Huluに『オブリビオン』が来てたので紹介(2013年トム・クルーズ主演SF映画)
Huluで映画「オブリビオン」が来てた
2013年の作品ですが、Huluでもう観ることができるなんてほんとに嬉しいですね。
この文章を書く前に早速もう一回観てしまいましたけど、やはり名作です。
まずこの映画、様々なガジェットのデザインが非常によくできています。ビジュアルもかっこいいですし、見た目だけじゃなくて、きちんと意味のあるデザインになっているんですよね。設定は2077年ですが、それだけの未来を感じさせつつ、機能としても意味のある形をしているというのは観ていてすごく気持ちいいですし、現代と地続きのリアルさをデザインから体感でき、作品世界にのめり込めます。
スカイタワー(雲の上に設置された基地兼住居)、バブルシップ(主人公ジャックが乗りこなす戦闘も可能な飛行機)、ドローン(自己判断で攻撃をおこなう、無人戦闘機)、これら主要なものがすべて美しく、意味在る形でスクリーンの中にあり、ため息が出ます。こういう視覚の愉しみもあるため、繰り返し観たくなるのです。
またそのストーリーが秀逸です。何気ない感じで話ははじまり、設定もそれほど難しくありません。しかし、整合性がとれているはずなのに、微妙な違和感を常に感じます。あまりに美しすぎるデザインとセット、風景。これらが完璧すぎるが故に、それらが崩壊してしまうのではないかという予感と緊張感が前半続きます。
実際、完璧だったはずの設定が、次々と崩壊し、映画の後半は急展開し、最後にいくつかの謎を残します。映画を観た後に、それらの謎について一緒に観た人と話をしたくなる、そんな映画ですので、友達や家族と観るのもよいかもしれません。
導入あらすじ
舞台は、宇宙からの侵略者が地球にやってきて、崩壊してしまった地球。生き残っている人類は遠く土星の衛星であるタイタンに移り住んでいる。
トム・クルーズ演じる主人公のジャックと、女性ヴィクトリア、この2名で決められた地上のエリアを監視しています。
5年間の任期もあと2週間。もう少しで人類の住むタイタンへ帰ることができるというとき、事件は起きます。
ネタバレメモ
※以下、ネタバレを含みますのでご注意を
この作品に関する他のレビュー記事も読んでみましたが「よかった」「わるかった」と観た後の感想が大きく割れてしまう映画のようです。
ひとつ気になったのは、ジャックのことをクローンと書いている人が多いこと。しかし、ジャックはいわゆるクローンではありません。記憶も含め共有しているので、クローンではなく、記憶も込みで複製された「コピー」のような形です。クローンは遺伝的な情報は受け継ぎますが、同じ記憶を持つことはできません。クローンだと思ってラストを見ると違和感あると思いますが、まったく同じ記憶を持ったコピーであるとすると、ラストに関して違った見方をすることができるのではないかと思います。「同じ記憶と遺伝子情報を持った人であれば別の個体だとしても同一人物として受け入れられるか?」それでも受け入れられない人も多いかもしれませんけれども…。でも、実際のところ、自分の知っている身の回りの人がある日コピーされ入れ替わっていたとしても、気づくことはないのでしょうね。同一人物って結局どういうことなんだろうと考えさせられます。
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トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。
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