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大学グラウンドの「テント村」授業開始後もそのままに 宮城県石巻市

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 東日本大震災で甚大な被害に見舞われた宮城県石巻市。その中にあって、大きな被害を免れた石巻専修大学は、ボランティア活動の拠点になるテント用地などを提供している。2011年5月20日から新年度を開始するが、グラウンドに張られているボランティアのテントは、しばらくの間、そのままの状態になりそうだ。いつまで続くのか見通しは立っていないが、大学側は事態の収束まで協力を続ける意向だ。

 海から約5キロの地点にある石巻専修大学は、津波による冠水を免れ、地震による損傷も小規模にとどまったため、震災直後から敷地内をボランティアセンターや自衛隊の宿営地などとして開放してきた。体育館や校舎の一部を、県の機関や市内の専門学校に、それぞれ今年9月末、来年3月末まで提供することが決まっている。一日に約1,000人が活動するボランティアのテント用地になっているグラウンドは、大学が新年度を迎える20日以降もしばらくの間、そのままの状態が続くことになる。

 被災地で活動するボランティアにとって、安心してテントを張り続けることができる場所は貴重だ。記者が訪れた5月1日には、色とりどり約300のテントが張られており、さながら「テント村」といった光景だった。ボランティアからは「被災地で芝生の上にテントを張ることができるとは思わなかった」という感謝の声を複数聞いた。

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 石巻専修大学総務課の尾崎由明さんは「被災地の真ん中にある大学としては、復旧・復興に向けた活動が収束するまでは、できる限りの協力をしていく」と話す。学生生活への影響を最小限にとどめるための協議を重ねながら、大学側は態勢を整えている。

 一方で、学生にとってはキャンパス内で約1,000人の「部外者」が寝泊まりを続けることになる。新年度が始まっても、グラウンドは一部使用が制限されるほか、雨天時用の体育場もボランティアが管理する物資倉庫になっており、学生は使用できない。また、本来テント用地として認められていない場所にテントを張ってしまう人も、現段階では少数ながら存在するという。

 テント用地を運営する石巻市社会福祉協議会の小松龍哉さんは「新年度が始まっても、学生さんがボランティアを受け入れてくれるかどうか」という点を最も心配している。ただ、現在も陸上部の学生がトラックを使うなどしているが、苦情やトラブルは無いため、今後も「理解してくれるのではないか」と期待をしている。

丸山紀一朗、松本圭司)

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