フリー・ジャズの巨星、オーネット・コールマンが死去
ジャズ・ミュージシャンのオーネット・コールマンが、6月11日木曜の午前中にニューヨークはマンハッタンで息を引き取った。享年85歳。
コールマンの遺族が「The New York Times」に伝えたところによると、死因は心停止だったとのこと。
1930年にテキサスで生まれたコールマンは、アルト・サックス奏者として1950年代のジャズ・シーンで活躍。次第にビバップの以後ジャズにおける調性やコード進行からは逸脱したスタイルを確立し
はじめ、1959年にはチャーリー・ヘイデン(ベース)、ドン・チェリー(コルネット)、ビリー・ビギンズ(ドラムス)を迎えてのリーダー作『ジャズ来るべきもの(The Shape of Jazz to Come)』を発表。1960年代前半に花開くフリー・ジャズ・ムーヴメントの礎を築いた。
1970年代以降のキャリアにおいても、マイリス・デイヴィスらと同様にエレクトリックなアプローチを試したり、グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアと共演するなど、精力的に活動を続けていた。最後のオフィシャル・アルバムとなった2006年のライヴ作品『Sound Grammar』では、2007年度ピュリッツァー賞を受賞している。謹んでお悔やみもうしあげます。(たかはし)
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