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IAEAが定める評価尺度で「レベル6相当」との見解 その“レベル”の意味とチェルノブイリを振り返る

国際評価尺度(INES)

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3月11日の東日本大震災の影響をうけて福島第一原子力発電所が破損するなどの事故が起きている。現在も消火活動に当たっており最小限の被害にとどめようとしている。

そんな中、IAEA(=国際原子力機関)が定めた原発事故の大きさを表す国際評価尺度(INES)で、福島第一原子力発電所の事故はチェルノブイリのレベル7に次ぐ上から2番目の「“レベル6”に相当する」とフランス原子力安全局などが見解を示したと報じられている。

ではその国際評価尺度のレベルとはどういう基準なのだろうか? 文部科学省の国際原子力事象評価尺度のページに次の様に定められている。

レベル7:深刻な事故
レベル6:大事故 (福島第一原発事故 海外見解 3月16日現在)
レベル5:施設外へのリスクを伴う事故
レベル4:施設外への大きなリスクを伴わない事故 (福島第一原発事故 国内見解 3月16日現在)
——————-
レベル3:重要な異常事象
レベル2:異常事象
レベル1:逸脱
——————-
レベル0:安全上重要ではない事象

――過去の事例と評価基準
では過去の事例から参照することにしよう。レベル7は1986年に起きたチェルノブイリ原発事故だ。そしてレベル6に該当する物は今まで無かったが、今回の福島原発がそれに該当するだろうと言われている。レベル5は1979年に起きたスリーマイルアイランド事故となっている。国内ではレベル4に東海村JCO臨界事故、美浜発電所。

ではその影響だが、スリーマイルアイランド事故は周辺住民の影響はほとんど無かったとされている。その中でも最も有名なのがレベル7に当たるチェルノブイリ原発事故だろう。これは16万人がウクライナから移住を余儀なくされ、バス1200台で送迎。街全体は3時間でゴーストタウンとなってしまったという。その後は立ち入り禁止となってしまった。しかし国際評価尺度ではレベル4以上は「事故」とされている。今回の福島第一原発もレベル6相当と指定されており、「事故」の範囲に入る。

評価基準は「所外評価」、「所内評価」、「深層防護の劣化の基準」の3項目から行われる。今回の福島第一原発は「所外評価」、「所内評価」にて評価されレベル6相当と指定されている。ちなみに国内での見解は現在の所、レベル4と発表されている。詳しくは下記を参照。

・所外評価
レベル7:放射性物質の重大な外部放出 よう素131等価で数万テラベクレル相当以上の放射性物質の外部放出
レベル6:放射性物質のかなりの外部放出 よう素131等価で数千から数万テラベクレル相当の放射性物質の外部放出
レベル5:放射性物質の限られた外部放出 よう素131等価で数百から数千テラベクレル相当の放射性物質の外部放出
レベル4:放射性物質の少量の外部放出 公衆の個人の数ミリシーベルト程度の被ばく
——————-
レベル3:放射性物質の極めて少量の外部放出 公衆の個人の十分の数ミリシーベルト程度の被ばく
レベル2:–
レベル1:–

・所内評価
レベル7:–
レベル6:–
レベル5:原子炉の炉心の重大な損傷
レベル4:原子炉の炉心のかなり損傷/従業員の致死量被ばく
——————-
レベル3:所内の重大な放射性物質による汚染/急性の放射線障害を生じる従業員の被ばく
レベル2:所内のかなりの放射性物質による汚染/法定の年間線量当量限度を超える従業員の被ばく
レベル1:–

――チェルノブイリ原発事故とは?
世界的な大惨事に次ぐレベル6に指定された今回の福島第一原発。ことは深刻なのだろうか? 実はチェルノブイリの時と状況はかなり違っているのが現状。チェルノブイリはゴルバチョフが公表に踏み切らず、国民にも控えめな報道をした。原発近隣住民に避難をさせてやり過ごそうとしていたのだが、当時のアメリカの衛星がこの異常事態を発見。チェルノブイリ上空のみ赤くなっていたのだ。

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