中野区の新生区歌が仮面ライダーBLACKな件
わが住まいである中野区で新しい区歌ができたという。
ほう。
最近の中野区ときたら大学を召致したりと頑張っているではないですか。
早速「中野区歌に関する審議会答申」「幅広い区民に親しまれ、世代を超えて末長く歌い継がれる中野区歌を制定するに当たり、諮問された事項に係る意見について(答申)」のPDFを公式ホームページから確認してみた。
1 詞や曲のイメージ及び詞に取り入れたいフレーズについて
(1)詞や曲のイメージについて
どんな時代でもシンプルに歌え、みんなが自発的に一緒に歌いたくなるような歌であることが大切です。また、まちの姿が大きく変貌している中野から、新しい何かが始まり、育ち、そして羽ばたいて行くというイメージが歌詞から想起され、体が自然に動き始めるような、躍動感にあふれる曲が適当と考えます。
おお、まじめに考えていらっしゃる。「体が自然に動き始めるような、躍動感にあふれる曲」ってのが若干気になるが。なんだ? TRFでも呼んでくるのか?
審議会ではさまざまな意見が出たようだがこんな意見も出ていたようだ。一部を抜粋する。
○お風呂でも鼻歌で歌えるような、覚え易くスムースに歌える歌にしたい。
○曲は24小節ぐらいの長さの比較的短めな歌詞でシンプルであって欲しい。
○区歌を聞いて中野で暮らしたくなるようなお洒落な雰囲気が欲しい。
○オーケストラや吹奏楽で演奏してみたくなるような綺麗な曲にしたい。
すげー熱心だな、審議会の人たち。ボカロPか。
(2)歌詞に取り入れたいフレーズについて
歌詞には、子どもたちにも歌いやすく、平易だけれども深みがあり、広がりが感じられるフレーズを入れることが適当であると考えます。また、世代を超えて中野のイメージを連想するフレーズや、家族や隣人、友人などと過ごした中野での楽しい日々の記憶を呼び覚ますフレーズを入れることも必要であると考えます。
わかるわー。それ大事! フレーズ大事! 歌詞についても色色と意見が交わされたようだが、やはり抜粋してみよう。
○いろいろ歌詞が変わるのではなく、シンプルでオリジナリティーのある歌詞がいいと思う。
○英語など国際感覚に富んだインパクトのあるフレーズが欲しい。
○1番に地域のこと、2番に自然、3番に人やまちを表すフレーズを入れて、1~3番の最後は同じフレーズを並べてはどうか。
○美しい言葉のフレーズがあるといい。
○歌詞の1番、2番、3番のテーマを過去、現在、未来といったような内容に分けてはどうか。
○1番を子どもたちに合った歌詞に、2 番を大人に合った歌詞にするといったようにしてはどうか。
もうAメロBメロまで考えこんじゃって熱心すぎて怖い。小室さんか秋元先生でも呼んできておあげよ。これらの意見をまとめてできましたよ、中野区の区歌。
中野区は、区民が中野区に愛着を持てるように、また区民同士の結びつきが強くなるようにとの願いから、新しい中野区歌を作ることにしました。平成25年12月から平成26年1月にみなさんから新しい区歌にふさわしいイメージの募集を行うとともに、「中野区歌に関する審議会」を開催しました(平成25年11月~平成26年3月)。その答申などから作詞家は阿木燿子さん、作曲家を宇崎竜童さんに作成を依頼し、3月13日、新しい中野区歌が完成しました。
うん。
うん…これもう…なんだ…うん…子供たちのためっていうか、これもう、あの…ファミリー向けっていうより、どっちかっていうと大きな子供たちが大喜びする…仮面ライダーブラックの作詞作曲コンビだろうよでしょうよ? ごめんなさい。筆者も言葉になりません。中野区は何がしたいの? いや、嬉しいです。はい。
公式ホームページでは担当された宇崎・阿木ご夫妻のじきじきのメッセージが載っている。
ご依頼頂いた時のキイワードが元気、生き生き、街の活性、子供達などでしたので、そのへんのニュアンスを組み込み、未来を想定したものにしてみました。
“未来を想定する”次元はいつでも“現在”です。今日より明日、この街はもっと素敵に、もっと輝いて、もっと暮らしやすい街になっていて欲しい。そんな願いを歌にすることで、住民の方々に未来に向かって、理想を描き、心をひとつにして頂けたらと考えました。なので、十年後に歌って頂いても、その“今”は変りません。たった今からスタートして、素晴らしい未来を志向する。この時に大切なのは、街づくりは決して行政主導、片道通行ではなく、そこに住んでいらっしゃるお一人お一人が自分達の街という自覚を持ち、参加して下さることだと思います。そのことを歌の中にメッセージとして組み込みました。
多くの方に、とくに子供達(子供達こそが未来の担い手なので)に歌って頂けたらと願っています。
宇崎竜童 阿木燿子
いやー。とのことで、まじっすか。小学校のとき『夜はタマたマ男だけ!!』好きでしたわ、欽ちゃんが『欽ドン!』休んでる間だけのつなぎの番組だったんですけど、まじっすか。本当に作ってくださったそうですよ。すごいですね。メロウなメロディがほんのり昭和テイストで確かにブラックEDっぽいです。
実際に中野区のホームページから聴けてしまうので、いっぺん聞いてみたらいいですよ。タイトルは「未来カレンダー Forever Nakano」! それっぽい! なんかわからんけど、もう…それっぽい! かっこいい! 痺れる、この短い語句の中に見られる行政のふわっとまとまらない注文を巧みに取り入れながらも散りばめてくださいながらもちゃんと昭和っぽさを想起させてくれるのすごい! 歌詞も一読の価値ありです。これはたまらない。いやまあどうせ税金納めるならこれくらいのことしてくれた方が嬉しいです。はい。中野区は今日も平和です。
中野区公式ホームページ
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/index.html 【リンク】
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