回転寿司屋のコンベアがハイウェイに!? スバルCM『MINICAR GO ROUND』撮影現場に潜入してきた
SUBARU(スバル)の運転支援システム『EyeSight』(アイサイト)。ステレオカメラで前方を監視し、衝突の危険がある場合にドライバーに注意を喚起し、操作がなかった際には自動でブレーキ制御するなどの機能を備えています。ver.3では基本性能がさらに向上し、より早いタイミングで危険を察知し、より広範囲で作動が可能になったとのこと。
そんな『EyeSight ver.3』のCMがこのほど公開になり、『YouTube』でも視聴できます。夜の道をヘッドランプを光らせて疾走するステーションワゴン『LEVORG』(レヴォーグ)がいかにもクルマのコマーシャルといった雰囲気……と思いきや、実は走っていたのは回転寿司屋のコンベアだった、という遊び心のある映像に仕上がっています。今回、このCMの撮影現場に潜入することに成功。そのレポートをお届けします。
CMで印象的なのは、近未来的なライティングが交錯するスピード感あふれるシーン。実際、アップになる『LEVORG』はミニカーなのですが、迫力はホンモノさながらです。
MINICAR GO ROUND – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=OidJ-wHgmHM
実はこのCMの撮影、東京郊外にある閉店になった回転寿司屋で行われており、クールな走行シーンもこの場のコンベアが舞台になっています。
厨房側から見たコンベア。上部に蛍光灯が付いていますが、これだけならば何の変哲もない回転寿司屋。
これが、照明を落としてブルーのLEDをトンネル状になった背面に灯すだけで、ダ●トパ●クっぽい世界観になるからフシギです。
このトンネルに、ミニカーを置くだけでもサマになります。
それにしても。なぜに回転寿司が舞台に……?
「『EyeSight ver.3』は、両横側の区画線を認識してステアリング操作をアシストする機能も有しています。回転寿司もレーンからはみ出さずに進んでいくわけで、衝突のない安全な世界を表現するのにぴったりということになりました」と話すのはクリエイティブ・ディレクターの西島知宏氏。
ちなみに、やはり場所探しが大変だった模様で、「閉店したばかりの回転寿司屋の物件にたどり着くまでに100件以上探しました。ここが見つからなければ企画自体がなくなっていました」(西島氏)とのこと。
ミニカーの撮影では、真っ直ぐ走らせるために試行錯誤を繰り返すことに。段差もあり、コンベア自体も動くので、「安全安心」を表すのもひと苦労……。
当然ながら、寿司屋さんとしてのディテールにもこだわります。皿にはホンモノのシャリが用意され、テーブルにはお茶やガリなどがそろえられていました。また、撮影の合間には、プロデューサーの富澤志保氏と寿司職人役の出演者が入念に打ち合わせする場面も。
“TAKCOM”として知られる映像作家の土屋貴史氏が「非日常感を演出したかった」という今回のCM。全体を紫色の蛍光灯を灯しているほか、寿司職人の帽子などにもカラフルな電飾を付けています。
CMで使用された側から見てみると……。ネタを握るような仕草を見せているのですが、むしろDJっぽい……。
撮影には、多数の子役も参加。監督やプロデューサーのリクエストに見事に応える演技を見せていました。
CM本編では、トロとミニカーが並ぶシーンが。ちゃんと前方の皿に合わせて止まり、取り上げると発進するという動きが細かい!
回転寿司屋でクルマの衝突防止システムをアピールするという、奇想天外なようでドンピシャな映像を実際に制作してしまった、このスバルのCM。実際にこのようなミニカーが回ってくる回転寿司屋はおそらく存在しませんが、『EyeSight』を装備している車は20万台を突破しているとのこと。クルマ選びの際には、このような安全装置についても気を配りたいところなのではないでしょうか。
アイサイト総合サイト(SUBARU)
http://www.subaru.jp/eyesight/
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
ウェブサイト: https://note.com/parsleymood
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