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『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』ヒュー・ジャックマン来日インタビュー 海賊・黒ひげ役で「子どもから見た大人」を表現

PAN

ロンドンの孤児院に暮らす少年が“ピーター・パン”になるまでの秘められた物語を描く映画『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』が、10月31日(土)より全国公開となる。

今回は劇中で海賊・黒ひげ役を演じたヒュー・ジャックマンにインタビューを実施。少年ピーター(リーヴァイ・ミラー)や若き日のフック船長(ギャレット・ヘドランド)、タイガー・リリー(ルーニー・マーラ)らの前に立ちはだかり、夢の国ネバーランドを支配しようとする黒ひげの魅力を探ってみた。

Hugh_Jackman

――映画『チャッピー』に続いての悪役ですが、この作品のどんな部分に魅力を感じて出演を決めたのでしょうか。

ジャックマン:いちばんの理由は監督だ。もちろんシナリオも重要だけど、映画は監督のものだからね。自分が信頼できる監督じゃないと仕事ができない。ジョー(・ライト監督)は素晴らしいビジョンを持っていて、魔法のように観客を魅了する作品が生み出せる監督だ。今回は黒ひげ役で出演したけど、もし別の役でオファーが来ても出演していたと思うよ。

――黒ひげが登場するシーンで海賊たちがニルヴァーナの『Smells Like Teen Spirit』を大合唱するシーンが印象的でした。監督のアイデアだったそうですね。

ジャックマン:もともとはシナリオになかったんだよ。リハーサルを兼ねて、みんなで1週間の“海賊ブートキャンプ”を実施したんだ。海賊の気分になって、毎日酒を飲んで歌って、まぁ、オーストラリア人と一緒だよね(笑)。ジョーがニルヴァーナの曲を持ってきて、もう全員がノリノリさ。そこで劇中でも使おうとインスピレーションが生まれたんだ。絶対に忘れられない、最高に楽しい撮影になったよ。

――黒ひげの衣装やメイクに関しても、監督の考えが反映されたのでしょうか?

ジャックマン:そうだね。まずは監督のアイデアがあって、衣装、ヘアメイクアップのアーティストたちと一緒に作りあげていったよ。もともと僕がイメージしていたのは歴史上に実在した海賊の黒ひげ(エドワード・ティーチ)で、彼は自分の大きなひげに硫黄を染みこませた大麻を結い込んで、そこに火を灯していたんだ。そうすると頭から煙が出ているように見えて相手が怖がるのさ。でもジョーに伝えたら「ノー」って言われたよ(笑)。その後で19世紀ヴィクトリア朝をモチーフにした衣装を目にして、すごく気に入ったんだ。

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――黒ひげは極悪非道だけど、どこか憎めないという二面性が絶妙なキャラクターでした。

ジャックマン:オリジナルの『ピーター・パン』でも、フック船長は悪役だけど好感が持てるよね。ストーリーそのものが、楽しい面もあれば、メランコリックな哀愁も感じる。今回の黒ひげは、“子どもから見た大人”を表現していて、予測不能な存在になっている。チョコレートをくれるかと思ったら、急に怖いことをするだろう? 変わり身が早いのも子どもにとっては不安なんだよ。でも大人にとっては楽しげなキャラクターだよね。

――スーパーヒーローを演じる時はもちろん、悪役になっても子どもたちに愛されるキャラクターを演じるのは大変なことですよね。

ジャックマン:もちろん映画のタイプによるけど、子どもたちはきっとこの映画を好きになってくれると思う。子どもにも大人にもアピールできる映画を作るのって、実際はすごく大変なことなんだ。この映画の場合、子どもたちはピーターに共感して応援する一方で、大人たちはシニカルな感情を忘れて12歳の自分に戻ってみたいと思うかもしれない。すごくハイレベルな挑戦だと思うよ。

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よしだたつき

記者:

PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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