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見たことのないものを見に行こう

画面の向こう側に痕跡を残すという楽しみ(ガジェ通日誌: 深水英一郎)

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恭ちゃんの生放送小屋より

ネット生放送、特に有料放送で「旅番組」が非常に有効だということを以前書きました。

ガジェ通日誌「ネットの旅企画で有料会員が集まる理由」
http://getnews.jp/archives/675990

ガジェ通関連のニコニコチャンネル『LIFELOGチャンネル』の企画「旅部」や、ゲーム実況チャンネル『まだ走りたい』での旅企画など定番化しており、いまだ人気です。

そしてさらにはゲーム実況チャンネルのように、旅企画を主軸においた別チャンネルもつくりました。旅企画が人気なので、「旅」だけでチャンネルが成立するようになった、ということです。

ゲーム実況チャンネルそのものは「ゲーム実況」をテーマとし実験的につくったチャンネルだったのですが、複数のディレクターと魅力的な出演者さんを得て、定期的に放送をおこなうことができるようになり、1ヶ月100円の会費で数千名の会員がいます。

そして、新しく作った旅企画を主軸に置いたチャンネルは月額300円としました。金額的には3倍となりますが、新チャンネルを作ってよかったと思える程の人数がこちらにも入会してくれました。これまでのチャンネルもそのまま継続しており、そちらは会員数に変化はなかったので、スピンアウトの新チャンネルをつくるというやり方は成功した、といえます。ニコニコチャンネルであまりこういった方法を試した方はいないと思いますが、必然性があり視聴者にも納得してもらえれば、さらに加えて新しくチャンネルをつくるという方法も可能だというひとつの事例となるかと思います。

やはり月額100円だと、旅行企画をやるにも制限がでてきます。しかし会費を増やすことにより、企画にも幅が出てくるし発展させていくことができる、ということを視聴者のみなさんにもわかってもらえたということなのではないかと思います。

「画面の向こう側に痕跡を残す」という興奮

視聴者は、コンテンツに影響を与えることに面白さを感じます。
PCやスマホの場合コンテンツはディスプレイに表示されますが、この画面上になにか影響を与える、なにか痕跡を残すということが視聴者に興奮を与える。

今やコンテンツに干渉できるのは当たり前の時代ではあり、簡単なものであれば、コメント。動画などのネットのコンテンツにコメントを残したり、SNSを通じて自分の感想を拡散することができます。さらにニコニコ動画になると、画面内に自分のコメントを流すこともでき、コンテンツへの非常に強い参加感を得ることができます。
さらには投稿を受け付けたり、電話やSkypeでの視聴者参加などもあります。
これらはコンテンツそのものに影響を与えることができ、コンテンツをとりまく視聴者に一体感を与えるため、視聴者に大きな満足を与えることができる手法です。

他にも、読者・視聴者からのプレゼントを受け付ける、という方法もあります。視聴者にもらうのです。例えばもらったものを身につけたりすると、実際画面にそれらのものが映りますが、その状態が視聴者にとってはとても嬉しい。

さらに視聴者参加の方法として、映り込みがあります。テレビでも朝の情報番組の収録ブースのガラスの向こう側から映り込んだり、ロケ地に行って映り込んだり、観覧に申し込んでちらっと映り込むのを楽しんだりといったことがあると思います。ネット番組ではそのことを「リア凸(りあとつ)」と言ったりしますが、それをコンテンツづくりに積極的に取り込む。生放送など収録場所がわかる場合は、そこに視聴者に訪れてもらって映り込みを楽しんでもらったり、場合によっては番組に参加してもらったりといった手法があります。画面に自分自身や、自分がプレゼントしたものが映り込むといった経験は、視聴者を夢中にさせる効果があります。

旅番組は「リア凸」を効果的に取り入れることができる番組形態です。あらかじめ旅先で場所を指定してファンと交流し、コンテンツに取り込んでしまう。これが自然な形でできます。

ガジェット通信関連の旅番組企画などで活躍してもらっている、ガジェ通スタッフの「まがりん」と、なにか旅企画の中で「画面の向こう側に影響を与える」楽しみを取り込めないかと一緒に考えてみました。

満たしたい条件は、こんな感じです。

・旅番組中に実施できるもの
・画面に視聴者の痕跡が残る
・しばらくそれが続く
・複数の人が参加可能
・視聴者への負担は極力少なくしたい

そこで考えたのが「Tシャツに寄せ書きを集める」です。
リア凸することによって気軽に参加でき、そのTシャツを着ている限り、画面には自分の書いた寄せ書きがうつります。また、寄せ書きをネタに話をひろげたりといったことも可能です。

準備も簡単で、真っ白なTシャツさえあればスタートできます。あと必要なのはペンだけ。

まがりんが助っ人として参加している、人気生主の恭一郎さんの旅番組があるのですが、その中でTシャツへの寄せ書きを企画したところ好評を博し、たくさんの寄せ書きをいただいたそうです。

Tシャツに寄せ書きだけではなく、これを応用して、他のものに寄せ書きしてもらったり、たとえば視聴者には缶バッジや、短冊に一言書いたものを持ってきてもらって、それをカバンにつけていく、などでもいいと思います。視聴者が番組を観て「あ、これ、私がサインしたやつ!」「私があげたバッジ!」などわかるようなものがあれば、視聴者としても思い出になり、長く番組を応援してくれる動機となると思います。

番組も盛り上がり、準備自体は難しくない仕掛けですので、みなさんの番組などでも試してみていただけると嬉しいです。

(執筆:深水英一郎/ふかみん)

※画像は「恭ちゃんの生放送小屋」より使用させていただきました。恭一郎さんありがとうございます。

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』

関連リンク)
恭一郎さん旅企画『デブ活』の説明
http://ch.nicovideo.jp/kyouchan3d/blomaga/ar802263[リンク]

まだ走りたい
http://ch.nicovideo.jp/madasou [リンク]

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深水英一郎(ふかみん)

記者:

見たいものを見に行こう――で有名な、やわらかニュースサイト『ガジェット通信』発行人。トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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