいいんじゃないか」ということを古賀さんに発言。これは、普通に考えると「辞めてくれ」という意味にも取れると思うのですが、どうなのでしょう。

何回か会って話をしよう

さらに大臣は「今日は時間があまりないけど、何回も会って話をしよう」とも言ったとのことです。大臣の意図するところはよくわかりません。本当にもう一度会おうとしているのか、そこまで政権が持つと思っているのかすら怪しいですが、好意的にとれば長い付き合いをしていこうという意思表明かもしれません。しかし一度は「退職」を迫ったにもかかわらず、なんで急にフレンドリーになるんでしょうか。

仕事をください

古賀さんは大臣に「是非私に仕事をください」と繰り返しお願いしたそうです。「希望を言えば電力や公務員改革の仕事をやりたいですが、それでなければ仕事をやらないというわけじゃなくて、大臣が仕事をやらせてくれるというのであれば何でもやります」などと述べたそうですが、大臣は答えを濁して「もう少し、何回か会って話そうよ」と言われ、時間切れとなってしまったそうです。

大臣はどうもうやむやにして先延ばしを図っているようにも感じるのですが、どうなのでしょう。記者は「国民の為に働く」と言うこの古賀さんのような方には大きな権限を持ってもらい、もっともっと活躍して欲しいと思うのですが。古賀さんの著書などを読んでみると、古賀さんは公務員に対してやや厳しすぎるな、と思う点もあります。しかし、だからといってこのような人材を組織から排除してしまおうという発想は間違っていると思います。みなさんはどう思いますか。

会談直後の囲み取材の動画

超党派勉強会でも報告

その後、古賀さんを囲んでの超党派勉強会が議員会館で開催され、今回の会談の報告がおこなわれました。内容はおおよそ上記のようなものでしたので割愛します。この勉強会は3回目なのですが、回を追うごとに参加メンバーが増え、今回は江口克彦さん、原口一博さん、塩崎恭久さん、中川秀直さん、福島瑞穂さん、松田公太さん、山内康一さん、渡辺喜美さんなど多くの議員が参加し、古賀茂明さんを激励していました。

(情報提供:東京プレスクラブ)

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深水英一郎(ふかみん)

記者:

見たいものを見に行こう――で有名な、やわらかニュースサイト『ガジェット通信』発行人。トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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