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白い空間じゃ物足りない! 新築マンションがDIYとコラボした理由

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セルフリノベや家具デコレーションなど、今、ジワリとファンを広げつつあるDIY。そんななか、新築マンションでもDIYとコラボした物件が登場した。アドバイザーがDIYをサポートしてくれるほか、一定時期まで専用工房も確保するとか。さっそく、モデルルームに伺って、その様子を聞いてきた。
新築マンションの空間に満足できない人が増えている?

昨今、テレビや雑誌、SNSなどでも、ひんぱんに目にするようになったDIY。「こんなステキな部屋がDIYでできるの!?」「いつかはやってみたい!」なんて人も多いはず。とはいえ、一般には「DIYによる住まいづくり」といえば、中古マンション・中古一戸建てのイメージが強い。では、なぜ新築マンションで、こうしたDIYをコンセプトに取り入れたのだろうか。今回の「イニシア練馬豊玉」のプロジェクト発案者であるコスモスイニシア レジデンシャル本部統括部事業推進課の村岡慶祐さんに、伺った。

「ひとつは、カフェ風やインダストリアル、ジャンクなど、新築マンションの白い四角い住まいに飽き足らない人が増えたことがあります。とはいえ、プロに依頼すれば高額になりますし、高額な新築マンションに自分たちでいきなり穴を開けたり、壁を塗ったりするのは勇気がいるもの。そこでDIYのプロの力を借りて、バックアップできれば喜ばれるんじゃないか、と考えたのです」と村岡さん。

もともとコスモスイニシアでは、「KASUTAMA(カスタマ)」という、入居者が自分たちらしいカスタマイズを行えるサービスを提供していたほか、「ホームデコレーションサービス」というプロによるインテリアデコレーションサービスを実施していたが、もっと気軽にユーザー自身の感性に合った空間を提案できないかと考えていた。そこで目をつけたのが、DIYというわけだ。

もっとも、それも偶然のたまもの。今回、DIYアドバイザー・プロデュースとして物件に関わっているDIY FACTORY二子玉川の店舗の前を、村岡さんがたまたま通ったのがはじまりだという。

「お店の雰囲気や、訪れるお客さんの楽しそうな様子を見ていて、こことコラボすれば何かオモシロイことができるはず」とひらめいたそう。その後、DIY FACTORYの運営会社である大都ともとんとん拍子に話が進み、晴れてこの秋にモデルルーム公開になった。

【画像1】材料費5万円程度で完成するという、パイプを使ったテレビ台。ちょいジャンクな感じが独特の味わいに(撮影:嘉屋恭子)「工具がない」「家を木くずで汚したくない」そんな不安を解消!

この物件の特徴は、単なる壁紙や塗料の紹介、ワークショップ開催などのイベントだけにとどまらず、どこまでも実用的にDIYの不安を解消しているところ。

「当物件では、ひとつはマンションの棟内に“セルフデコファクトリー(DIY工房)”を設けただけでなく、アドバイザーのサポートがうけられるのが大きな特徴です。情報やノウハウを提供してDIYにある心理的なハードルを下げるほか、入居者同士の交流を促進するのが狙いです」(村岡さん)

なるほど、こちらの目玉ともいえる工房(セルフデコファクトリー)では、DIY FACTORYが厳選した工具やアイテムが無償で借りられるほか、DIYのための塗料や部材サンプルの展示、練習用や壁紙張りの練習、書籍の貸し出しなどを行っている。

確かにDIYをはじめようと思っても、「いきなり工具を買いそろえるのはちょっと高い」「木材を切断したいけど、新築なのに自宅が汚れるのはイヤ」「まずはクギを打つ練習がしたい」「養生の仕方を知りたい」など、さまざまな難局/要望が待ち構えている。そんなDIYに関する不安や悩みアレコレを、こちらの工房とDIYアドバイザー(予約制)が解消してくれるのだ。これなら、ビギナーでも心強い。

ただ、セルフデコファクトリーがあるのは、2016年5月まで(予定)。住戸を工房にしているので、販売したあとは、住まいになる計画だ。

【画像2】セルフデコレーションファクトリーの一角。壁紙などのサンプルが並ぶ。サンプルは持ち帰って室内に置いてみることも可能(撮影:嘉屋恭子)

【画像3】クギを打つ、塗料を塗る、壁紙を張るなどの練習スペース。1枚剥がせば元通りになるコツを学ぶと、安心するそう(撮影:嘉屋恭子)

【画像4】DIYに関する書籍も多数あり、貸し出しもOK。DIYのアイデアをもらうことができる(撮影:嘉屋恭子)モデルルームもスタッフがDIY! 会話も楽しみに

また、おもしろいのが、今回の物件の一部についてはスタッフが自分たちの手でDIYを行っているところ。

「DIYの話を聞いたときに、“えー本当に自分たちでやるの?”と驚きました(笑)」と話すのは、マンション分譲一部の吉田和子さん。吉田さん自身はDIYの経験はあるものの、今回のプロジェクトを通して、「実際に施工してみるとより愛着が湧くし、塗ったとき、貼ったときなどのエピソードにも事欠かない。来場したお客様ともついつい盛り上がってしまうんです」という。

3つあるモデルルームはどれも個性的で、良い意味で新築マンションらしくない。そのため、新築マンションのモデルルームを見慣れた人にも好評のほか、すでに「このパイプでテレビ台をつくる!」「カウンターキッチンにタイルを貼る!」と決めた人もいるという。

「浸透しつつあるDIYですが、まだ“やったことがない”という方が大半です。そこで、一歩を踏み出し、実際に壁を塗ったり、棚をつくったりしていくと、楽しくなってはまっていく。住まいは一生のもの。愛着をもって長いお付き合いができたらいいですね」と吉田さんが言えば、「買ったらおしまいではなく、DIYで自分たちらしい住まいをつくるというお手伝いができたらいい」と村岡さん。

考えてみれば、車や携帯電話、服も、自分らしくなるようカスタマイズをするのが当たり前といえば、当たり前。新築でも中古でも、マンションでもDIYという流れは、これからも強まっていきそうだ。

【画像5】モデルルームの一室。壁に淡いベージュを塗り、タイルを貼っただけだが、どこか外国のリビングのよう。特に女性に好評で、「このタイル貼りを真似したい!」という人もいるそう(撮影:嘉屋恭子)

【画像6】まるでアパレルショップのようなインテリアのモデルルーム。無骨な感じが落ち着くと人気(撮影:嘉屋恭子)●イニシア練馬豊玉
大都
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/12/17/102823/

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