ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

「神回だああああああああ」 宮崎駿&鈴木敏夫がニコ生にサプライズ出演

DATE:
  • ガジェット通信を≫

 スタジオジブリの最新作として劇場公開されたアニメ映画『コクリコ坂から』。その公開初日となる2011年7月16日、監督の宮崎吾朗氏とドワンゴ会長でスタジオジブリプロデューサー見習いの川上量生氏の対談番組がニコニコ動画で放送された。

 「ガチ対談」と銘打って、気合いの入ったトークが展開されるはずだったが、当初の予定にはなかった2人のビッグゲストが急きょ登場。川上氏が動揺してしまい「ガチ対談」とはならなかったものの、視聴者からは驚きと歓喜のコメントが殺到した。
[ニコニコ生放送]ガチ対談 宮崎吾朗氏×川上量生氏
http://live.nicovideo.jp/watch/lv56535164?po=news&ref=news

■「本物来たwwwwwwwwwwwwww」

 「大変緊張しています」。番組開始直後、ガチガチになった川上氏の隣に座っていたのは、宮崎吾朗氏ではなく、その父である駿氏だった。対談の会場がスタジオジブリ1階のバーだったため、それまで仕事をしていた駿氏がフラッとやってきて、ニコ生に出演することになったのだ。

 番組の告知ページにはどこにも「駿」の文字はない。正真正銘のサプライズに、視聴者は

「うおおおおおお」
「ええええええええ」
「なんだってw-」
「神回だあああああああああああああああああああああああああああw」
「本物来たwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

と激しく反応。ニコニコ動画の画面にコメントの”弾幕”が巻き起こった。背筋をのばし、両手でマイクをもちながら、映画の企画意図をたずねる川上氏。一方、駿氏は余裕の様子で「企画に困ったんですよ」と言いながら、『コクリコ坂』が生まれた経緯を語った。

 なんでも、吾朗氏らが考えた企画がとん挫してしまい、代案も何もないという状態のときに、たまたまラジオ番組で流れた曲が映画のヒントを与えてくれたのだというのだ。

「ギター曲の『鏡の中のアンナ』というのが突然、流れたんですよ。日本中で聴いているおじいちゃんやおばあちゃんがゾワゾワっとする古い曲。僕もゾワゾワっとした。恋をしたころのことを思い出すんですよ・・・。それで、『コクリコ坂』をやろう、と」

■「ガチ対談ということで気合いを入れてきたのに・・・」

 『コクリコ坂』の原作は約30年前に発表された漫画だが、駿氏は作品を読んで以来、ときどき思い出しては映画にするにはどうしたらいいんだろうと考えていたという。その『コクリコ坂』とラジオから流れてきた『鏡の中のアンナ』が結び付き、困り果てていた新作のアイデアにつながった。鈴木敏夫プロデューサーに提案すると「そうしよう」と賛成してくれて、ようやく制作がスタートしたのだった。

 ジブリプロデューサー見習いの川上氏も「初めて聞きました」という誕生秘話だったが、それ以上に印象に残ったのは、緊張しっぱなしの川上氏の態度だ。体はずっとコチコチに固まったままで、駿氏が話している間は「はい」「はい」と単調な相づちを返すばかり。視聴者からも「はいはい言うなwwww」とツッコミを受けていた。

 駿氏は番組冒頭の5分間だけで退場。その後、ようやく吾朗氏と川上氏の対談が始まったのだが、川上氏の動揺はおさまらない。

「ガチ対談ということで気合いを入れてきたのに、いきなり心が折れた(苦笑)」

 額に汗を光らせながら、さっき駿氏本人から聞いたばかりの『コクリコ坂』誕生エピソードを「もう忘れてしまった」と言ってしまうなど迷走しっぱなしだった。しかも、対談がしばらく進んだころに、再び駿氏が2階から1階に下りてきて、二人の真正面に陣取るという再度のサプライズが起こる。

「親父が見ている前では、言いたいことも言えないだろう」と、駿氏は気をつかって早々に退散したものの、完全にペースを乱されてしまった。

■「ラスボスきたああああああああああ」

 「ガチ対談」にほど遠いが、それでもトークは進み、吾朗氏が鈴木プロデューサーに誘われて「三鷹の森ジブリ美術館」の館長になった経緯や、監督デビュー作『ゲド戦記』の裏話などが語られた。戦闘意欲を喪失した川上氏をカバーしようと、視聴者の「ガチな質問」もぶつけられた。

「ぶっちゃけ、親父(駿監督)のコネがなかったら、アニメを作ってないと思いますか?」

 本人にはなかなか聞けない質問。吾朗氏の答えは、

「コネというより、そこに鈴木敏夫がいたことのほうが問題だと思う」

というものだった。すると、ひと言いわずにいられなくなったのか、それまで対談を傍観していた鈴木プロデューサーが突然、乱入。ニコ生の画面は、

「いたんかいw」
「おおおおおおおおおおおおおおおお」
「ラスボスきたああああああああああ」
「鈴木さあああああああああん」
「今日すげええええええ」

と再び、ユーザーコメントの弾幕で埋め尽くされた。鈴木氏は登場するなり、マイクを奪い取る。その勢いで、吾朗氏に向かって、

「こんな素晴らしい人生はない。宮崎駿を父に持ち、父のもとで映画を作る。大変な逆境に置かれているわけで、誰も味わえない。それをやれるのは吾朗君だけ。日々、生きているという実感があるでしょう?」

とまくしたてたのだ。腕を組んで苦笑いする吾朗氏と、「それはそうですけど…」と反論を試みる川上氏。そんな二人を無視して、「こんなスリルとサスペンスな人生はない。絶対、幸せだよね」と言い切る鈴木氏に対しては、ユーザーから「パワハラwwwwwwwwww」「鈴木の圧力すげー」とツッコミが入っていた。

 結局、もともと想定した「ガチ対談」にはならなかったものの、駿氏と鈴木氏の登場で盛り上がった番組。その最後には、吾朗氏から「次の作品は川上さんの企画でやりたい」という意表をつく発言も出て、「僕ですか?」と川上氏が再びあわてるシーンがみられたのだった。

(野吟りん、土井大輔、亀松太郎)

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]宮崎駿氏のサプライズ出演から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv56535164?po=news&ref=news#00:12
・[ニコニコ生放送]鈴木プロデューサーの乱入から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv56535164?po=news&ref=news#53:18

【関連記事】
宮崎吾朗監督、ニコファーレでの手嶌葵ライブは「自分もモニター越しに観たかった」
手嶌葵、ニコファーレで歌う 映像演出は庵野秀明率いるスタジオカラー
「宮崎駿ワールド」をレゴで完璧に再現 ジブリを愛するアメリカ人芸術家
ジブリ鈴木敏夫プロデューサー、ニコ生「もののけ姫」実況番組に「降臨」
「忘れものを、届けにきました」 被災地で「トトロ上映会」始まる

ニコニコニュースの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事をシェアしよう!

TOP